
発行:明石書店 この版元の本一覧
A5判 368ページ 上製
定価:6,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-2290-2 (4-7503-2290-3) C0536
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年05月 書店発売日:2006年05月09日
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自殺という悲劇はなぜ人類史上繰り返し起こるのか。予防に向けて何を知るべきなのか? 自殺の歴史と定義のほか,自殺を扱った文献や文学作品,自殺した著名人,宗教との関わり,死ぬ権利や医師による自殺幇助の問題,予防手段や関連団体など全682項目を収録。
目次
序文
はしがき
謝辞
はじめに:自殺の歴史
本編[A-Z]
〈付録1〉主要関連団体・組織
〈付録2〉世界各国の自殺率
参考文献
監修者あとがき
索引
前書きなど
はしがき
自殺は、悲劇的であるとともに予防の可能性のある公衆衛生上の問題であり、現在、アメリカにおける死因の第8位を占めている。アメリカ人10万人あたり約11人が毎年自殺をし、それ以外に60万人以上が自殺を図って病院の緊急治療室で治療を受けている。
アメリカ人の多くは、都市の暴力や殺人こそが国として最も差し迫った問題だと考えている。だが大方の人が気づいていないのは、新聞の紙面は殺人に関する記事で埋め尽くされているように見えても、実際は自殺による死者の方が殺人によるものより1.5倍も多いということである。特に高齢者と少年少女にそのリスクが高い。
2002年5月、公衆衛生長官デイヴィッド・サッチャーは自殺問題と闘うための全国的なキャンペーンに着手し、学校や職場、刑務所、高齢者介護施設、地域の活動グループなどで自殺予防プログラムを作成するよう求めた。
本書は広範囲にわたる自殺関連用語や、補足的な情報、およびこの問題に取り組む組織の連絡先に関する、手引きとしてまた参考書として作られている。つまり、危機管理やうつ病、自殺企図あるいは自殺行動の診断などについて教育を受けた、専門家による迅速な評価や治療の代わりになるものではない。
この改訂版では、最新の研究や統計に基づき、当分野における最新情報を掲載することに努めた。自殺と法律、医師による自殺幇助、死ぬ権利など、さまざまな問題での新たな展開についても取り上げている。州ごとの、また国際的な統計もすべて、最新のものに改めた。
加えて本書では、可能性が指摘されているプロザックやアキュテインなど、ある種の薬物と自殺行動の関連についても扱っている。また、自殺した歴史上の著名人の生活史はその大部分の記述を拡充し、最近の著名人(カート・コバーンやヴィンセント・フォスターなど)の自殺に関する記述も加えた。他に以下のような項目を新たに取り上げている。
・自殺における性差
・自爆テロ
・民族性と自殺
・集団自殺
・各種の自殺(自殺のそぶり、心中、苦悩死、非生産的自殺、集団本位的自殺など)
・警官を利用した自殺
・特定の職業と自殺
・無理心中
・新たな組織
・自殺念慮調査票などの心理テスト
・校内暴力と自殺
上記のようなまったく新規の項目を追加した以外にも、ほとんどの既存の項目についても改訂や大幅な更新をして、自殺学の分野における統計や出版物、出来事に基づく新情報を加えた。同様に付録についても各種組織の住所や電話番号を更新し、新たにウェブサイトも掲載した。
本書の情報は入手できる限りの最も新しい情報源から得たものであり、その中には自殺学における最新の研究成果も含まれている。参考文献は、補足的な情報源を求める読者のために掲載している。全項目は相互参照が可能であり、また付録による情報の補足も行っている。
自殺企図が疑われたり、自殺威嚇が行われたりする場合は看過すべきではない。自殺を考えるのは単なる脅しであるとか、注意を引きたいだけだという見方は事実に反するからである。自殺威嚇は医学的な緊急事態であり、すぐにも精神保健の専門家か、緊急電話相談、あるいは緊急対応カウンセラーに連絡を取らなければならない。
キャロル・ターキントン
ペンシルベニア州クムル
ケネディー・アソシエイツ
著者プロフィール
グレン・エヴァンズ(エヴァンズ,グレン)
著述家(故人)。アメリカ自殺学会会員、アメリカジャーナリスト著者協会の会長などを務める。
上記内容は本書刊行時のものです。ノーマン・L・ファーブロウ(ファーブロウ,ノーマン・L)
南カリフォルニア大学医学部名誉教授。1958年にロサンゼルス自殺予防センターをエドウィン・S・シュナイドマンとともに創立するなど、自殺予防に関する研究を牽引し続けてきた第一人者として知られる。アメリカ自殺学会、国際自殺予防学会の会長を歴任。多数ある著書のうち、エドウィン・S・シュナイドマンとの共著である『自殺に関する十八章——自殺解明への手がかり』(大原健士郎・清水信訳、誠信書房、1968年)、『孤独な魂の叫び——現代の自殺論』(大原健士郎・清水信訳、誠信書房、1969年)のほか、『内からみた自殺』(大原健士郎監訳、星和書店、1984年)などが翻訳刊行されている。
上記内容は本書刊行時のものです。高橋 祥友(タカハシ ヨシトモ)
1953年東京生まれ。金沢大学医学部卒業。2002年より防衛医科大学校教授(防衛医学研究センター行動科学研究部門)。医学博士、精神科医。
著書に、『新訂増補版 自殺の危機——臨床的評価と危機介入』(金剛出版、2006年)、『自殺未遂』(講談社、2004年)、『中高年自殺』(筑摩書房、2003年)、『自殺、そして遺された人々』(新興医学出版社、2003年)、『医療者が知っておきたい自殺のリスクマネジメント』(医学書院、2002年)、『自殺の心理学』(講談社、1997年)など。
訳書に、トーマス・E・エリスほか『自殺予防の認知療法——もう一度生きる力を取り戻してみよう』(日本評論社、2005年)、エドウィン・S・シュナイドマン『アーサーはなぜ自殺したのか』(誠信書房、2005年)、同『シュナイドマンの自殺学——自己破壊行動に対する臨床的アプローチ』(金剛出版、2005年)など。
小川 真弓(オガワ マユミ)
1971年生まれ。翻訳者。中央大学卒業。本書ではDからLまでの翻訳を担当。
上記内容は本書刊行時のものです。徳永 優子(トクナガ ユウコ)
1948年生まれ。翻訳者。東京学芸大学卒業。訳書にS・モーガン著『生命科学の今を知る 第4巻 クローン技術』(文溪堂、2004年)、『AMAZING WORLDSシリーズ(動物図鑑)全22巻』(BL出版、1996−7年)など。本書では序文からCまでの翻訳を担当。
上記内容は本書刊行時のものです。吉田 美樹(ヨシダ ミキ)
1959年生まれ。翻訳者。早稲田大学大学院修士課程修了。訳書にGAP編『家族の聞きたいこと——精神障害者をもつ家族のさまざまな質問に答える』(共訳、星和書店、1994年)など。本書ではMからZまでの翻訳を担当。
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