
発行:明石書店 この版元の本一覧
四六判 240ページ 上製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-1878-3 (4-7503-1878-7)
在庫あり
奥付の初版発行年月:2004年03月 書店発売日:2004年03月26日
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難聴の双子の母がつづる子育て記録。アニメ映画「PiPiピピととべないホタル」に出会った著者は,字幕をつけてほしいと映画監督に直訴。字幕付き上映映画活動をスタートさせる。子育てを通して社会参加のネットワークを広げていく成長物語。
目次
プロローグ
1章 きこえない娘たち
○ようこそ! ミカエル——出産
ずっと待っていた妊娠
○緊急事態発生——診断
母と二人三脚の子育て/ 英瑠に聴覚障害の診断が/ 悲しいけれど、そこがスタート/ 繰り返される自問/ ききたくなかったことば
○宇宙から見れば——受容
ありのままを受け容れる/ より確実な診断を求めて/ 大島先生の「ありがとう!」
○「きこえ」の仕組みと補聴器——医療
補聴器と眼鏡の違い/ 「きこえ」の仕組み/ 難聴にはふたつのタイプがある/ 人工内耳/ 聴覚フィードバック/ 情報の確保/ 障害の分類
○聴覚口話法——教育
ろう教育の歴史/ 補聴器の進歩/ 手話を禁止していたろう学校/聴覚口話法と手話
2章 空飛ぶ船でやってきた双子たち
○私の中のメルヘン——空飛ぶ船でやってきた双子たち
親を選んで生まれてくる子どもたち
○親がなくては子は育たない——子育てするのは誰?
子どもが生まれて親になる/ 親に求められるもの/ きこえない子どもの「子育て注意事項」
○はじめに「こころ」ありき
教育相談の岩本先生/ 赤ちゃんの好きなこと/ よい親子関係は、まず“共感”から/ 「NHKテレビろう学校」の大塚先生
○英瑠の反乱
英瑠の大あばれ/ 「おかあさん、私の過去を売ってきたのね」/ 子どもは毎日恩返しをしている/ 「トムとジェリー」のビデオ漬け/ はじめての合宿——母が背中を押してくれた/ 気づいたときに軌道修正、発想転換/ 金山先生の「母親法」/ 比べず、焦らず、諦めず
○劇あそびが日常生活
「ことば」を追うのはもうやめた!/ ももたろうの劇あそび/ コミュニケーションが取れないもどかしさ
○聴力低下十回と耳鼻科の先生
「こっち、おみみ、きこえないの」——実歌の聴力低下/ 急速にきた二度目の低下/ 四歳の英瑠の聴力低下/ 「命さえあれば……」/ 私の教科書、立入先生の「みみだより」/ 病気も二人一緒に/ 耳鼻科の安田先生
○おかあさんの頭はコンピューター
三日かかって覚えた「かびん」/ 「切り抜きカード」の効果/ 「おばけは ほねを たべるよ」/ 紙芝居に助けられた日々
○こころのキャッチボール
「こころ」が通じあう感動/ おはなしかいで自作の『うさこちゃんとちくちゃん』/ 親ばかのすすめ/ 前例がなくても実行してくれた担任の西先生/ 発音練習はすれ違いざまに/ 「ヒッポファミリークラブ」からの発見/ たまねぎたろうものがたり
○幼児期を振り返って
親はがんばるしかない/ ろう学校の先生に望むこと/ 幼稚部修了式での誓い
○元気に一年生
入学式で感じたバリア/ 理不尽な世界への憤り——私の活動の原点/ 子どもの困難に気づいてやりたい/ 担任の二人の先生/ こわいのは、あとからくるおつり/ 小学校での目標/ いじめに耐えてがんばってほしい?/ クラスメートたち/ 「一人ぼっちでさみしかったの」/ 英瑠の二度目の聴力低下
3章 だって、一緒に観たいじゃん!
○『PiPi』に字幕を!
