チェックリスト,標準値とその臨床的解釈診断・対応のためのADHD評価スケール ADHD-RS【DSM準拠】
ジョージ・J.デュポール, トーマス・J.パワー, アーサー・D.アナストポウロス, ロバート・リード, 市川 宏伸:監修, 田中 康雄:監修, 坂本 律:訳
発行:明石書店
この版元の本一覧
B5判 108ページ 上製
定価:3,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2799-0 C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年05月
書店発売日:2008年05月30日
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紹介

ADHD-RS-IVは世界共通の診断基準DSM-IVを基に、ADHDの診断のために開発され、全米での大規模な調査から検討がなされている。米国で何百人もの臨床医や研究者が採用しており、ADHDの的確な診断や効果的な治療法の確定に役立つものである。

目次

 はじめに
 日本語版への序
 序文

第1章 ADHD Rating Scale-IVの概要
 本書の目的
 ADHD Rating Scale-IVの背景と解説
 実施方法と採点方法

第2章 因子分析
 標本および方法:家庭版の因子分析
 標本および方法:学校版の因子分析
 探索的因子分析
 検証的因子分析
 考察および結論

第3章 標準化および標準データ
 標準データの作成:標本および方法
 標準データの作成:結果
 性別,年齢,人種による差
 ADHDのサブタイプについての疫学

第4章 信頼性と妥当性
 標本および方法:信頼性および基準関連妥当性
 内部一貫性,信頼性,観察者間一致率
 教師によるADHDの評価と判定基準尺度の関係
 親によるADHDの評価と判定基準尺度の関係
 標本および方法:判別的妥当性
 親および教師の評価の判別的妥当性
 予測妥当性
 考察および結論

第5章 診断およびスクリーニングを目的としたスケールの解釈および使用
 ADHDの診断
 ADHDのスクリーニング
 最適なカットオフスコアの選択
 ADHD Rating Scale-IVの臨床的有用性の調査
 臨床現場における予測
 学校現場における予測
 事例

第6章 治療成績の評価を目的としたスケールの解釈および使用
 治療成績の臨床的有意性の評価
 事例

付録 評価スケールとスコアシート
 ADHD 評価スケール:家庭版
 ADHD 評価スケール:家庭版——男児用スコアシート
 ADHD 評価スケール:家庭版——女児用スコアシート
 ADHD 評価スケール:学校版
 ADHD 評価スケール:学校版——男児用スコアシート
 ADHD 評価スケール:学校版——女児用スコアシート

 参考文献
 あとがき

前書きなど

序文

 注意欠陥/多動性障害(ADHD)は,小児期に認められる最も一般的な行動障害の1つであるが,メンタルヘルスや教育現場の専門家の間では,ADHDの可能性のある子どもや青少年をアセスメントするうえでの難しさに直面することが増えている。『DSM-IV 精神疾患の診断・統計マニュアル』(アメリカ精神医学会,1994)が出版された後,私たちは,臨床医がADHD症状の程度を速やかに判断できる簡便な質問票の作成に着手した。本書はその後3年におよぶ私たちの努力の成果であり,ADHD Rating Scale-IVは,スクリーニング,アセスメント,治療成果の評価といった臨床医の多方面の実務において有益なものになると考えている。
 この質問票は,前著である『ADHD Rating Scale』(DuPaul, 1991)を大幅に改訂したものであることを強調しておく。変更箇所としては,まずDSM-IVの基準に即して項目を改正した。また,行動度数を示す回答の選択肢に若干の変更を加えた(回答の範囲を「ない,もしくはほとんどない」から「非常にしばしばある」とした)。さらに,地域,人種,社会経済的な状況において米国人口を的確に反映する規範的な標本から広範なデータを収集した。最後に,スクリーニング,診断,治療の評価を目的とするこのスケールの臨床的有用性についての包括的なデータを提示している。

(…後略…)

著者プロフィール

ジョージ・J.デュポール(J.デュポール,ジョージ)

ペンシルベニア州ベスレヘムにあるリーハイ大学の学校心理学の教授で,学校心理学プログラムのコーディネーターを務める。ADHDのアセスメントおよび治療に関する多数の著書があり,主な(共)著書に,『ADHD in the Schools: Assessment and Intervention Strategies』(『学校のなかのADHD——アセスメント・介入方法の理論と実践』明石書店,2005年),教育ビデオ『Assessing ADHD in the Schools』『Classroom Interventions for ADHD』などがある。

トーマス・J.パワー(J.パワー,トーマス)

