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ADHD・アスペ系ママ へんちゃんのポジティブライフ
発達障害を個性に変えて
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2009年1月
- 書店発売日
- 2009年1月24日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2013年2月12日
紹介
NHK教育テレビ「ハートをつなごう」でおなじみのへんちゃんこと笹森理絵さんの自伝的エッセイ。ADHD・LD・アスペルガー症候群、さらには二次・三次障害を併せもつ著者が波瀾万丈の半生をブログ調で軽妙に語る。
目次
はじめに
へんちゃんこと笹森理絵のプロフィール
第1章 へんちゃんができるまで~自分を探して~
まんが●ふつつか者ですがよろしく!
生まれ出ずる苦労
多動で負傷?
鉄砲玉
恐怖の芋掘り遠足
目についたから……
お姫さまになりたかったのに……
水の音が怖い!
まんが●ふざけてるわけじゃないのに……
入学早々……
入学早々、パニックだ
真に受けすぎ!!
歯医者とメロン
回る回る世界は回る
へんちゃんの授業の過ごし方
9歳の壁……算数
一言多かったのか
不器用に泣く(小学校編)
気持ちがわからない……
みせしめ?
ハゲなんてやだーっ(涙)
不器用、小学校編2
ためていいのはお金だけ
「担任に謝られる」
コレクトコール
競技場でも落ち着かない
ある先生との死闘
受験の悩み
まんが●数字で困る場面は数知れず
崖っぷち
見てませんてば!!
まんが●逆・弘法にも筆の誤り
花の女子高生に向かって
思わずポロリ
できることもあるで!
LDのしんどさ
考古学者になる夢を諦めた理由
まんが●アドリブはききません
風になりたい
私と写真
まんが●子を見ること親に如かず
ほんまにいいん?
忙し過ぎて……?
こだわる嫁と曖昧な姑
は?何ができた?
2人が生まれた時って……
ほっぴーは
ほっぴーのてんかん発作
素っ気ないクーと不安なほっぴー
遺書
げー、行方不明(涙)
行方不明パート2
第2章 今のへんちゃん~自分を見つけた~
まんが●一点集中型なんです
Dr. Bear(クマ先生)との出会い
いよいよ診察室へ
言葉の鎖
子どもを好きになれたのは
大は小を兼ねない
へんちゃんが好きな物
化粧不可能
意外?
リタリンと私
ドーパミンつながり?
セルフモニタリングの力
食事マナーと言われても
親の会に参加してみる
NHK障害福祉賞入選
福祉ネットワーク出演
ハートをつなごう
30代半ば過ぎて女子大生
意地悪な質問?
旦那の障害受容
第3章 へんちゃんのパートナーより~自分らしく生きる~
固い軟体動物
子どもたち、奥さん、そして家族のこと
へんちゃんファミリーの紹介
まんが●うちのおかあさん1・2・3
へんちゃんからのメッセージ1・2・3
子どもたちへ
大人の方々へ
出産を通じて……
あとがき
前書きなど
( はじめに ) (^-^;
こんにちは! へんちゃんです♪
テレビでお会いした皆さん、blogでお会いした皆さん、講演会でお会いした皆さん、親の会でお会いした皆さん、昔からのお友達の皆さん、いつもお世話になっている皆さん、そして、ここで初めてお会いする皆さん、この本を手にとって下さりありがとうございます。まずは素敵なご縁に感謝いたします。
発達障害という言葉が注目を浴び始めて以来、発達障害者支援法や特別支援教育などがスタートし、各地で講演会、研修会が行われて社会に少しずつ障害名や知識は浸透しつつありますが、まだまだ実際に当事者がどんな思いで生きているか、何に困っているか、日頃どう感じているかを、具体的に語るものは少ないような気がしています。
私も先生などの支援者向けの本を読みますが、よくあるパターンで、ただ一言「自閉症はイメージの障害である」と書かれていても、ここから自閉症の人がいったい何に困っているか、具体的にわかる人がどれくらいおられるでしょう。実に難しい、それこそ自閉症ではなくてもイメージしにくいと思います。
立場を翻して、母親目線でこの言葉を読んだとしても、自閉症が疑われる我が子がいったい何に困っているのか、この一文でわかるでしょうか。
逆に正体のわからぬ不安を募らせるだけのような気がします。
しかし、当事者である子どもは困り感をなかなか具体的に言葉にできません。
当事者にはSOSを外に向かってうまく出せない特性があります。そして、出そうとすると、不安のあまりパニックになってしまうわけです。これではますますわからない。
そこでへんちゃんは思いました。当事者であり、当事者の母親であり、支援者でもある私が両者の通訳になろう!!
今、私はあちこちで講演させていただいて、当事者として感覚過敏や身体問題、物の見え方など、様々なお話をさせていただきますが、講演の後、皆さんからよく言われます。
「子どもがなぜパニックを起こすのか、何に対してパニックを起こしているのか、原因がわかりました」
「まさに子どもの代弁者、通訳者だと思いました」
発達障害は怖いものではないのです。本人が困っていること、わからないこと、つらいことの原因がわかれば、対処方法は見つかります。
そのためにも、保護者、支援者は具体的に当事者がどう感じているかを知る必要があります。
そして、当事者の持つ世界はカラフルで独特で素敵な世界でもあり、大きな可能性や長所もたくさん秘めていることを知っていただけたらいいなあと思います。
この本が、何か少しでもそのお手伝いや育児・保育・支援のヒントになればいいなと願いつつ、筆を進めたいと思います。
上記内容は本書刊行時のものです。