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イタリアの歴史【現代史】 ロザリオ・ヴィッラリ(著) - 明石書店
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イタリアの歴史【現代史】 (イタリアノレキシゲンダイシ) イタリア高校歴史教科書 (イタリアコウコウレキシキョウカショ)
原書: Sommario di Storia Vol. 3 1900-2000

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発行:明石書店
A5判
468ページ
並製
定価 4,800円+税
ISBN
978-4-7503-2802-7   COPY
ISBN 13
9784750328027   COPY
ISBN 10h
4-7503-2802-2   COPY
ISBN 10
4750328022   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0322  
0:一般 3:全集・双書 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2008年7月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

イタリア高等学校で使用される歴史教科書の邦訳。世界史の中の一環としてイタリア史を位置づけ記述する、原書三巻の内の現代史部分を本書では訳出している。イタリア全体を覆う過去の称賛といった歴史修正主義を排し史実に接近する方法論獲得を目指す。

目次

 凡例
 歴史地図

第1部 大産業と帝国主義の時代:1870-1900年

第1章 資本主義体制の発展と労働者の政治的組織化
 1.1 第二次産業革命
 1.2 大量移民
 1.3 産業の集中化と工業労働の新たな組織化
 1.4 周期的な危機
 1.5 実証主義と科学
 1.6 カール・マルクスと資本主義体制批判
 1.7 第一インターナショナル
 1.8 社会主義政党
 1.9 キリスト教社会運動
 参考文献
第2章 政治的平等と社会問題
 2.1 歴史的な、そして現今の大問題:政治的平等
 2.2 ビスマルクから「新航路(Neue Kurs)」までのドイツ
 2.3 保守主義共和制から急進派の勝利へ至るフランス
 2.4 イギリスにおける自由主義者、保守主義者、労働党員
 参考文献
第3章 産業経済領域への新参者:日本、イタリア、ロシア
 3.1 後発諸国における産業化
 3.2 日本のケース:上からの革命
 3.3 自由主義左派、保護貿易主義とイタリアの産業化
 3.4 ロシア:専制政治と産業化
 参考文献
第4章 19世紀末の帝国主義による植民地主義政策とヨーロッパ諸国間関係
 4.1 植民地主義の新たな波:原因と前提条件
 4.2 アフリカとアジア、最初の新植民地獲得の一つ
 4.3 アフリカとアジアの分割
 4.4 キューバ問題に起因するアメリカ-スペイン戦争
 4.5 ビスマルクの対外政策とフランスの孤立
 4.6 三国同盟
 4.7 ビスマルク体制の危機からイギリス-フランス協商“entente cordiale”まで
 参考文献

第2部 20世紀開始から大戦まで

第5章 民主主義の困難な歩み
 5.1 「ベル・エポック」の文化
 5.2 労働者の連帯主義、社会問題と民主主義の成果
 5.3 女性解放運動
 5.4 ヨーロッパとアメリカにおける政治改革と社会立法
 5.5 ジョリッティ時代のイタリア
 参考文献
第6章 20世紀初めの革命とナショナリズム
 6.1 権威主義体制に対する民主主義の攻勢と革命運動
 6.2 1905年のロシア革命
 6.3 ペルシャ、トルコ、中国、メキシコ
 6.4 ナショナリズムの反撃:イデオロギー的前提
 6.5 イタリアにおけるナショナリズム
 参考文献
第7章 大戦とロシア革命
 7.1 切迫した悲劇
 7.2 戦争の第一段階
 7.3 イタリアの参戦
 7.4 1916年のオーストリア・ドイツの攻撃
 7.5 「国内戦線」
 7.6 アメリカ合衆国の参戦
 7.7 1917年:敗北主義、命令拒否と反乱のエピソード
 7.8 ロシア革命
 参考文献
第8章 終戦と平和条約
 8.1 戦争継続と外交上のイニシャティブ、カポレットとブレスト・リトフスク平和条約
 8.2 同盟国の敗北
 8.3 平和条約
 8.4 ソヴィエトのロシア、戦時共産主義と世界革命のユートピア
 参考文献

