シリーズ・叢書「貧困研究」の本一覧
発行:明石書店 この版元の本一覧
B5判 144ページ 並製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-2869-0 C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年10月 書店発売日:2008年10月15日
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日本における貧困研究の深化・発展、国内外の研究者の交流、そして貧困問題を様々な人々に認識してもらうことを目的として2007年12月に発足した貧困研究会(代表:岩田正美)を母体に発刊された、日本初の貧困研究専門誌(年2回刊)、創刊号。
目次
創刊の辞 雑誌『貧困研究』創刊にあたって(青木紀)
海外からのお祝いのことば
アメリカより 先進国における貧困と不平等の理解が求められている(キース・キルティ/エリザベス・シーガル)
イギリスより 雑誌『貧困研究』によせて(デビッド・ピアショ)
ドイツより ドイツにおける貧困報告および貧困との闘い(ヴァルター・ハネッシュ)
特集 貧困研究の課題
貧困研究に今何が求められているか(岩田正美)
貧困解決に経済学はいかに貢献できるか(橘木俊詔)
貧困解決に社会保障法はいかに貢献できるか(菊池馨実)
貧困現象を空間的視点からとらえると見えるもの(水内俊雄)
小特集 生活保護と扶助基準
生活保護を問うことの意味—低所得層と生活保護層—(杉村宏)
今、なぜ生活保護基準を議論すべきか(布川日佐史)
この人に聞く 第1回
湯浅誠 反貧困運動の組織化と研究への期待(インタビュー:松本伊智朗)
書評論文
堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』を中心に—ジャーナリストの著作から学ぶ—(青木紀)
大山典宏『生活保護vsワーキングプア—若者に広がる貧困』—ワーキングプア問題に対して生活保護は有効か—(福原宏幸)
海外貧困研究動向
アメリカにおける貧困研究の動向—子どもの貧困についての計量分析を中心に—(阿部彩)
国内貧困研究情報
1 注目すべき調査報告書を読む 最近公表された研究報告書の紹介(松本伊智朗)
2 興味深い統計と数字の動きを見る 貧困急増の実態とその背景—いくつかの統計資料—(後藤道夫)
貧困に関する政策および運動情報 2007年1月〜2008年7月(村上英吾/五石敬路/鳥山まどか/松本一郎)
「貧困問題」キーワード解説(小西祐馬)
貧困研究会規約
原稿募集及び投稿規程
編集後記�
前書きなど
貧困研究会の発足に際して
現代の日本社会では「貧困」が存在し続けたにもかかわらず、長い間この問題は社会的に不可視化され、まるでなくなったものであるかのように思われてきました。この事情は学問の世界でも同様です。「貧困」を対象とする研究や調査に従事する研究者が非常に少なく、また「貧困」をテーマに研究をする研究者の卵を育てる努力も不足していました。
ところが、ここ数年日本社会は大きく変わりました。「貧困」が徐々に再発見されるようになったことは、その大きな変化のうちの一つにあげられるでしょう。研究者の間でも、野宿者の実態調査や社会的排除という新しい概念を使った研究など、「貧困」に関連した成果が徐々に見られるようになりました。とくにこうした調査研究が社会保障・社会福祉の分野だけではなく、労働・医療・法律・家族・住宅・地域政策など、様々な分野で展開され始めていることは注目すべきことです。
この時にあたりわたしたちは、研究者を中心とした「貧困」に関する調査・研究を目的とする研究会を立ち上げるべく、準備を進めて参りました。この研究会では様々な分野の貧困に関心を持つ研究者を募り、学会や専門領域の枠を超えた「貧困」に関する研究の展開を図りたいと思っております。これまでも研究者の間では実は、医療、労働、法律、住宅、都市政策、女性、生活保護、社会福祉など様々な分野で、「貧困」に関係した研究が行われてきました。ところが、これらを横断的にまとめる機会が非常に少なかったと言えます。政策的にも、縦割りで調査・立案・実施がなされ、総合的で有効な対策をたてることができない状況にありました。
わたしたちの研究会では、このような環境を改善し、より総合的な研究・調査や政策提言を行うことを目標としています。またその際、先進国の「貧困の発見」「再発見」の経験とそれに基づく政治経済的な働きかけに学ぶとともに、とりわけ東アジアにおける貧困問題研究を行っている団体や個人とも交流し、将来的には、日本における貧困研究のセンターの役割を果たしたいと考えています。研究会の活動は、主に次のようなことを予定しています。
1.毎年で研究報告会を開催し、各地の研究者による研究調査の発表・交流の機会を設けます。
2.分野横断的な研究者有志によって、「貧困」に関連した調査研究を実施していきます。
3.「貧困」をテーマにした学術雑誌を定期的に発行します。�
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