特集 ソーシャルファイナンスの可能性NPOジャーナル Vol.22
特定非営利活動法人 関西国際交流団体協議会:発行
発行:明石書店
この版元の本一覧
A4判変型 56ページ 並製
定価:667円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2850-8 C0402
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年08月
書店発売日:2008年09月10日
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紹介

社会的課題解決のための活動に対する金融として注目されるソーシャル・ファイナンス。概念整理や先行する欧米の事例紹介などを通してソーシャル・ファイナンスへの理解を深め、萌芽期にある日本のソーシャル・ファイナンスの発展のための取り組みを模索する。

目次


特集 ソーシャルファイナンスの可能性——お金と自分と社会の関係を見直す

問題提起
 お金によって切れたつながりを、お金を通してもう一度つなぐ
   ——金融を「見える化」するNPOバンクの挑戦(コミュニティ・ユースバンク・momo代表理事:木村真樹)

座談会
 ソーシャルファイナンスの確立に向けて
   ——社会に必要な資金の流れをつくる貸し手の役割とは(井上英之、坪井眞里、法橋聡、水谷衣里)

フォーカス
 世界の市民と途上国の事業主をつなぐ「オイコクレジット」

寄稿
 オルタナティブな金融「ソーシャルファイナンス」
   ——注目されるソーシャルビジネスの発展のために(ソーシャル・イノベーション・ジャパン シニア・フェロー:唐木宏一)
 求められる日本のメガバンク変革
   ——ソーシャルファイナンスで果たす金融機関のCSR(国際協力NGO A SEED JAPAN:土谷和之・田中滋)

オピニオン
 地域社会と共存しながらグローバルにCSR展開
   ——デンソーらしさと社員の主体的参加を大切に(デンソー取締役副会長:深谷紘一)
寄稿
 日本の国際協力NGOの四半世紀の軌跡と展望
   近畿大学文芸学部教授/シャンティ国際ボランティア会理事(秦辰也)

連載リポート 第1回 G8サミット報告 NGOが果たしたものは?
  国内外のネットワークを活かして「アドボカシー元年」に(望月洋嗣)

連載リポート 第1回 <米国の社会起業最前線> スケールを求める社会起業家たち
  (慶應義塾大学総合政策学部専任講師/ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京代表:井上英之)

リポート 生きづらさを抱える若者たちを支える現場からの提言
  ——フィンランド、イギリス、オーストラリアの現場を見てきて(K2インターナショナルジャパン Y−MAC統括責任者:岩本真実)

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 編集後記

前書きなど

編集後記

 NPO業界にはなぜか銀行出身者が多い。かく言う私もそうだが、そこには、唐木氏の指摘のように、本来、社会の血液となる金融が持っているはずの社会性を置き去りにしてきてしまったのではないかという問題意識があるように思う。
 ソーシャルファイナンスの担い手たちの挑戦は、今の社会のあり方に再考を迫るものかもしれない。資金不足に悩むNPOにとって、「共感を伴った融資」を受けることは、大きく成長できるチャンスになり得る。一方で、「お金を借りる」ことに抵抗感を持つNPO経営者も多い。NPOはそのミッションの大きさに比して規模は小さく、それを志向さえしている。井上氏も言うように、もっと大きく展開して、ダイナミックに社会の問題を解決していく“ヒーロー的な”NPOや社会的企業がそろそろ日本でも現れてもよいのではないか。そのために必要なのが、「意思を持ったお金」と、それの供給を可能にする社会と人々の存在である。「カネは天下のまわりもの」というが、社会の課題解決にもお金をまわしていかないと、豊かさを享受している私たちの今、そして未来さえ危うい。もっと社会を広く捉える企業や市民と、もっと大きく成長しようと志すNPOが育つ社会の実現を願って。

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