第3部 自由主義の変容とファシズムの到来

第9章 自由主義と民主主義の間:列強の政治システムにおける緊張と変化
 9.1 第一次大戦後の社会、経済、文化
 9.2 植民地の人々の解放運動:中国、インド、インドシナ、中東、エジプト
 9.3 イギリス、フランス、アメリカの経済および政治の安定
 9.4 ドイツの民主主義的経験:ヴァイマル共和国
 参考文献
第10章 ファシズム
 10.1 イタリア自由主義国家の危機
 10.2 ローマ進軍、ムッソリーニ政権獲得
 10.3 マッテオッティ事件、特別立法と自由の抑圧
 10.4 経済政策とファシズム体制の強化
 参考文献

第4部 1929年の危機から第二次世界大戦まで

第11章 大恐慌、アメリカ合衆国における民主的改革およびドイツにおけるナチズム
 11.1 ウォール街株式市場の暴落と大恐慌の始まり
 11.2 フランクリン・デラノ・ローズヴェルト:「ニュー・ディール」政策
 11.3 経済危機と政治危機、ドイツにおけるナチズムの出現
 11.4 ナチス体制の機構
 参考文献
第12章 スターリン主義とソヴィエトの経済計画
 12.1 ソヴィエト連邦 ネップからレーニンの死まで
 12.2 スターリンは彼の計画を命じた:一国社会主義
 12.3 五カ年計画
 参考文献
第13章 イタリアのエチオピア占領とスペイン内戦
 13.1 イタリアの反ファシズム
 13.2 ヨーロッパにおけるファシズムの展開
 13.3 ファシズム体制、経済危機およびエチオピア征服
 13.4 フランスにおける人民戦線
 13.5 スペインにおける内戦
 参考文献
第14章 第二次世界大戦
 14.1 開始
 14.2 ポーランドおよびフランスの崩壊
 14.3 イタリア参戦
 14.4 イギリスの抵抗
 14.5 ナチスのソ連攻撃、日本およびアメリカの参戦
 14.6 1942-43年の転換、イタリアにおけるファシズムの崩壊
 14.7 レジスタンス
 14.8 連合軍の勝利
 参考文献

第5部 再建と冷戦期の大変化

第15章 冷戦のはじまり
 15.1 戦後の困難と対立
 15.2 ソヴィエト連邦
 15.3 西ヨーロッパにおける共産党
 15.4 共産主義封じ込め政策
 参考文献
第16章 マーシャル・プランと再建
 16.1 マーシャル・プラン、コメコンおよびヨーロッパ経済協力の第一歩
 16.2 北大西洋条約、NATO、ブレトン・ウッズ協定
 16.3 西ヨーロッパにおける再建:ベルギー、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ
 16.4 日本の再建
 16.5 両ブロック内の抑圧と差別、朝鮮戦争
 参考文献
第17章 植民地体制の凋落
 17.1 中国革命
 17.2 非植民地化
 17.3 イスラエルとパレスチナ問題
 参考文献
第18章 緊張緩和の課題と社会発展の新たな要求
 18.1 スターリン主義の糾弾
 18.2 ソ連圏における改革と解放運動の抑圧、ハンガリー革命
 18.3 宇宙の支配:科学技術の発展における転換
 18.4 教皇ヨハネス23世と第二ヴァチカン公会議
 18.5 ヨーロッパ統合主義と発展
 18.6 キューバにおけるミサイル危機
 18.7 J・F・ケネディのアメリカと公民権問題
 18.8 フルシチョフの失脚
 18.9 ヴェトナム戦争と1968年の動き
 参考文献
第19章 中国における毛沢東主義、世界の南北
 19.1 「文化大革命」から毛沢東の死までの中国
 19.2 世界の南北、原料問題
 19.3 キプール戦争と石油危機
 19.4 キャンプ・デーヴィッドの合意とエジプト-イスラエルの分離和平
 19.5 イラン革命とイスラーム原理主義
 19.6 ラテン・アメリカ:軍事体制とチリにおける社会主義の実験
 参考文献
第20章 ヴェトナム和平から緊張緩和の危機まで
 20.1 ニクソンからカーターまでのアメリカ
 20.2 ソ連体制の停滞
 20.3 改革と抑圧にゆれる東ヨーロッパ、チェコスロヴァキアへのソ連の介入
 20.4 人権とヘルシンキ会議
 20.5 ソ連の拡張政策と緊張緩和の危機
 参考文献
第21章 西洋世界および日本における民主主義の展開
 21.1 中道左派からテロリズム、国民の連帯に至るイタリア
 21.2 フランスおよびイギリスにおける政治的安定
 21.3 ポルトガル、スペインおよびギリシャにおける独裁体制の終焉
 21.4 「ウェルフェア・ステート」とマーガレット・サッチャーの新自由主義
 21.5 日本およびアジアにおける新興工業国
 参考文献

