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子どもと青年の素行障害 アラン・E・カズン(著) - 明石書店
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子どもと青年の素行障害 (コドモトセイネンノソコウショウガイ) 診断・アセスメントから予防・治療まで (シンダンアセスメントカラヨボウチリョウマデ)
原書: Conduct Disorders in Childhood and Adolescence

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発行:明石書店
A5判
200ページ
並製
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7503-3933-7   COPY
ISBN 13
9784750339337   COPY
ISBN 10h
4-7503-3933-4   COPY
ISBN 10
4750339334   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年12月
書店発売日
登録日
2013年12月10日
最終更新日
2013年12月12日
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紹介

繰り返し行われる深刻な反社会的な行動を意味する「素行障害」はわが国でも重大な社会的関心事となっている。素行障害を抱える子ども・青年への適切な理解と対策を考えるための概論、診断と治療に関するアプローチなどを包括的に示す。

目次

 このシリーズの著者による序
 はじめに

第1章 問題の概要と本質
 2つのケース
 臨床的および社会的有意性
 反社会的行動の定義と識別
 素行障害をもつ子どもとその家族
 3つの短い臨床エピソード
 この章の要約とこれ以降の章の概要

第2章 診断とアセスメント
 素行障害の診断
 素行障害の進行のバリエーション
 素行障害のサブタイプ
 反社会的行動のアセスメント
 現在の問題と制約
 この章の要約と結論

第3章 機能障害のリスク因子,発症,経過
 素行障害の発症のリスク因子
 防御因子
 素行障害の発症メカニズムとその過程
 ライフスパンにおける素行障害
 要約と結論

第4章 現在の治療技術
 有効な治療法の特定
 非常に有望なアプローチ
 治療リサーチでの主要な問題
 要約と結論

第5章 予防
 概要と論拠
 有望な予防介入プログラム
 主要な問題と障壁
 要約と結論

第6章 リサーチの新しい方向
 素行障害の診断と評価
 サンプル抽出の問題
 介入プログラムを開発し評価するためのモデルの拡張
 社会政策とアクション

 文献
 本書の著者について
 監修者あとがき
 監修者紹介・訳者紹介

前書きなど

はじめに

 素行障害は,攻撃的な行動,盗み,器物損壊,放火,嘘をつくこと,不登校,家出,目上の人への反抗,その他の「反社会的」といわれる行動を含む,子どもと青年の臨床的に深刻な行動を指します。穏やかな形態であらわれる多くの反社会的行動は,ほとんどの子どもで通常の発達過程に認められ,重大な事には到らないことがわかっています。子どもや青年において,これらの行動が継続し極端なパターンを示す場合は,臨床レベルの問題である可能性があり,個人や社会に多大な影響を及ぼすことになります。これらの極端なパターンをここでは素行障害と呼びます。

 (…中略…)

 本書は,素行障害の本質とは何か,リサーチや臨床の仕事から何が判明しているかを紹介します。犯罪学,疫学,精神医学,心理学などの分野から多くのことがわかってきました。これらの主題から,精神医学の診断,子育ての慣習,両親の精神病理学上の問題,遺伝および環境の関与と相互作用,発達上の男女差などのトピックが持ち上がります。本書では,現在のリサーチが中心としている取り組みを紹介します。具体的には,素行障害の現在の診断とアセスメントの方法,障害の発症に影響するリスク因子と防御因子を特定する方法,その人の一生における素行障害のたどる道筋と結末,機能障害の現在の予防と治療の手法についてなどです。この目的は,子どもと青年の素行障害についての包括的で凝縮された概論を提示すること,また,研究の対象の新しい分野を示すことです。そのために本書の最終章では,反社会的な青年の診断と治療に関して重大な問題へのアプローチと新しいモデルを示します。

 (…後略…)

著者プロフィール

アラン・E・カズン  (カズン,アラン・E)  (

本書の著者について
 アラン E. カズン博士(Alan E. Kazdin, Ph.D.)は,エール大学の心理学の教授です。また,エール大学医学部のChild Study Center(Child Psychiatry)の教授であり,攻撃行動や反社会的行動をとる子どもの外来診療を行っているYale Child Conduct Clinicの所長です。カズン博士はノースウェスト大学において臨床心理学の博士号を受け(1970),エール大学に就任する以前はペンシルベニア州立大学とピッツバーグ医科大学で教鞭をとっていました。カズン博士はまた,Center for Advanced Study in the Behavioral Sciencesの会員であり,Advandement of Behavior Therapyの学長であり,Distinguished Science Contribution to Clinical Psychologyを受賞しています。現在彼は,多くの学会誌(Journal of Consulting and Clinical Psychology,Behavior Therapy, および,Psychological Assessment)の編集者でもあります。また,American Board of Professional Psychiatryの学位をもち,アメリカ心理学会の会員でもあります。彼が共同執筆あるいは共同編集した著書は30にのぼります。近年の彼の主な著書には,Child Psychotherapy: Developing and Identifying Effective Treatments (Ally & Bacon),Treatment of Antisocial Behavior in Children and Adolescents (Brooks/Cole), Reserch Design in Clinical Psychology (Ally & Bacon), Methodological Issues and Strategies in Clinical Research (アメリカ心理学会), Cognitive and Behavioral Intereventions: An Empirical Approach to Mental Health Problems (L. Craighead, W. E. Craighead, & M. Mahoneyとの共著; Allyn & Bacon),およびThe Clinical Psychology Handbook (A.S. Bellack & M. Hersenとの共著; Pergamon)があります。

田中 康雄  (タナカ ヤスオ)  (監修

1958年,栃木県生まれ。児童精神科医・臨床心理士。獨協医科大学医学部卒。国立精神・神経センター精神保健研究所の児童・思春期精神保健部児童期精神保健研究室長,北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター教授を経て,現在こころとそだちのクリニックむすびめ院長。北海道大学名誉教授。
主な著書として,『ADHDの明日に向かって 増補版』(星和書店,2004年),『軽度発達障害のある子のライフサイクルに合わせた理解と対応』(学習研究社,2006年),『軽度発達障害――繋がりあって生きる』(金剛出版,2008年),『支援から共生への道 発達障害の臨床から日常の連携へ』(慶應義塾大学出版会,2009年)がある。
監修として,『わかってほしい! 気になる子』(学習研究社,2004年)。また翻訳監修として,クリストファー・ギルバーグ『アスペルガー症候群がわかる本』(森田由美訳,2003年),ダイアン・M.ケネディ『ADHDと自閉症の関連がわかる本』(海輪由香子訳,2004年),エドナ・D.コープランド他編『教師のためのLD・ADHD教育支援マニュアル』(海輪由香子訳,2004年),ジョージ・J.デュポール他『学校のなかのADHD』(森田由美訳,2005年),ルース・シュミット・ネーブン他『ADHD医学モデルへの挑戦』(森田由美訳,2006年),トム・ハートマン『なぜADHDのある人が成功するのか』(海輪由香子訳,2006年),スティーブン・V.ファラオーネ『子どものメンタルヘルスがわかる本』(豊田英子訳,2007年),デュポール他『診断・対応のためのADHD評価スケールADHD-RS【DSM準拠】(坂本律訳,2008年),『ハンドブック 青年期における自傷行為(東眞理子訳,2009年)が共に明石書店より刊行。

吉田 ちはる  (ヨシダ チハル)  (

放送大学心理と教育コース卒業。日本社会事業大学通信教育科,精神保健福祉士一般養成過程卒業見込み。子ども英語講師。

上記内容は本書刊行時のものです。