発行:明石書店
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A5判 224ページ 並製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-2144-8(4-7503-2144-3) C0033
在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年07月
書店発売日:2005年07月08日
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億万長者を夢見るおちこぼれ企業家,マチョーロ。起死回生を目指して経営コンサルタント,カッサンドラに中世からグローバル化時代に至る経済の歴史を学ぶ。果たして貧乏人,貧乏国家は一発逆転できるのか。メキシコの人気風刺漫画家が現代社会の構造を暴く。
目次
日本語版に寄せて<br>はじめに<br>導入部:チャーロ・マチョーロ 世界最大のおちこぼれ<br>1.企業家が権力を掌握<br>2.産業革命と資本の大罪<br>3.工業時代の植民地主義とグローバル化<br>4.サムという名の若き敏腕実業家<br>5.戦争と資本主義(言うなれば同義語)<br>6.社会主義、ナショナリズム、リューマチズム<br>7.第2次世界大戦<br>8.冷戦に関する熱い問題<br>9.新自由主義(ネオリベラリズム)は何が新しいのか?<br>10.コンピューター革命<br>11.新自由主義を押しつける方法<br>12.世界的レベルの略奪<br>13.いかにして第3世界から抜け出し…第4世界になるか<br>14.グローバル化、またの名を経済的植民地主義と言う<br>15.社会主義圏の崩壊<br>16.新世界秩序か、それとも新世界カオスか?<br>17.世界のグローバル化ぎらいよ、団結せよ<br>18.混迷するモデル<br>19.2001年9月11日の攻撃<br>20.混迷するワシントン<br>21.戦争というテロ<br>22.世界に混乱を広げる方法<br>23.ひとつの行動プラン<br>謝辞<br>訳者あとがき
前書きなど
はじめに<br> 誤解のないように、ひとつお断りしておきたい。これはベストセラーになる類の本ではない。『100万長者になる方法』などとすれば話は別だ。確かに内容は、すぐに金持ちになるための手引きなどとかなり似たところがある。だが、残念ながら、実のところ、あなたは15ドル出してこの本を買ったときよりも貧しくなってしまうかもしれないのだ。だから、世界的なベストセラーになんてなるはずはない。「企業は窮乏を愛する」と人は言うけれども、誰だって財産を失うより、財を成す方がいいに決まっているからだ。<br> 「窮乏を愛する企業」——これこそ、今日、明らかにしなければならない第1のセオリーだ。本書を読めばお分かりになると思うが、企業はまさに窮乏を愛するからだ。ページを繰っていけば、自由市場経済というものがいかに発展してきたかについて、封建時代にささやかな形で始まってから、今日において全地球上で確立するまでの過程が分かる。また、大企業がいかにして利益を増やしてきたかについて、自然資源の略奪から労働の濫用に至るまで、さらには植民地主義や戦争から独占的交易形態や計画的レイオフに至るまで、理解できると思う。<br> 『グローバリゼーションとは何か?』は、自由市場というものが、われわれの自尊心や、言葉や、アイデンティティをも含め、われわれの生活のありとあらゆる面にいかに影響を与えているかをお見せする。昔であれば、あなたはたとえ貧しくとも尊敬されたかもしれない。だが、今では、貧しければまったく無用なのだ。<br> こんな話をするのに、私はあえて「資本主義」「帝国主義」「植民地主義」といった、今ではまったく流行らない言葉を使った。だが、流行ろうと、流行るまいと、現代の一定の現象を言い表すラベルとして今もなお、ぴったりであることには変わりない——まさに、それは資本主義、帝国主義、そして植民地主義なのだから。同じく、マルクス主義も——19世紀の哲学ではあるけれども——、今日においても未だに有効なツールである。自由市場がいかに多くの人々を奴隷にしたか。この大いなるパラドックスを説明するにはとくに相応しい。<br> もちろん、このほかにも、現代の多国籍企業の行動について記すのにもっとふさわしい言葉や概念はある。だが、あまりにも使いすぎたために切れ味が落ちた。ここではまた、ごくたまにではあるが、「くそったれ企業」、「強欲者」、「ろくでなしの金権政治家」…といった風の言葉も出てくる。<br> それでは、楽しんでください。
著者プロフィール
エル・フィスゴン(フィスゴン,エル)
エル・フィスゴン(本名:ラファエル・バラハス・ドゥラン)<br>El Fisgon(Rafael Brajas Duran)<br><br>メキシコの風刺漫画家<br>メキシコ自治大学で建築学を修める。<br>『ウノマスウノ』紙(1981-1984)・『ホルナーダ』紙(1984-)などの風刺漫画編集者。<br>風刺漫画誌『エル・チャウイストレ』(1994-1997)・『エル・チャムーコ』(1992-1993)の共同主宰者。<br><br>受賞 1987年「マヌエル・ブエンディーア若手ジャーナリズム賞」<br>1996年「ジャーナリストクラブ・コンスタンティーノ・エスカランテ賞」<br>1999年「全国ジャーナリズム・報道賞」<br><br>主な著書 Sobras escogidas(「余りもの作品集」), Editorial Claves Latinoamericanas-UVYD(1986)<br>Me lleva el TLC, Editorial Grijalbo(1993)<br>El sexenio me da risa, Editorial Grijalbo(1995)(共著)<br>El sexenio ya no me da risa, Editorial Grijalbo(1995)(共著)<br>Las aventuras del Sargento Mike Goodness y El Cabo Chocorrol, La Jornada(1995)<br>Como sobrevivir al neoliberalismo sin dejar de ser mexicano, Editorial Grijalbo(1996)<br>El sexenio me da pena, Editorial Grijalbo(2000)(共著)<br>La historia de un pais en Caricatura.Caricatura mexicana de combate 1829-1872, ed.Conaculta(2000)
後藤 政子(ゴトウ マサコ)
神奈川大学外国語学部教授<br>専攻 ラテンアメリカ現代史<br>東京外国語大学スペイン語学科卒業 <br><br>主な著書 『新現代のラテンアメリカ』時事通信社(1993)<br>『キューバは今』神奈川大学ブックレット17 御茶の水書房(2001)<br>『ジェンダー・ポリティクスのゆくえ 』(共著)勁草書房(2001)<br>『キューバを知るための52章』(編著)明石書店(2002)<br>『ポストコロニアルと非西欧世界』(共著)御茶の水書房(2002)<br>『ラテンアメリカの女性群像──その生の軌跡』(共著)行路社(2003)<br>『ラテンアメリカ 開発の思想』(共著)日本経済評論社(2004)<br><br>主な訳書 ガルシーア・マルケス著『戒厳令下チリ潜入記──ある映画監督の冒険』岩波書店(1986)<br>フィリップ・ベリマン『解放の神学とラテンアメリカ』同文舘出版 (1989)<br>フィデル・カストロ『カストロ 革命を語る』同文舘出版(1995)<br>パコ・イグナシオ・タイボ2『エルネスト・チェ・ゲバラ伝』海風書房(2001年)
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