第6部 現代世界の諸問題と諸傾向

第22章 共産主義体制の崩壊とドイツ統一
 22.1 ミハイル・ゴルバチョフの改革
 22.2 ソ連とアメリカおよびヨーロッパとの諸関係の変化
 22.3 東ヨーロッパにおける民主主義革命
 22.4 中国における自由化運動:天安門広場の集会と鎮圧
 22.5 ドイツの再統一
 22.6 ソ連の終焉
 参考文献
第23章 相互依存、グローバリゼーションおよびヨーロッパ統一
 23.1 相互依存、多様性および矛盾
 23.2 豊かな社会の諸問題と不均衡
 23.3 科学の発展と技術革新
 23.4 二極対立の終焉後のアメリカ、国際連合および紛争地域、9月11日のテロ
 23.5 エリツィンからプーティンまでのロシア
 23.6 EUの進展
 参考文献

 あとがき
 人名索引
 イタリア各州と州都
 ロザリオ・ヴィッラリの略歴と業績

前書きなど

あとがき(村上義和:一部抜粋)

(…前略…)

 本書は、凡例に記したように、R. Villari, Sommario di Storia, vol. 3、いわば現代史部分の翻訳である。ヴィッラリは、1970年に高等学校歴史教科書を執筆しており、本書はそれを全面的に改訂したものである。本書は、書名『歴史概説』に示されるように、「イタリア史」のではなく、いわば「世界史」の教科書である。因みに、イタリアの歴史教科書は、訳者が手にした教科書のかぎりではあるが、すべて本書と同様世界史の一環としてイタリア史を位置づけている。なお、本巻付録、小冊子『演習課題のための指針と資料Suggerimenti e materiali per le esercitazioni』は、教科書で分析され、説明された歴史的推移と同時代の一連の資料を収録するとともに、後述されるように、歴史方法論metodologiaを学生たちに習得させるための演習課題を提起している。
 本書は、体裁・形式・構成において大きな特徴をもっている。教科書の最初に、イラスト入りの説明がついた「歴史地図」が配置されている(ヴィッラリの教科書全三巻の構成は、この「歴史地図」からはじまる)。高校教師ジャン・ジャコモ・カヴィッキオーリGian Giacomo Cavicchioliによると、これは重要なことである。歴史は時間と空間において展開するのであるから、歴史認識にとって地理的認識は不可欠であるにもかかわらず、今日の学生たちはそれを欠いているからである。残念ながら、イタリアの学校はコンピューターにゆだねるが、壁にかかった古い地図をまったくもたない、とのことである。しかし、この「歴史地図」を除くと、本書には写真も図表も一切使用されていない。最近のリチェオ用の教科書が、学生たちの関心をひきつけるために、絵画、図版、写真等を多用する傾向にあり、非常に厚いものになってきているのと対照的である。