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どうして私は養子になったの? キャロル・リヴィングストン(著) - 明石書店
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どうして私は養子になったの? (ドウシテワタシハヨウシニナッタノ?) [絵本]
原書: Why Was I Adopted?

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発行:明石書店
A4変形判
52ページ
上製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-7503-1826-4   COPY
ISBN 13
9784750318264   COPY
ISBN 10h
4-7503-1826-4   COPY
ISBN 10
4750318264   COPY
出版者記号
7503   COPY
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2003年12月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

養子となった子どもに,養子となること,養子であることの意味を教えるための絵本。1978年にアメリカで刊行。子どもだけでなく,里親にとっても「告知」にあたっての基本的な考え方を知るのに役立つ。養子や里子と接する人たちにぜひ一読してほしい良書。

前書きなど

 この本は、養子の子どもに養親(育ての親)が「自分たちは血のつながりのない親子である」ことを伝える、いわゆる「真実告知」の問題を、絵本というかたちで述べたものです。 ごくふつうの親子であると思っていた子どもにとって、血のつながった親子ではないことを知らされるのは、また親だと思っていたのは「育ての親」で、「生みの親」は別の人であることを知らされるのは、まさに青天の霹靂といえるでしょう。 いったいなぜそんなことになったのか? なぜ親はこのことを私に言ったのか? 生んでくれた親(原書では「いのちをくれた人」となっています)はどんな人だったのだろうか? そもそも養子縁組って何? 子どもが感じるであろうこれらの問いへの答え(あるいは考え方)を述べることが本書の目的です。子どもにとってもっとも重大な問題を、著者は、考え方のポイントはしっかり押さえ、しかもユーモアをまじえ、思いやり深い態度で述べています。 本書には養子縁組制度についての説明もありますが、これはアメリカのことで、わが国の制度とはちがうこところもあります。しかし、趣旨を理解するうえでとくに支障はないと考え、そのまま訳出してあります。あとがきの最後に、わが国の養子縁組制度と、これと関係の深い里親制度について、簡単に述べておきました。 なお、本文では世界の人口は35億人以上となっていますが、現在は60億人を超えています。もう1カ所、養子縁組をするにはお金がかかるかということについては、わが国で児童相談所をとおして行う場合には特別の費用はかからないことを指摘しておきます。 養親や里親として幼い子どもを引き取って育てている人にとって、この「真実告知」の問題は大きな関心事です。「告知」をすることをためらう人は少なくありません。できれば言わずにすませたい、隠しておきたいと考えるのは自然な感情といえるかもしれません。しかし、子どもを引き取ったときが第一の出会いだとすれば、告知をすることは改めて自分と子どもとに向き合う第二の出会いともいえるのではないでしょうか。私は、「真実告知」をすることは養親や里親の責任であり、子どもが小学校低学年のころまでに、養親や里親が行うのが適当であると考えています。しかし、これは原則であり、真実告知をするかしないか、あるいはいつするかは、それぞれの養親や里親が、自ら判断すべきことであるでしょう。 私はこの本を1990年にオーストラリアを訪れたときに書店で見つけ、買い求めました。その後、アメリカでも買いました。というのは判型がやや小さくなっていたからです。あとで読み比べてみると、具体的な例を示すところがいくつか異なっていました。アメリカ版が原本であることがわかったので、これを翻訳の底本としました。本書の原本は1978年に出版され、今日でも版を重ねており、スペイン、スウェーデンでも翻訳されているということです。 残念ながら、著者や作画をした方については情報が得られませんでした。しかし、彼らは、本書が含まれるシリーズの他の本にもかかわっています。 翻訳にあたって、絵本であること、若い読者がいることを考え、小学校低学年で学ぶレベルの漢字を使用し、また漢字にはすべてルビをふりました(このあとがきは、大人の方を対象に書いています)。本書は、養親(里親)が読んで、告知をするときの心構えをつくるのにも役立つのではないでしょうか。また、養子に限らず、里親のもとで生活している子ども、親と別れて施設で生活している子どもにも当てはめて考えることができると思われます。また、多くの方に読んでいただき、生まれた家庭で(あるいは生んでくれた親のもとで)生活することのできない子どもたちへの理解が深まることを期待します。(後略)あとがき 訳者

著者プロフィール

庄司 順一  (ショウジ ジュンイチ)  (

1949年東京都に生まれる。<br>1975年早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程を修了。<br>同年東京都職員(心理技術職)となり、1979年より都立母子保健院心理指導員。<br>1992年恩賜財団母子愛育会日本総合愛育研究所(現日本子ども家庭総合研究所)主任研究員。94年企画室長、97年研究企画・情報部長。<br>1999年青山学院大学文学部教育学科教授、現在にいたる。<br>日本子ども家庭総合研究所福祉臨床担当部長(非常勤)。<br>1983年川崎市にて里親登録。<br>【専門】<br>臨床保育学、子ども虐待、里親養育、乳児院での養育<br>【著書】<br>『フォスターケア――里親制度と里親養育』(明石書店)<br>『子どもを健やかに養育するために』(編集委員長、日本児童福祉協会)<br>『子ども虐待の理解と対応』(フレーベル館)<br>『ソーシャルワーカーのための心理学』(共編著、有斐閣)<br>『ボウルビィ 母と子のアタッチメント』(共訳、医歯薬出版)<br>『乳児院50年のあゆみ』(全国乳児福祉協議会、編集委員長)など。

上記内容は本書刊行時のものです。