福祉科教育学
近藤 久史:編著, 二文字 理明:編著, 山根 祥雄:編著, 山本 昌邦:編著
シリーズ・叢書「社会福祉ライブラリー4」の本一覧
発行:明石書店 この版元の本一覧
B5判 160ページ 並製
定価:2,200円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-2322-0 (4-7503-2322-5) C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年04月 書店発売日:2006年04月12日
※送料は無料です。
FAXによるご注文は、原則としてお受けしておりません。
学校・官公庁などのでの御用でネットショッピングが利用できない場合、メールか電話にてご相談ください。

※お支払いは郵便振替(到着後後払い)・クレジットカードがご利用いただけます。
タグ:
タグは版元ドットコム事務局で編集することがあります。
あらかじめご了承下さい。


このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

福祉科の成立経緯や各科目の指導法を具体的に解説し,わが国が進むべき独自の福祉教育の在り方を解明する。また福祉科の教育実践を例示して目標,指導計画,評価等を考え,教師の職業倫理についても考察,現実社会に根ざした福祉教育の在り方を提示する。

目次

社会福祉ライブラリー刊行にあたって
はじめに
序章 福祉科教育とは何か
 第1節 人間としての尊厳が基本である
 第2節 福祉を主体的に考えられる人間の形成
 第3節 教科の枠をこえた福祉科教育
第1章 福祉科教育の意義
 第1節 高校生にとっての福祉科教育の意義
 第2節 福祉科教育の成立
 第3節 福祉教育としての福祉科教育の意義
第2章 福祉科7科目の概要 
 第1節 社会福祉基礎
 第2節 社会福祉制度
 第3節 社会福祉援助技術
 第4節 基礎介護
 第5節 社会福祉実習
 第6節 社会福祉演習
 第7節 福祉情報処理
第3章 福祉科の教育課程の編成
 第1節 専門教育としての福祉科
 第2節 福祉科における学校設定科目
 第3節 職業教育としての福祉科
 第4節 総合的な学習の時間と福祉科の関連
 第5節 特別活動と福祉科の関連
第4章 福祉科教育実践の展開(その1)
 第1節 人間教育としての福祉科教育——高等学校の福祉科教育実践例
 第2節 授業実践例1——総合的な学習の時間「神戸学」
 第3節 授業実践例2——保育・幼児教育施設実習(科目と特別活動の融合学習)
 第4節 学系運営システムと教育実践評価
第5章 福祉科教育実践の展開(その2)
 第1節 「社会福祉基礎」の年間授業計画案
 第2節 「社会福祉基礎」の授業展開例
第6章 福祉科の学習指導法
 第1節 ICT(IT)の活用
 第2節 外部講師を招いた授業法
 第3節 授業方法の創意と工夫
第7章 福祉科教師の養成と職業倫理
 第1節 養 成
 第2節 実習指導
 第3節 職業倫理と資質の向上
第8章 福祉教育の国際的動向
 第1節 自由・平等・連帯の思想と福祉教育
 第2節 北欧型福祉教育学
資 料
索 引
執筆者紹介

