この1冊でドメスティック・バイオレンスまるわかりQ&A DVってなに?
番 敦子:著, 中山 洋子:著, 根本 真美子:著
発行:明石書店
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A5判 176ページ 並製
定価:1,500円+税  総額を計算する
ISBN 978-4-7503-2204-9 (4-7503-2204-0) C0036

在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年10月 書店発売日:2005年10月26日
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紹介

DV防止法が施行されてもいまだ減らない被害の実態。本書は民間相談機関の専門家とDV事件を多く手がけている第一線の弁護士が,31のQ&Aで当事者,中でも若い女性が特に必要としている情報を提供する。相談機関や関連書籍も多数収録。

目次

はじめに
第1章 DVって本当はどんなこと?
 Q1 人権とは何ですか? 日常生活の中で、どのように自分の人権を守ることができますか?
 Q2 ドメスティック・バイオレンス(DV)とは何ですか?
 Q3 ドメスティック・バイオレンス(DV)は本当に身近な問題ですか? 私にも関係があるのでしょうか?
 Q4 精神的な暴力は分かりにくいのですが、具体的にどういうものですか?
 Q5 DVの原因は何ですか? 私が変われば暴力はおさまりますか?
 Q6 DVの被害に遭っているかどうか、どうしたら分かりますか?
 Q7 DVの被害に遭わないために何ができますか?
第2章 このまま彼と付き合っても大丈夫?
 Q8 DV加害者は病気なのでしょうか?
 Q9 彼と別れたくないのですが、DVをやめさせることはできますか?
 Q10 彼が「暴力をやめるためにカウンセリングに行く」と言っています。カウンセリングでDVはおさまるでしょうか?
 Q11 暴力的な彼と付き合っていると、私にはどんな影響がありますか?
 Q12 暴力的な彼と別れようと思います。どんな点に注意したらよいでしょうか?
 Q13 婚約してから、不安になってきました。これがマリッジブルーなのか、それともDVの被害に遭っているのか、どうしたら分かりますか?
 Q14 結婚して子どもが生まれたら、彼のDVはおさまりますか?
 Q15 私は未成年者(20歳未満)です。彼のDVについて誰かに相談したいのですが、親や先生に話したくありません。どうしたらよいでしょうか?
第3章 どんなサポートがあるのかしら?
 Q16 DVの加害者であるパートナーと別居したいと思います。どんな選択肢があるでしょうか?
 Q17 DVの加害者であるパートナーと別れたあと、どんな点に注意したらよいでしょうか?
 Q18 民間の支援団体に相談したいのですが、どこへ行けばよいでしょうか?
 Q19 民間の支援団体はどんなサポートをしてくれるのでしょうか?
 Q20 二次被害とは何ですか? どんな場面で起こるのでしょうか?
第4章 心のケアはどうしたらいいの?
 Q21 DVの被害が原因で病気になることはありますか? 精神科に行ったほうがよいのでしょうか?
 Q22 避難して安全な環境になったはずなのに、どんどん体調が悪くなります。どうしたらよいでしょうか?
 Q23 男性と付き合うのが怖くなり、人とかかわるのもいやになりました。どうしたらよいでしょうか?
 Q24 自助グループとはどんなものですか? 参加すると、どんな効果がありますか?
第5章 法律面ではどうなのかしら?
 Q25 DVの加害者であるパートナーから安全に逃れる方法はありますか?
 Q26 経済的に困難な状況の場合、弁護士に依頼するためにはどうしたらよいでしょうか?
 Q27 DVについて、弁護士や調停委員に分かってもらうにはどうしたらよいでしょうか?
 Q28 体調が悪く、調停や裁判の準備が難しい状況です。どうしたらよいでしょうか?
第6章 私にできることって、どんなこと?
 Q29 二次被害に遭わないために何ができますか? 二次被害に遭ったら、どうしたらよいでしょうか?
 Q30 自分の体験を社会に還元したいと思います。被害当事者としての体験を活かして社会参加することはできるでしょうか?
 Q31 私は被害当事者ではありませんが、ボランティア団体を支援したいと思っています。何ができるでしょうか?
巻末資料
 ■配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律
 ■都道府県庁所在地リスト
 ■都道府県別女性センター相談窓口
 ■全国弁護士会リスト
 ■全国行政苦情110番
 ■法律扶助協会
 ■女性の人権ホットライン
 ■参考文献1
 ■参考文献2
おわりに
執筆者紹介

