タイとビルマの国境に暮らして
八坂 由美:著
シリーズ・叢書「ワールドワイド・ブックス3」の本一覧
発行:明石書店 この版元の本一覧
四六判 248ページ 並製
定価:2,200円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-2145-5 (4-7503-2145-1) C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年06月 書店発売日:2005年06月30日
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紹介

ビルマ(ミャンマー)との国境に近いタイの小さな町メーホンソンに移り住んだ著者が語る,タイの田舎暮らしの魅力。日々の生活や周囲の見どころ,多様な民族,そしてビルマ難民の暮らす難民キャンプのようすなどを等身大の視点でつづる。

目次

第1章 メーホンソンでの生活<br>メーホンソンに到着/ログハウスの生活/マーケットで朝食を/洗濯(ランドリー)はこうやって/動物を大切にする人々/エクササイズ——エアロビクス/仕事を斡旋される<br>[コラム]メーホンソン生活事情<br>第2章 メーホンソン紀行<br>湖のほとりで時を過ごす/コン・ムー山登り/プラ・ノン寺/メーホンソンのお祭り/パドゥン・カレン族の村/パボン温泉/クン・ユアンの旅<br>[コラム]メーホンソン観光事情<br>第3章 ビルマ難民<br>ビルマ難民の背景/難民の赤ちゃん——国際難民委員会(IRC)の活動/バンコクでの不法就労/ウンピアムマイ・キャンプのようす/某有名大学での講義/アメリカが難民を受け入れる?<br>[コラム]タイの民族<br>第4章 メーソット紀行<br>チェンマイからメーソットへ/宝石売り場/フットマッサージ/メーソット刑務所訪問/国境を越えてビルマへ/ビルマ国・ミャワディー/国境の町ならでは<br>[コラム]山岳民族とアヘンとロイヤル・ブランド<br>第5章 ビルマ難民メラ・キャンプ<br>メラ・キャンプ/キャンプの中は小都市?/英語の先生の不満と情熱/英語でコミュニケーション/絵本の読み聞かせ<br>[コラム]カレンの女の子と和食<br>第6章 ウンパーン紀行<br>ウンパーンの町/インターネット・カフェ/ウンパーンの夜/ここがリゾート?/ウンパーンのNGO——コンソーシアム・ウンパーン事務所/国境の町の少年<br>[コラム]食べ物!<br>第7章 ビルマ難民ヌポー・キャンプ<br>三つの検問所——ウンパーンからヌポー・キャンプへ/ヌポー・キャンプの第一印象/すべてが竹造り/難民キャンプでコーヒーを/ヌポー・キャンプの卒業式/「キャンプ・キッズ」——難民の子どもたちの問題/コミュニティ農業栄養センター/カレンの昼食/難民キャンプとその周囲の村<br>[コラム]チェンマイの金閣寺と銀閣寺<br>第8章 メーサリアン紀行<br>レンタカーで一路メーサリアンへ/川のある風景/メーサリアン・マーケット/カレンのハンディクラフト店/カレンの元教育大臣のお宅へ/テーブルの上に銃が……<br>[コラム]口紅<br>第9章 カンチャナブリー紀行<br>バンコクからバスに乗って/カンチャナブリーの町/川に浮くゲストハウス/戦場に架ける橋/JEATH博物館<br>第10章 サンクラブリー紀行<br>レンタカーがおかしい!/サンクラブリーへの旅/サンクラブリーのリゾートは?/モン族の村へ/カオレムダム湖の夕方/初めての市場で/ヒンダー温泉<br>あとがき

前書きなど

はじめに<br> ひょんなことから、タイ北西部の町メーホンソンで暮らすことになりました。<br> それまで、名前も知らなかった町。<br> 住んでみると、なかなか心地良い町でした。<br> けれど、一見穏やかなこの町とその付近にも、さまざまな顔があることを知りました。<br> タイは仏教国だと思っていました。でも、この町にはキリスト教徒も多く、お寺と教会が混在しています。<br> それに、日本や先進国のタイレストランにはない、それどころかバンコクのタイレストランにもない、色々な種類のタイ料理が、この町にはたくさんあります。日本の有名なタイレストランによく食べに行ったのに、実際はこんなにたくさんの種類があったなんて。<br> また、ビルマとの国境まで直線距離で一〇キロほどしかないこの町の付近には、国境沿いにビルマ難民のキャンプが点在していて、多くの国際機関やNGO(民間援助団体)のスタッフが、難民支援活動に取り組んでいます。<br> 山岳地帯には、多くの山岳民族が暮らしていたり、第二次世界大戦当時の日本軍の遺品が展示されている博物館が小さな町にあったりします。<br> 日本でほとんど知り得なかった、タイとビルマの国境の町のさまざまな顔。<br> パートナーの難民キャンプでの仕事についてやって来た、ほんの半年ほどの滞在でしたが、観光客として来たとしたら知ることができなかった、多くのことを知ることができました。<br> そして、ここで私が見て知って考えたことを、もっといろんな人に伝えたいと思いました。何を伝えられるかはわからないけれど、自分の中にしまっておくにはあまりにも大きすぎることだったし、独り占めにするにはもったいないと思ったからです。<br> 私が体験した色々なこと、そこで出会ったさまざまな人たち、そしてその人たちのたくましい生き方——タイとビルマの国境の町のようすが少しでも伝われば幸いです。<br><br>二〇〇三年 クリスマスの前に<br>メーホンソンにて<br>八坂 由美

著者プロフィール

八坂 由美(ヤサカ ユミ)

1964年、長崎県生まれ。NBC長崎放送に勤務した後、青年海外協力隊に参加し、ミクロネシア連邦ヤップ島の放送局で2年間活動。その経験を契機に、太平洋の島々やアジアの各国でメディアを中心にした国際協力活動に取り組む。2005年現在、大学院で学際情報学を専攻し、開発とメディアについて研究中。<br><br>主な著書:<br>『ミクロネシアで暮らす——協力隊が作った初めてのテレビニュース』明石書店、2000年<br>『スキッピーが行く——NBCラジオレポーターの日々』長崎新聞社、2005年

上記内容は本書刊行時のものです。
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