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だいじょうぶ 自分でできるこだわり頭[強迫性障害]のほぐし方ワークブック ドーン・ヒューブナー(著) - 明石書店
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だいじょうぶ 自分でできるこだわり頭[強迫性障害]のほぐし方ワークブック (ダイジョウブジブンデデキルコダワリアタマキョウハクセイショウガイノホグシカタワークブック)
原書: What to Do When Your Brain Gets Stuck: A Kid's Guide to Overcoming OCD

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発行:明石書店
B5変形判
104ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-7503-3107-2   COPY
ISBN 13
9784750331072   COPY
ISBN 10h
4-7503-3107-4   COPY
ISBN 10
4750331074   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0337  
0:一般 3:全集・双書 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年12月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2012年1月19日
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紹介

世界的注目を集めている認知行動療法に基づき、小学生が絵本として楽しみながら実行できるセルフヘルプ用のワークブックシリーズ第3巻。強迫性障害とはなにか、どう受け止めて対処すればよいかをわかりやすくガイドするアメリカ心理学会企画シリーズ。

目次

 親と先生のためのまえがき
第1章 きみ、ガラクタをため込んでない?
第2章 OCDって、いったいなあに?
第3章 OCDが得意なトリック
第4章 なぜOCDは起こるの?
第5章 OCDを追いはらうのって大変?
第6章 きみに知ってほしい、もうひとつのこと
第7章 道具その1:「ミッケ!」ゲーム
第8章 道具その2:言い返そう
第9章 道具その3:OCDのボスはきみだ
第10章 道具を使おう
第11章 OCDは覚えが悪い
第12章 上りつづけよう
第13章 OCDとたたかう名人になろう
第14章 きみなら、きっとできる!

前書きなど

親と先生のためのまえがき

 手を洗ってばかりいるのがOCD(強迫性障害:obsessive-compulsive disorder)ではありません。OCDとは、子どもの頭が振り払うことのできない思考や衝動にはまり込んで身動きがとれなくなり、おびえたり苦しんだりすることです。子どもは災いを回避するための儀式を行ったり、ある特定のことについて「正しくない」と感じたりします。際限なく質問を繰り返したりもします。それは安全性や確実性についての質問です。こうした終わりのない質問は、親をいらだたせ悲しませます。
 OCDは神経生物学的問題で、親や子どものしたことが原因で起こるものではありません。OCDは不規則に現れる奇妙なものに見えますが、実際はわりとよくあるもので、予測することができます。OCDには、脳内化学物質と脳機能のある種の異常が関係しています。しつこい障害に見えますが、実際は治療可能なものなのです。

(…中略…)

 この本は、親子で一緒に読むと最も効果が上がります。新しい考え方が十分に浸透するように、1、2章ずつゆっくりと読み、指示通りに絵や文字を書き込むよう励ましましょう。次を読むまでの間、それまでに出てきた例やたとえを思い出させながら、この本の考え方について話してあげてください。子どもが新しく覚えた言葉を使いましょう。子どもがはまり込んだとき、やさしいユーモアが視点を変えるのに役立つことがよくあります。本書で示したようなユーモアを使ってみましょう。さらに、OCDと戦うことは、子どもがこれまでに経験したどんなことよりも困難かもしれません。そのことを忘れずに、惜しみなく子どもを激励し、サポートしましょう。
 子どもと読むまえに、前もって本書の全体に目を通しておいてください。OCDは子どもにだけでなく、親にとっても当惑させられるものです。親であるあなたが、前もって本書の技法とその基にある原理を理解していれば、より効果的にコーチができます。
 本書では、「曝露反応妨害法」を通じてOCDを克服していきます。本書の中ではこの言葉は使われていませんが、ここで紹介するすべての道具(方法)の指針となる原理です。これは、OCDの思考や衝動を、儀式的行為で中和しようとせずに体験することを子どもに教えます。確かめたり、尋ねたり、繰り返したり、やり直したりする行為はすべて儀式的行為です。(1)儀式的行為を行わせない、(2)思考や衝動に伴って生じる情緒の不安定さが低下するまで何とかやり過ごすことを教える――この2つのステップを通して、子どもを脱感作(過敏さを抑制)し、OCDへの反応を減少させます。本書はこの曝露反応妨害法の過程を扱いやすいステップに分けて、子どもにOCDを無力化する方法を予行演習させます。

(…後略…)

著者プロフィール

ドーン・ヒューブナー  (ヒューブナー,ドーン)  (

アメリカ・ニューハンプシャー州エクセター在住の臨床心理学者。子どもと親の治療を専門とする。心理学のヘルスサービス提供者として国に登録されており、アメリカ心理学会、不安障害協会アメリカ支部、強迫神経症財団、選択無言症団体など、数々の心理学関連団体に所属。著書には本シリーズのほかに『Sometimes I Worry Too Much, But Now I Know How to Stop(ときどき心配になるけど、もうだいじょうぶ)』[未邦訳]などがある。

ボニー・マシューズ  (マシューズ,ボニー)  (

多くの児童書や100冊を超える雑誌のイラスト、包装紙、カード、缶詰のラベル、「ランズエンド」の子ども服カタログなどのイラストを手がける。アメリカ・メリーランド州ボルティモア在住。

上田 勢子  (ウエダ セイコ)  (

東京生まれ。1977年、慶應義塾大学文学部社会学科卒。79年より、アメリカ・カリフォルニア州在住。カーメル写真センター理事。写真評論などに従事しながら、児童書、一般書の翻訳を数多く手がける。主な訳書に「子どものセルフケアガイド」全2巻(東京書籍)、「学校のトラブル解決シリーズ」全7巻、「心をケアする絵本」シリーズ3点、『自分とまわりのことがよくわかる本』『学校と生活がたのしくなる本』『なぜ自分を傷つけるの?』「10代のメンタルヘルス」全10点、『学校と勉強がたのしくなる本』、共訳「トレボー・ロメイン こころの救急箱」全6点(共に大月書店)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。