ヴィッラリの教科書を選択する教師たちは、絵画や写真等々のコレクションのような様相を呈した、またインターネットのウェブサイトに類似した、時に無秩序の頁構成をとる傾向にある教科書を批判する。なぜならば、最近の学生たちにとって、映像-写真による知識はあふれているが、文章に“苦労する”という習慣には欠けているからである。ヴィッラリは、翻訳の制約と訳者の力量から十分に示されていないが、叙述するにあたって表現形式(文体)に特に配慮している。それは、文書言葉を通して歴史的変遷を興味深いものにして、(テレビ言語に慣らされた)学生たちが教科書を活用することによって、歴史的判断力を培うようにするためである。映像よりも文書言葉への強い信頼はヴィッラリの教育上重要なメッセージであり、それは、略歴に示したように、彼がイタリアを代表する文学賞の審査委員長を務めたことによっても裏づけされている。
 歴史教科書が厚くなるもう一つの理由は、これは正当なことと思われるが、高等学校の歴史のカリキュラムが見直され、現代史を取り上げることができるようになったことである。1980年代までのリチェオでは、せいぜいのところ、第一次世界大戦ないしはファシズムまでであったが、現在は、少なくとも1950-1960年代までを、さらには本書のように意欲的にわれわれの時代までを対象とするようになっている。しかし、そのためにカリキュラムの部分部分は圧縮されることになり、ヴィッラリが旧教科書を全面的に改訂した理由もここにあるようである。
 私は、この教科書についての学生評価をカヴィッキオーリ先生に質問したところ、「実のところは分からないが、多くの学生は“実用的な”動機から評価していると思う。勉強する頁数が少ない!」との冗談がかえってきた。この冗談に、教科書の一般的傾向との本書の対照性がよく示されている。
 ヴィッラリの理念は、過去の認識は現在および未来と緊密に関係しているのだから、真実への熱情、探求力を助けることで、現在の困難を克服しうることが期待できる、とするところにある。本書は、政治史を基軸としながら、それに社会史、経済史、思想史を交錯させ、社会発展の多様性と矛盾を内包した歴史的時代の全体的な枠組みを学生に与えようとする。彼は他所でも述べている。「所定のかつ同質の社会全体の長期にわたる歴史的展開の全体的な流れを再構成することは、過去の認識にとって有用もしくは必要であるという前提に基づいている」(Mille anni di storia)。全体的な歴史像の概説書Sommario(sum-marium、換言すれば、compendio、sintesi、riassunto)といえよう。各章末に挙げられる参考文献では、各章の主要問題に関する古典的なものから新しいものに至るまで幅広く紹介されているのも、本書の特徴である。

(…後略…)