前書きなど

はじめに
 「もっと早く専門家に相談していたら……。こんなに苦しまなくてもすんだかもしれないのに……」。
 多くのドメスティック・バイオレンス(DV)被害当事者からの相談を受けながら、私の心の中をよぎる残念な思いです。情報があふれている現代社会において、本当に必要な情報が必要としている人に届くのは実は難しいことだと、相談を受けながら痛感してきました。どうしたら、みなさんのところに必要な情報が届くのでしょうか。そのために、まずこれだけは知ってほしい情報とさらに詳しい情報の取り方、そして情報の活用法をわかりやすく説明する本が必要だと私たちはずっと考えていました。みなさんがDVについて疑問に思ったときに、困ったときに、この本を入門書・解説書として、いつでも開いて読んでいただけたらと願っています。

 本書はQ&A形式で構成されています。質問は、民間相談機関として、多くの相談者から尋ねられる質問の中からとりわけ必要性の高いもの、普遍性のあるものを選んで、取り上げました。この本の特徴として、まず最初から最後まで読んでいくことによって、DV問題について概観することができるように構成されています。また、自分が興味のある部分だけ、今困っている問題の部分だけ読んでも役に立つようになっています。付録の部分では、全国の相談機関等の連絡先も掲載しており、この1冊で私たちの視点で必要最低限と判断した情報を網羅しています。この本をきっかけとして、さらに詳しく調べたいと思われた読者のみなさんには、さまざまな関連書籍が出版されていますから、本書を土台にして、そうした書籍を読むことをおすすめします。

 私たちは、若い女性、特にこれから結婚する女性を読者として想定して原稿を執筆しました。女性にとって結婚は人生の大きな選択です。DVのことで悩んでいる相談者の多くは、すでに結婚前から「この人でいいのだろうか?」と迷いながら、「内なる声」の警告を無視した結果、ある人は数年、別の人は30年以上も、苦しんでいます。若いみなさんにはぜひ将来を賢く選択してほしい、そして幸福な人生を歩んでほしい、この本にはそうした願いがこめられています。本書がみなさんのお役に立てば幸いです。

中山 洋子

著者プロフィール

番 敦子(バン アツコ)

弁護士 第二東京弁護士会所属 番法律事務所主宰
日本弁護士連合会 犯罪被害者支援委員会副委員長兼事務局長
1994年の弁護士登録以来、第二東京弁護士会の両性の平等に関する委員会に所属している。ドメスティック・バイオレンス、セクシュアル・ハラスメント、性犯罪など、女性が被害者である事件を多く手がける。東京ウィメンズプラザのDV法律相談を担当している。2003年から2004年にかけて、東京都男女平等参画審議会委員(第2期)を務めた。
・主な著書 『Q&A ドメスティック・バイオレンス法 児童虐待防止法解説』(三省堂、共著)、「犯罪被害者」(『人権年鑑2003』および『人権年鑑2004』所収、部落解放・人権研究所)

上記内容は本書刊行時のものです。

中山 洋子(ナカヤマ ヨウコ)

アートコーディネーター・作家
横浜生まれ。アートギャラリーに10年間勤務。その後、異業種数社の会社勤務を経て、フリーのアートコーディネーターとして活動。その間、ボランティア活動団体の運営支援にも携わっている。
・日本メディア・アート協会(JMAA)理事
・ウィメンズネット・サポート(WNS)事務局

上記内容は本書刊行時のものです。

根本 真美子(ネモト マミコ)

東京生まれ。会社員として働きながら、DV被害者支援団体でボランティア活動を行う。行政の研修や大学での講演を行い、支援活動の経験を社会にフィードバックしている。コメディカル(福祉従事者)としての立場からも被害者支援に携わっている。2005年7月に開催された日本うつ病学会総会では、支援現場での考察結果について演題発表を行った。被害者支援を行う一方で、デート・バイオレンス被害防止のために若い世代への教育にも力を注いでいる。
・日本うつ病学会会員
・日本トラウマティック・ストレス学会会員

上記内容は本書刊行時のものです。
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