助六日記から詩集 カワセミ
権田 助六:著
発行:明石書店 この版元の本一覧
四六判変型 128ページ 上製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-3086-0 C0092
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奥付の初版発行年月:2009年10月 書店発売日:2009年11月04日
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紹介

日常の瞬間を素手でそっと掴みそのまま原稿用紙にのせたような詩と写真の数々。鳥、蝶、木洩れ日、武蔵野の豊かな自然を描写しつつ、自身との葛藤、不安、満足、あきらめ、笑い等、人がもつ様々な感情が素直に繊細に表された作品集。

前書きなど

あとがき——詩を書くということ

 私は、第三詩集を発表するにあたって、私の人生の師、私の人生の友、十人の人たちに感想を書いてもらいました。
 私のいつもの「自己陶酔」による一方的なる願いでした。私は原稿用紙に書いた詩と写真のコピーを郵送しました。
 十人の人たちは、「無礼」なる私のような人間の訴えを、これまでもそうであったように、やさしく、精神科医のように受身に徹して、答えてくれました。
 装丁は、西東京市元教育長の茂又好文さんにお願いしました。ところが装丁原図を持ってきていただく約束の八月二十日(木)午前十一時をすっかり忘れてしまっていました。十一時十五分、私の携帯電話が鳴りました。「茂又ですけど……」
 私は待合せ場所に向って自転車を走らせました。
 茂又さんは、ニコニコ笑って、私をうけいれてくれました。
 明石書店の社長、石井昭男さんは、私の旧保谷市役所時代の先輩であり、恩師でした。
 私は、いつの日か、石井さんの明石書店から、私の作品を発表することが夢でした。
 そのことが実現したことに感謝するとともに、私のわがままなる詩をまとめてくれた明石書店の皆様に心からお礼を申し上げます。

 「関わった以上、誤字脱字は気になるので、原稿の方に赤字をかなり大きく書き入れました……」。田井安曇先生は、私の原稿に対して朱色で訂正して送り返してくれました。
 冒頭の私の大好きな蕪村の俳句「舂や穂麦が中の水車」で「舂」を「春」と書いていたのを訂正してくれたのでした。私は赤面しました。
 『お前はそんなことも知らずに詩を書いているのか』という「叱咤」でした。
 しかし、田井安曇先生は、私の下手な詩を、
 「権田助六の詩は、何のけれんもない、当り前のことを当り前に言って………原稿の用紙の枡目に田植えのように置いてゆく」と評してくれました。
(こんなに、やさしい人が、この世に存在するのであろうか。)
 そして小学四年生の壇宏樹君の感想——私は生きてきてよかったと思いました。

著者プロフィール

権田 助六(ゴンダ スケロク)

『瞳ノ底ノ涙ハ イツ アフレルノダ』(象企画、二〇〇三年)
『助六日記 —天空流星群—』(象企画、二〇〇四年)

上記内容は本書刊行時のものです。


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