アニメ映画『PiPiピピとべないホタル』と出会う/ 監督! この映画に字幕を付けてください!/ 石川県上映をすすめる会に誘われて/ 私のことばが監督の胸に突き刺さった?/ 母は強し? 女は強し?/ 手話通訳付きの上映会/ 「みみネットいしかわ」の発行
○ピピを日本中に飛ばしたい!
アンケートに涙する/ 日本文字放送の応援/ 加賀市の上映会で気づいたこと/ 東京でのアンコール上映
○言い続ける人でいなければ
映画界の“お墨付き”をもらって/ 障害者と楽しむアニメーション——『子どもたちに夢と平和を』/ 金沢市広報番組「かなざわ散歩道」
○『チンパオ』の字幕と熊本県の展開
『チンパオ』になぜ字幕が必要なの?/ 英瑠の意見/ 熊本県知事への手紙/ 熊本県からの返事
○メッセンジャーとしての役割を果たしたい
NHK教育テレビ「聴覚障害者のみなさんへ」/ マスコミ関係の人たちに——ちょっとひとこと/ 「MDRTソニー会」の協力
4章 みんなと一緒に生きていく
○学校教育の中での娘たち
ミカエルへの留意点——職員会議の中で/ 英瑠ちゃんがいてあたり前/ 「きこえの教室」/ 観劇はシナリオで/ 金沢市連合音楽会で歌う英瑠/ 娘たちのノートテイク
○英瑠の感性
子どもは自分が幸せになるために生まれてきたんだよ/ 英瑠の『センス・オブ・ワンダー』
○実歌の感性
「ピピ」の字幕——NTTふれあいトーク大賞より/ これが、佐原実歌だから
○みんなの中で生きていく娘たち
春を感じさせる柔らかい陽射しの午後に/ 石川県ではじめての「情報保障」/ 実歌の言い分/ 中学生からのメッセージ/ 親としての役割のステージは、一幕がおりた
5章 「出会い」ってやっぱり素晴らしい!
○お互いの人権を守り合う努力をする二十一世紀に
「金沢子ども条例」の公布/ 放送大学で学ぶ/ 「ノーマライゼーションの理念」って、どんなこと?
○NHK金沢放送局の「ろくまる文庫」——映像に字幕と手話を付けて
共創の社会を! 知って、理解して、感じ取って/ テレビの字幕放送をご存知ですか?/ デジタル放送の中で字幕はどう解決されていくのか/ 一五秒のメッセージに願いを込めて
○「耳の日フェスタ Feel together 2004」
企画担当のお話をいただいて/ 医師会の開催目的
○「出会い」ってやっぱり素晴らしい!
もしも、みんなが「協働」できたら……/ 私の主張
あとがき
著者プロフィール
佐原 郁代(サハラ イクヨ)
1955年 大阪府生まれ。1977年 関西学院大学文学部卒業。 1977年 学校法人関西学院 企画調査室勤務。 1979年 結婚により、石川県民となる。 1981年 長女詩音誕生 1988年 聴覚障害のある双子の実歌、英瑠誕生。 1994年 個人発信の通信誌「みみネットいしかわ」創刊。 1996年3月、アニメ映画『PiPiピピとべないホタル』に出会い、中田監督に字幕を付けてほしいと直訴する。その後、「石川県上映をすすめる会」の一員として字幕付き上映活動を展開。この活動は金沢市広報番組「かなざわ散歩道〜心のバリアフリーを求めて〜」(テレビ金沢制作)などで紹介される。2000年、(社)日本青年会議所石川ブロック協議会主催の「2000 ISHIKAWA TOYP大賞」を受賞。現在は、大学でのゲスト・スピーチをはじめ、講演活動を続けている。<br> 2004年春より、金沢大学経済学部の大学院生になる予定。
上記内容は本書刊行時のものです。※FAXによるご注文は、原則としてお受けしておりません。
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