シリーズ・叢書「NPOジャーナル」の本一覧
発行:明石書店 この版元の本一覧
A5判変型 64ページ 並製
定価:667円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-2979-6 C0402
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年04月 書店発売日:2009年05月12日
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2008年12月、新公益法人制度がスタートした。今回の制度改革が、公益法人に留まらず日本の民間非営利公益活動の発展への大きな一歩となるのか。新制度がもたらすものをさまざまな角度から検証し、関係する人々が同制度を読み解くのに役立つ情報を提供。
目次
公益法人制度改革の衝撃——非営利セクターの再編なるか
巻頭言
●多様な社会のニーズに柔軟かつ迅速に応える社会の実現を(国立民族学博物館教授 出口正之)
論点
●公益法人制度改革、私はこう評価する 問題点とさらなる改革への処方箋(サイバー大学客員教授 入山映)
座談会
●検証・公益法人制度改革 サードセクター発展の幕開けとなるか(太田達男、勝又英子、松原明)
寄稿
●現場から見た「制度改革とNPO」実況中継 新制度のメリットを活用する(パブリック・ベネフィット研究所代表 富永さとる)
●日本におけるサードセクター構築は可能か JACEVO立ち上げの背景とねらい(名古屋大学大学院教授/市民フォーラム21・NPOセンター代表理事 後房雄)
●新公益法人制度のもと、どの法人格を選ぶのか 税制面から見た選択のポイント(税理士 脇坂誠也)
オピニオン
企業は社会貢献と金儲けを両立してこそ意味がある(株式会社ミキハウス代表取締役社長 木村皓一)
寄稿
変革の時代、ガンディーは蘇る インドの市民社会とガンディー思想の力(小川忠)
NPOによるアメリカの再生 新大統領オバマのプランから何を学ぶべきか(大阪市立大学大学院創造都市研究科教授 柏木宏)
ニュース
第4回ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング——より大きなインパクトを生み出し、「第四セクター」の台頭へ
リポート
生物多様性保全に企業はどう取り組むか——環境保全に本業を通して貢献する「サラヤ」
協働の現場
NEC子育てママのためのIT講習
クローズアップ
高級ブランドビジネスで貧困解決に挑む社会起業家 マリー・ソー Ventures in Development(ViD)共同創設者
ニュースフラッシュ
出版紹介
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バックナンバーのご案内
編集後記
前書きなど
編集後記
公益法人制度改革は、官と民の攻防を経た官の支配からの解放、民の勝利とも捉えられる。今後、この制度がうまく運用されていくためには、民の働きに拠るところが大きい。つまり、「(市)民力」が試されているわけだ。
しかし、「失われた10年」を経験し、社会の構造や価値観の大胆な転換を余儀なくされたはずなのに、民の思考・行動様式は本当に変わったのか疑わしい。依然として「お上頼み」「寄らば大樹の陰」「事なかれ主義」など、NPOが理想とする自立・自律した市民像からは程遠い姿が浮かび上がる。若者は明日に希望を持てなくなり、内向き志向、安定志向に傾いている。ただでさえ新しいことにチャレンジする人を称えようとしない横並び意識の強い風土の中、社会を変えていく原動力となるはずの若者も安定志向とくると、未来は暗い。
“手も足も口も出す市民”がもっと出現し、それが社会の基底とならなければ、力強い市民社会は形成されていかない。オバマ米大統領はボランティア活性化を通じて経済と国家の再建をめざす。市民の自発的な社会へのコミットメントが社会を救うということだ。日本の制度改革の成否はこのような市民を育てられるかにかかっているといえるだろう。(SM)
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