ペンシルベニア州フィラデルフィアにある小児病院の子どもの海の家(Children's Seashore House)でADHD/学校問題プログラムの副ディレクターと小児心理学部門のディレクター代理を兼務する。また,ペンシルベニア大学医学部小児科の学校心理学の准教授およびリーハイ大学の学校心理学の非常勤准教授として教鞭をとる。現在,School Psychology Review誌の共同編集者を務めており,ADHDのアセスメントと治療に関する多数の著書を執筆している。

アーサー・D.アナストポウロス(D.アナストポウロス,アーサー)

ノースカロライナ大学グリーンズボロ校の心理学部准教授で,また子ども,青少年,大人を対象としたADHD専門のクリニックの所長も務めている。精力的に活動する研究者として学会で多くの発表を行う一方,ADHDを主題とした35以上の学術論文や著書がある。2001年には,Sheltonとの共著で『Assessing Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder』を出版している。

ロバート・リード(リード,ロバート)

ネブラスカ大学リンカーン校の特別支援教育およびコミュニケーション障害学部の准教授で,注意に関連した諸問題の治療および認知的方略の教示に関する研究に従事している。

市川 宏伸(イチカワ ヒロノブ)

1945年,さいたま市生まれ。医学博士・薬学修士。北海道大学医学部卒。東京都東村山福祉園医務科長などを経て,現在,東京都立梅ヶ丘病院院長。東京医科歯科大学医学部臨床教授,東邦大学医学部客員教授。日本児童青年精神医学会理事長,日本自閉症協会理事,JDDネット理事,自閉症スペクトラム学会理事,日本司法精神医学会理事,日本学校メンタルヘルス学会理事。
主な著書として,『思春期のこころの病気——不登校,いじめ,キレる,ひきこもりなどに,どう対処すればよいか』(主婦の友社,2002年),『広汎性発達障害の子どもと医療』(かもがわ出版,2004年),『子どもの表情・しぐさ・行動がちょっと変だな?と思ったとき読む本』(主婦と生活社,2007年)。監修として,『子どもの心の病気がわかる本』(講談社,2004年),『AD/HD(注意欠陥/多動性障害)のすべてがわかる本』(講談社,2006年)。編集として,『ケースで学ぶ 子どものための精神看護』(医学書院,2005年),さらに共編として,『自閉症治療スペクトラム——臨床家のためのガイドライン』(金剛出版,1997年),『臨床家が知っておきたい「子どもの精神科」——こころの問題と精神症状の理解のために』(医学書院,2002年),『知りたいことがなんでもわかる 子どものこころのケア——SOSを見逃さないために』(永井書店,2004年)。また,共監訳として,アリソン・マンデン他『ADHD注意欠陥・多動性障害——親と専門家のためのガイドブック』(紅葉誠一訳,東京書籍,2000年)。

田中 康雄(タナカ ヤスオ)

1958年,栃木県生まれ。児童精神科医・臨床心理士。獨協医科大学医学部卒。国立精神・神経センター精神保健研究所の児童・思春期精神保健部児童期精神保健研究室長などを経て,現在,北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター教授。日本児童青年精神医学会評議員・学会認定医。
主な著書として,『ADHDの明日に向かって 増補版』(星和書店,2004年),『軽度発達障害のある子のライフサイクルに合わせた理解と対応』(学習研究社,2006年)。監修として,『わかってほしい! 気になる子』(学習研究社,2004年)。また翻訳監修として,クリストファー・ギルバーグ『アスペルガー症候群がわかる本』(森田由美訳,2003年),ダイアン・M. ケネディ『ADHDと自閉症の関連がわかる本』(海輪由香子訳,2004年),エドナ・D. コープランド他編『教師のためのLD・ADHD教育支援マニュアル』(海輪由香子訳,2004年),ジョージ・J. デュポール他『学校のなかのADHD』(森田由美訳,2005年),ルース・シュミット・ネーブン他『ADHD 医学モデルへの挑戦』(森田由美訳,2006年),トム・ハートマン『なぜADHDのある人が成功するのか』(海輪由香子訳,2006年),スティーブン・V. ファラオーネ『子どものメンタルヘルスがわかる本』(豊田英子訳,2007年)が共に明石書店より刊行。

坂本 律(サカモト リツ)

1966年,名古屋市生まれ。米国サザン・コネチカット州立大学大学院心理学修士課程修了。マサチューセッツ州の自閉症児療育施設に勤務後,2003年よりカナダのトロント市在住。心理測定の尺度,質問票,学術論文など心理学,教育学関係の翻訳をはじめ,ビジネス文書やニュース記事を含む幅広い翻訳,執筆活動を行う。

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