著者プロフィール

ロザリオ・ヴィッラリ  (ヴィッラリ,ロザリオ)  (

 1925年7月19日、バニャーラ・カラブラBagnara Calabra(レッジョ・カラーブリア)に生まれる。
 フィレンツエ大学、メッシーナ大学で学んだ後、メッシーナ大学、フィレンツエ大学、ローマ「サピエンツア」大学で近代史を教える。国外では、ソルボンヌ大学(フランス)、マドリード大学、バリャドリード大学(以上スペイン)、オックスフォード大学(イギリス)、レディング大学、シカゴ大学、バークレイ大学、サンディエゴ大学(以上アメリカ)で講義、セミナーを担当。
 現在、ローマ「サピエンツア」大学l'Universita di Roma La Sapienza名誉教授。
 1990年、アカデミア・デイ・リンチェイl'Accademia dei Lincei会員に選ばれる。
 1990-1995年、ヴィアレッジョ文学賞審査委員会 la Giuria del Premio Letterario Viareggio委員長。因みに、第二次世界大戦直後、歴史研究に専念するまで、エリオ・ヴィットリーニErio Vittoriniの“Politecnico”およびピエトロ・カラマンドレイPietro Calamandreiの“Ponte” にも寄稿していた。
 1996-2000年、全国歴史研究者協議会la Giunta Centrale per gli Studi Storici委員長。
 1998-2002年、歴史教育放送RAI Educational per la storiaの顧問。
 彼の政治活動への参加は、反ファシズム活動と、カラーブリアの農地改革のための農民組織への参加とともに始まる。
 1954-1960年、ジョルジョ・アメンドラGiorgio Amendola、マリオ・アリカータMario Alicata 、フランチェスコ・デ・マルチーノFrancesco De Martinoが指導する“Cronache Meridionali”誌の編集に参画。
 1976-1979年、下院議員。
 ヴィッラリは、南部問題と統一イタリアの歴史から研究をはじめ、特に封建的諸制度の危機にかかわって18世紀の社会史研究に携わる。
 さらに、スペインが支配する時代17世紀の政治・文化史に、特に1647年のナーポリ革命の社会的、政治的、知的起源にかかわり、17世紀中ごろの西欧諸国の革命、1647年のナポレオン革命研究に向かった。17世紀の研究に、ヨーロッパにおける民主主義制度の建設に関する研究が加わり、多くの論文等が新聞、雑誌に掲載されている。
主著:Mezzogiorno e contadini nell'et・moderna, Laterza, 1961; Il sud nella storia d'Italia, Laterza, 1961; Conservatori e democratici nell'Italia liberale, Laterza, 1964; La rivolta antispagnola a Napoli. Le origini 1585-1647, Laterza, 1967; Storia dell'Europa Contemporanea, Laterza, 1971; Mezzogiorno e democrazia, Laterza, 1979; Elogio della dissimulazione. La lotta politica nel Seicento, Laterza, 1987; L'uomo barocco, Laterza, 1991; La formazione del mondo moderno. Dal XIII al XVIII secolo. Per gli IST. Tecnici, Laterza, 1991; L'Eta della borghesia rivoluzionaria. Per le Scuole, Laterza, 1991; Per il re o per la patria. La Fedelta nel Seicento, Laterza, 1994; Scrittori politici dell'Et・Barocca, Poligrafico dello Stato, 1998; Mille anni di storia. Dalla citta medievale all unita dell'Europa, Laterza, 2005(2000).
 2007年3月9日、ローマ・アカデミア・リンチェイAccademia dei Lincei di Romaで、Storia sociale e politica. Omaggio a Rosario Villari(editore FrancoAngeli, curato dai professori Alberto Merola, Giovanni Muto, Elena Valeri, Maria Antonietta Viscegli)の贈呈が行われた。同書の刊行は、そのタイトルから推定されるように、R・ヴィッラリに敬意を表するものである。

村上 義和  (ムラカミ ヨシカズ)  (

 1941年神奈川県生まれ。早稲田大学卒、早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。岩手大学、静岡大学、東京慈恵会医科大学で教鞭をとり、2006年退職。
(凡例、第11~23章、あとがき担当)
 主要著作論文
『近代外国人関係法令年表』(共編、明石書店、1997年)、『イタリア近代法史』(共編、明石書店、1998年)、『イタリアを知るための55章』(編著、明石書店、1999年)、『ポルトガルを知るための50章』(共編、明石書店、2001年)、『現代イタリアを知るための44章』(編著、明石書店、2005年)、「イタリアにおける税務訴訟と納税者の権利」(三木義一編著『世界の税金裁判』清文社、2001年)など多数。

阪上 眞千子  (サカガミ マチコ)  (

名古屋外国語大学准教授。(歴史地図、第1~10章、人名索引担当)
 主要論文
「ナポリ大学の創設――ヨーロッパ最初の『国立』大学」(『法史学をめぐる諸問題 佐藤篤士先生古稀記念論文集』敬文堂、2004年)、「13世紀前半南イタリアにおける普通法、特有法と勅法」(阪大法学54巻6号、2005年)、「サン・マリーノ共和国の法と裁判・序論――現代に生きる普通法」(阪大法学55巻6号、2006年)

上記内容は本書刊行時のものです。