生と死に向きあった9組の親子の物語いのちの灯台
佐藤 律子:編著
発行:明石書店
この版元の本一覧
四六判 200ページ 上製
定価:1,300円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2654-2 C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年10月
書店発売日:2007年11月01日
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紹介

子どもを失った親たちが、自らの体験を語ることで生きる喜びやいのちの大切さを伝えられたら、と始めた「いのちの出前講座」。この活動の参加者の話をベストセラー『種まく子供たち』の編者がまとめた。小さな灯台になって輝きつづける9つのいのちの物語。

目次

 はじめに
ピンクのクレヨン——高松真理子さんが話す春菜ちゃんのこと
おかあさん 生きてね——坂下ひろこさんが話すあゆみちゃんのこと
あなたを痛みで覚えていたい——豊島隆さんが話す理奈ちゃんのこと
すずらんギャラリーの窓まから——長尾直子さんが話す唯佳ちゃんのこと
いのちのバトンタッチ——鈴木中人さんが話す景子ちゃんのこと
ぼくは笑顔のギンガマン——森木康恵さんが話す健吾くんのこと
車いすでもできること——原美恵子さんが話す亜衣子さんのこと
まっすぐな優しさ——尾崎まり子さんが話す功君のこと
人は何のために生きるのか——私の次男、拓也のこと
 おわりに

 「いのちの語り手登録バンク」について
 専門家による「いのちの授業」情報

前書きなど

はじめに

 人生は不思議だと思うことがあります。
 わが家の次男、拓也が、小児がんのために十六歳で生涯を終えたとき、自分の人生も終わった、もう二度と笑うことはないだろう。そう感じたはずの私は、その後たくさんの出会いを通じて、『種まく子供たち 小児ガンを体験した七人の物語』を出版させていただき、そのことをきっかけに、ときどき学校の生徒さんに次男のことをお話しするようになりました。
 私にふみだす勇気をくれたのは、反抗期のなかで発病し、落ちこみ、それでも自分と他人との対話をつづけ、稲穂のように実っていった次男の姿や、つらかったとき、私たち親子にほほえんでくださった、見知らぬ方の優しさだったかもしれません。
 生きていくってやっぱりいいものだと思います。聞いてくださる方があるなら、そう伝えたい。悩みと苦しみのなかにも、出会う楽しさや、乗りこえる喜びがあったことを、若い方に話してみたい。
 下手な語り手の私ですが、生徒さんたちの前に立たせていただくたびに、いつもそんなことを考えます。

 この本は、お子さんを病で亡くし、その体験を語りついでいる方たちや、語りついでいきたいと願っている方たちとの出会いから、生まれました。
 病をえた子どもと親とが、身をよせあいながら生きた時間、子どもを亡くした後もつづいている親の時間のことを、八人の方にお聞きして、私なりに書かせていただきました。
 力不足の書き手にご協力くださったお一人おひとりに、九人の子どもたちに、こころからお礼を申し上げます。

 そして、どうぞこの本が、小さないのちの喜びとなって、みなさまのもとへ届きますように。

 二〇〇七年 秋語り手・書き手 佐藤 律子

関連リンク

HP「種まく子どもたち」

著者プロフィール

佐藤 律子(サトウ リツコ)

語り手・書き手/「いのちの語り手登録バンク」主宰
1993年ころから「よもぎ律子」名義で童話や児童文学を書きはじめる。97年9月、16歳だった次男を小児がんで失い、同じように病気で苦しむ人のために何かをしたいと、『種まく子供たち 小児ガンを体験した七人の物語』の呼びかけ人となる。2001年に刊行された同書は大きな反響をよび、36万部を超えるベストセラーに。現在は、子どもたちに「生と死」をきちんと受けとめてもらうことを願って、執筆活動や学校等での「いのちの授業」に取り組んでいる。和歌山県在住。編著に『種まく子供たち』(ポプラ社、2001年/『種まく子どもたち』角川文庫、2006年)、『空への手紙 雲のむこうにいるあなたへ』(ポプラ社、2002年)、著書(よもぎ律子名義)に『遊太』(エスクァイアマガジン、1994年)、『けいこ先生のほけんしつ』(文化出版局、1994年)。
メールアドレス donguri@cypress.ne.jp

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