若者による若者のための性教育ピア・エデュケーションでエッチ・愛・カラダ
劔 陽子
発行:明石書店
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四六判 208ページ 並製
定価:1,700円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2292-6(4-7503-2292-X) C0037
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年03月
書店発売日:2006年03月06日
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紹介

年代の近い若者のサポートによって,受け手が自発的に問題を解決するピア・エデュケーションは,性教育の場で大きな効果を上げている。様々な事例をポップなイラストで紹介。教師・保健師・リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関心のある学生必読。

目次

まえがき
1 若者の「性」、どんな問題があるの?
2 ピア・エデュケーションって、何だろう?
 (1)ピア・エデュケーションの前に——知っておきたいあの言葉、この言葉
 (2)ピア・アプローチ(ピア・エデュケーション/ピア・カウンセリング)とは?
 (3)性教育をピア・エデュケーションで行う理由——若者の力
 (4)他の国でも! ピア・エデュケーション
 (5)日本でも! ピア・エデュケーション
3 ピア・エデュケーション活動に取り組もう!
 (1)産業医大生によるピア・エデュケーション活動の概要
 (2)きっかけと取り組み開始
 (3)ピア・エデュケーション活動の流れ
 (4)試行錯誤のピア・エデュケーション
4 「参加型」ピア・エデュケーター養成講座
 (1)ピア・エデュケーターを養成しよう!
 (2)ピア・エデュケーションの企画を立てよう!——PCM手法
5 実践! ピア・エデュケーション——医学部学生による企画書
 1 「僕たち/私たちの気持ちとからだ」(向洋中学・2005年)
 2 「10代の性が危ない! 自分で守ろう自分のからだ」(O高校・2005年)
 3 「からだの変化と私のこころ」(向洋中学・2004年)
 4 「自分で決めよう“SEX LIFE” 大切なのは自分の気持ち」(O高校・2004年)
 5 「Boys & Girls」(向洋中学・2003年)
 6 「コンドームに親しもう!」(O高校・2003年)
 7 「自分を大切に、相手も大切に(男女交際から)」(向洋中学・2002年)
 8 「ヤルならつける! コンドーム 避妊と性感染症予防を考える」(O高校・2002年)
 9 「男女交際(ネット、メール等のツールを通じて)」(向洋中学・2001年)
 10 「性感染症・避妊・妊娠」(O高校・2001年)
6 ピア・エデュケーションの成果と課題
 (1)ピア・エデュケーションの評価
 (2)ピア・エデュケーションの今後——課題と期待
 (3)ピア・エデュケーターから
 (4)現場の教師から
あとがき——ピア・エデュケーション打ち明け話
参考文献

前書きなど

まえがき
 自分が中学生、高校生だった頃を思い出してみませんか。
 好きな人ができて、告白するとかしないとか、ラブレター(今はメールかな)をもらったとか、書くんだとか、どこそこにデートに行ったとか、誰々ちゃんはもう経験してるらしいとか、そんな話ばかりしていたように思います。
 でも、私の場合は、絶対に親や学校の先生とは、そのテの話はしませんでした。学校で性教育を受けたこともほとんどないですが、男の先生に色恋沙汰の話をされたりしたら、本当に嫌だと思った記憶があります。
 今の中学生、高校生、大学生と私とでは○歳の年の差があり、「イマドキの若い子にはついていけないなあ」と思うこともしばしばありますが、「性に関することを、大人とは話しにくい」というのは、今も昔も、大して変わっていないのではないかと思います。
 性のこと、彼氏/彼女のことは、やっぱり友だち同士が話しやすいんですよね。それを考えると、正確な知識や情報も、友だちから友だちに伝われば一番手っ取り早いのです。だから、今、ピア・エデュケーションでの性教育——友だち、仲間、同類同士による性教育——が注目されています。
 私自身も、何もわからない状況から、自分の勤務する大学の学生と一緒に、手探りでピア・エデュケーションに取り組んできました。喧嘩をしたり、若者のパワーに圧倒され、ヘロヘロな状態になったりしても、最後には「やっぱり、性を語るのはこの雰囲気だよなあ」と満足させてくれるピア・エデュケーションを、我が学生たちが企画・実施してくれ、むしろ、次の年に向けてのエネルギーを若者たちからリチャージしてもらっていたように思います。学生たちには、いろいろと難しいリクエストもしたかもしれません。でも、彼/彼女らを信頼し、うまく、うまくサポートしてあげれば、若者たちはこちらの期待以上の能力を発揮して、すばらしい活動をしてくれます。
 ピア・エデュケーションは、「病みつき」になること請け合いです。すぐにでも取り組めるように、(苦心してつくった?)5年間の企画書もすべて掲載しました。是非是非、あなたの地域、学校でも、始めてみませんか。

著者プロフィール

劔 陽子(ツルギ ヨウコ)

1970年生まれ。1999年6月〜2005年11月まで、産業医科大学医学部公衆衛生学助手として、学生たちとのピア・エデュケーション活動や、若者のリプロ・ヘルス/ライツ、日本及び諸外国のエイズ対策などに関する研究・活動に従事。2005年12月より結核予防会国際部医員、産業医科大学医学部公衆衛生学訪問研究員。
〈主な著書・論文〉
「若者の望む性に関する情報についての質問紙調査」思春期学、22(3)、2004年
「北九州市における保護者を対象とした性に関する質問紙調査」日本性感染症学会誌、15(1)、2004年
『話してみようよ! エッチ・愛・カラダ——学ぶ! 教える! リプロダクティブ・ヘルス/ライツ』明石書店、2004年
「アジア、特にミャンマーにおけるHIV/AIDS」アジア女性研究、13号、2004年
「高校生のジェンダーとセクシュアリティーの現状」須藤廣編著『高校生のジェンダーとセクシュアリティー——自己決定による新しい共生社会のために』明石書店、2002年

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