前書きなど

はじめに
 新しい学習指導要領改訂により、高等学校に専門科目「福祉」が設置された。2003(平成15)年4月から年次進行で実施されている。高等学校では、今までも社会福祉に関する教育的活動は、現場体験やボランティアなどを通して学んできた。地域や高校生の意識に応じて、長い期間を通じて計画され、社会福祉教育の実践を積み重ねている学校も増加している。また、近年の危機管理や災害対策への配慮も、一人一人の生徒にとっても重要な課題となっている。
 本書は、高等学校の「福祉科」の教員養成のためのテキストとして企画された。特に、社会福祉の重要性が言われる現在、高校生にとっていかなる「福祉教育」が可能かを追究したものである。超高齢化社会を現実に迎えるとき、これからの社会を中心に担っていく高校生に社会福祉のいかなる知識と技術を身につけさせ、いかなる態度を養うべきか重大な関心事である。
 福祉教育は、身近で切実な現実の社会問題の中から掘り起こし、人間の権利や尊厳とは何かを中心のテーマに据えてきた。そして、人間が社会的に生きる上で、あらゆる困難と障壁を克服し、一人一人の自己実現が図れる社会の創造がいかにして形成できるかを追究してきた。わが国では、高齢社会といわれながらも、高校生にとって日常的に高齢者と会話を交わすとか、二人称の死へ直接立ち会う機会も減少している。小・中学生から障害者や高齢者と出会うことにより、自分の人生が目の前の効率的な損得だけで決まるのではなく、長い見通しの中で自分にとって大切なものを見出すこともある。特に、思春期にある高校生は、福祉の問題を自分の問題として真剣に向き合うことにより、自分にとって適正な進路の選択を幅広く考えられる機会となるであろう。
 福祉科は、現在の社会福祉専門職と同じレベルの学問の領域を用意している。ソーシャルワーカーとしての専門的な知識や技術を習得できる体制をとっている。福祉科は、暗記や知識の多さでない、実践力が要求される。わかるだけでなく、できることが重要である。多様な福祉ニーズを読み取り、具体的にいかなる援助ができるかが大切である。高校生にとって福祉科は、本気になり追究し続ける教科となることは間違いない。思春期の迷いや不安を解く一つの鍵が見つかることを期待する。
 福祉科は、2003(平成15)年に始まったばかりであり、各学校において試行錯誤で実践を積み重ねている。本書でも、二つの学校の実践を取り上げて紹介している。これらをモデルとして、少しでもわが国の高等学校における福祉科教育が定着することを願う。

2006年3月
編集代表 近藤 久史

著者プロフィール

近藤 久史(コンドウ ヒサフミ)

神戸女子大学文学部社会福祉学科教授。
【主な論文・著書】
『障害者福祉概説』(編著、明石書店、2003年)、『障害者福祉概論』(共著、学文社、2001年)、『現代の障害者福祉学』(共著、小川出版、2000年)。

上記内容は本書刊行時のものです。

二文字 理明(ニモンジ マサアキ)

大阪教育大学教育学部教養学科教授。
【主な論文・著書】
『インクルージョンの時代』(監訳、明石書店、2004年)、『北欧の知的障害者』(監訳、青木書店、2004年)、『スウェーデンにみる個性重視社会』(共編著、桜井書店、2002年)、『あなたへ』(絵本シリーズ・全15巻)(翻訳、岩崎書店、1996−2002年)。

上記内容は本書刊行時のものです。

山根 祥雄(ヤマネ ヨシオ)

大阪教育大学教育学部教員養成課程教授。
【主な論文・著書】
『西洋の教育の歴史と思想』(分担執筆、ミネルヴァ書房、2001年)、『現代教育の争点』(編著、八千代出版、2000年)、『転換期の教育政策』(分担執筆、八月書館、1998年)、『教科教授の理論的系譜』(編著、東信堂、1989年)、『福祉国家はどこへいくのか』(A.グルード著、共訳、ミネルヴァ書房、1997年)。

上記内容は本書刊行時のものです。

山本 昌邦(ヤマモト マサクニ)

横浜国立大学教育人間科学部障害児教育講座教授。
【主な論文・著書】
『病気の子どもの理解と援助』(編著、慶應義塾大学出版会、1988年)、『障害のある子についての相談』(共著、ぎょうせい、1993年)、『日本の福祉 3──可能性を拓く』(分担執筆、日本図書センター、1999年)、『新しい就学基準とこれからの障害児教育』(共著、中央法規出版、2003年)、『障害のある人や高齢者との交流』(共著、教育出版、2004年)、『教育者のための障害者福祉論』(共著、明石書店、2005年)。

上記内容は本書刊行時のものです。
※送料は無料です。
FAXによるご注文は、原則としてお受けしておりません。
学校・官公庁などのでの御用でネットショッピングが利用できない場合、メールか電話にてご相談ください。

※お支払いは郵便振替(到着後後払い)・クレジットカードがご利用いただけます。


コメントとトラックバック »

まだコメントとトラックバックはありません

TrackBack URI : http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7503-2322-0.html/trackback

コメントをどうぞ

お寄せいただいたコメントは、当サイトに掲載されますが、内容によっては削除させていただく場合がございます。なお、コメントへの回答は原則としていたしておりません。当サイト・著者・各版元へのお問い合わせの際は、お問い合わせフォームをご利用下さい

Twitterでのつぶやかれ

▲ページの上端へ