書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
別れてもふたりで育てる
子どもを犠牲にしない離婚と養育の方法
原書: Putting Children First
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年3月
- 書店発売日
- 2015年3月25日
- 登録日
- 2015年3月18日
- 最終更新日
- 2015年3月18日
紹介
離婚を経験した子どもがその逆境を乗り越えて力強く生きていくために、親はどのように子どもを育て、支援していくべきか。教師、裁判官、弁護士、調停委員など、子どもの幸せを願う、周りの大人たちは、彼らのために何ができるか。米国の臨床心理学者が提案する、子どもにとって最善な離婚後の子育て法。
目次
はじめに
第1章 「わたし(ぼく)の離婚」――子どもたちの言いたいこと
特別な課題 子どもの本心を理解する
発せられる言葉とその裏の意味
子どもが心配していること
子どもの怒り、苦悩、裏切り、罪悪感
子どもたちの希望的観測と健気な努力
幸せの可能性
あなたの思いやり、共感、愛情をどのように伝えるか
第2章 リスクと立ち直る力――長く続く離婚の影響
離婚が子どもに与えるリスクに関する研究結果
立ち直る力とは何か
子育ての質と親子関係
いつまでも心に残るつらい思い出や感情
子どもの認識と発言権
第3章 子どもに真実を告げ、変化のための準備をさせる
変化に対して子どもに準備させる――一般的な指針
最も難しい状況に対処する最善の方法
さまざまな年齢で子どもが必要とすること
今後の生活に向けて計画を立てる
第4章 養育プラン――難しい決断に前向きに取り組む
法的事項に関する選択肢
親子関係に影響を及ぼす言葉の力
対立の激しい親権に関する裁判所の役割
親権の法的定義に対する理解
共同親権を成功させる要因は何か
養育プラン――新しい人生のための枠組み
発達状況に合わせた子ども中心の養育プラン
父親と養育プランに関する特記事項
子どもの発達年齢に応じて養育プランを調整する
計画を成功させる
第5章 争いを収めて、自分自身を大切にする
未解決の争いがはらむ危機
怒りを理解してコントロールする
養育に関する並行的手法と協調的手法
二人の関係を再構築する
自分自身を大切にする
許すのもひとつの選択肢
第6章 子どもの立ち直りを支える
立ち直りを助けてくれる外部からの支援
立ち直る力の元となる情緒的スキルをどのように身に付けさせるか
第7章 離婚前後に感情的知性の高い子育てをする
「レベルの高い子育て」が子どもを守るプロセス
ジェシカのその後――励みになる最新情報
子どもたちを幸せにする、感情的知性の高い10の養育実践
愛情と制限――仕組みを作ることと効果的な規律
離婚のときに制限を設けることがなぜ重要なのか
きちんとした選択肢を示し制限を設ける
子どもからのアドバイス
第8章 新しい人間関係、交際と再婚――子どもはそれをどう見ているか
再婚――期待と結果
新たな異性関係に対する子どもの見方
道を開く――どのように新しい異性関係と再婚を子どもに伝えるか
新しい家族として前進する
可能性の証明――ライアンとレベッカとミンディーの物語
第9章 離婚後の人生――成功への道
メリッサ、スティーブ、メグ、サムの物語
ケイトとマイケルとノアの物語
エリックとダイアナと三人の娘たちの物語
どのようにして成功したのか?共通のテーマ
そしてあなたは……
訳者あとがき
前書きなど
日本版への序文(J・ペドロ‐キャロル)
このたび、明石書店からPutting Children First の日本語版が刊行されることになり、たいへん光栄に思っております。
本書が日本において、子どもを抱えて離婚を考慮中の、あるいは、すでに離婚した方たちの助けになることを心から願っております。さらに、親の離婚によって、人生の大きな変化に直面した子どもたちを案じる、祖父母、カウンセラー、学校の先生、裁判官、弁護士、調停委員、その他関係者の皆様にとっても、本書が参考になれば大変うれしく思います。
(…中略…)
本書には、効果があると証明された多くの情報や、具体的なアイディアが豊富に載っています。別居中のご夫婦、または、離婚した元ご夫婦がこれを利用することによって、子どもの立ち直る力を育み、健全な発達を促すことができます。このようなテクニックや実証済みのさまざまな方法を使えば、子どもが学業、自己認識、幸福感、長期にわたる社会的な人間関係の面で、うまく適応し、よい結果が得られるように支援することができるはずです。
本書の土台となっているのは、大規模に実施された調査・研究、私自身が母親・継母として、実子や継子たちを育ててきた個人的な体験、さらに、臨床心理学者として三十年以上にわたって、多くの子どもたちや家族の方たちと関わってきた経験です。読者の皆様は本書のページの中に、救いと癒しと希望を見出すことでしょう。私はそれを心から祈念しております。
上記内容は本書刊行時のものです。