イギリスを知るための65章
近藤 久雄:編著, 細川 祐子:編著
発行:明石書店
この版元の本一覧
四六判 352ページ 並製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-1802-8(4-7503-1802-7)
在庫あり
奥付の初版発行年月:2003年11月
書店発売日:2003年11月10日
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紹介

「人種のるつぼ」イギリスの歴史をひもときながら,芸術や文学をはじめとする文化に焦点をあて,「通のイギリス」を紹介する。最新のイギリス体験記も充実しており,渡英を間近に控える人からいつかイギリスに行ってみたい人まで,最適の一冊。

目次

 1 イギリス基礎事情編

第1章 「イギリス」は「イングランド」か?—国名の由来
第2章 今も昔も人種のるつぼ—多民族国家イギリス
第3章 英語が英語となるまで—英語の歴史
第4章 ことばでわかる出身階級—地方なまりと階級方言
第5章 「国王」対「議会」—王権を制御するためのイギリス議会
第6章 ユーロ・イラク問題に歴史をかいま見る—ヨーロッパの中のイギリス
第7章 多様なイギリスの教育制度—イギリスの公教育
第8章 エリート教育の伝統—パブリック・スクールの教育
第9章 アングリカン・チャーチとは何か—イギリスの宗教
第10章 イギリス人の名—『聖書』とのかかわり
第11章 イギリス人の姓—四つの起源
第12章 ロイヤル・ファミリー—女王夫妻と四人の子どもたち

 2 イギリス通のイギリス 

第13章 イギリスにもあった万里の長城—ローマ人の痕跡
第14章 シティーこそロンドン—生粋のロンドンっ子
第15章 自警団からはじまったスコットランドヤード—首都警察の歴史
第16章 ロンドンの「肺」—王室公園
第17章 ロンドンのオアシス—アート・ギャラリー(一)
第18章 こだわりのコレクション—アート・ギャラリー(二)
第19章 変わりゆく現代のメトロポリス—ロンドンの変貌
第20章 ロンドンの喧噪を離れて—イギリスの個性的な町
第21章 文化の殿堂・権力の館—カントリー・ハウス
第22章 楽園か、罪の園か—イギリスの庭園
第23章 自然保護のさきがけ—ナショナル・トラスト
第24章 運河から鉄道へ—イギリスの交通
第25章 産業革命の遺産—ブラスバンド
第26章 労働者のプライド—ストライキ
第27章 命の水か悲惨の水か—イギリスの酒
第28章 なくてはならない社交場—伝統のパブ
第29章 最初のお茶は日本製?—紅茶のはなし

 3 イギリス通の文学世界 

第30章 シェイクスピアの妹たち—もうひとつのイギリス文学
第31章 甦る女性詩人—もうひとつのイギリス詩
第32章 『フランケンシュタイン』—SF、ゴシック、ファンタジーの古典
第33章 『ロビンソン・クルーソー』と『ガリヴァー旅行記』—近代小説のはじまり
第34章 中世からルネサンスの演劇—イギリスの芝居(一)
第35章 王政復古以降の演劇—イギリスの芝居(二)
第36章 映画でたどるシェイクスピアの世界—一九九〇年代以降のシェイクスピア映画
第37章 映画俳優三巨星—イギリスの名映画俳優(一)
第38章 舞台から映画、そして再び舞台へ—イギリスの名映画俳優(二)
第39章 スクリーンに見る光と影—映画で楽しむイギリス

 4 こだわりのイギリス 

第40章 イギリスへの片想い—イギリスと日本
第41章 たとえば物語画で「死」を楽しむ—テイト・ギャラリーのおたくな魅力(一)
第42章 絵画における物語性と芸術性—テイト・ギャラリーのおたくな魅力(二)
第43章 生活を慈しむ—イギリス、アンティークの心(一)
第44章 私だけの逸品—イギリス、アンティークの心(二)
第45章 「大理石の丘」の物語—テムズ河畔のアルカディア(一)
第46章 「いちごの丘」の物語—テムズ河畔のアルカディア(二)
第47章 盗んで殺して生き残れ—紳士の国の犯罪者たち(一)
第48章 はかなき英雄と極悪人—紳士の国の犯罪者たち(二)
第49章 立身出世と紳士服の成立—男のモード(一)
第50章 洒落男のテイスト闘争—男のモード(二)
第51章 イギリス人は娯楽の達人—イギリス人とレクリエーション(一)
第52章 賭博の愉悦とウォーキングの魅力—イギリス人とレクリエーション(二)

 5 イギリス小史 

第53章 ローマ人の到来からノルマン征服王朝まで—イギリスの歴史(一)
第54章 バラ戦争から王政復古まで—イギリスの歴史(二)
第55章 一八世紀前半の国内事情—イギリスの歴史(三)
第56章 一八世紀後半からヴィクトリア朝まで—イギリスの歴史(四)
第57章 激動の二〇世紀—イギリスの歴史(五)

 6 イギリス体験記 

第58章 大学町探訪—ケンブリッジの町と大学
第59章 ケンブリッジで学ぶ—語学教室と図書館
第60章 イギリス出産事情—医療
第61章 エスニック料理がイギリスを救う—ロンドン食べ歩き
第62章 イギリスお稽古ごと事情—語学学校・カルチャースクール編
第63章 暮らしに活かす情報センター—図書館利用法
第64章 イギリス職探しABC—就職事情
第65章 わたしも今日からロンドンっ子—ワーキング・ホリデー体験記

   『イギリスを知るための六五章 アクセスガイド』

《編者以外の執筆者》
阿部美春/上村幸弘/勝本有一/西野智子/福本宰之/福良綾/藤本篤

前書きなど

 イギリスに関する本は数多く出版されている。苦労してわざわざイギリスで出版された英語の本を読まなくても、日本語の本だけで本格的なイギリス研究ができるほどである。そうした中でイギリスを紹介する本を書くことは、まさに「屋上屋を架す」ことになりかねない。それでもイギリスに関心を持ち続け、イギリスとかかわりを持つ者として、私たちなりにイギリスを紹介してみた。  本書は第1部「イギリス基礎事情編」から第6部「イギリス体験記」まで、大きく六つのセクションからなっている。そのうち第5部「イギリス小史」のみは、五三章から五七章までが一続きとなってイギリスの歴史を紹介している。したがって、まずイギリスの歴史を頭に入れてから、とお考えの方は、第5部「イギリス小史」から読み始められることをお勧めする。そうでない方はどのセクションから、あるいはどの章から読み始められても十分に楽しんでいただけると思う。  イギリスは歴史的にも日本とのかかわりが深く、英語教育などを通じて日本の人に最も親しまれている国のひとつである。また近年ではロンドンがヨーロッパのビジネスの拠点となっていることから、駐在員として滞在する人も多く、連休や夏休みを利用してそうした知人や家族を訪問する人もいる。あるいは観光ツアーに参加したり、夏休みを利用して英語の勉強をするために訪れる人も多い。もちろんガイドブックを片手に訪ねてみるのもイギリスを知るためには大いに役に立つが、もう少し踏み込んで、「へえ、イギリスにはこんな面もあったの」という発見をしてみるのも面白い。そうした発見からさらにイギリスに対する興味を抱き、知識を深め、イギリス通になっていただきたい。そうすることによって、実際にイギリスを訪れたときに何倍も楽しんでいただけることは間違いない。そのような思いを込めて、本書を皆様にお届けしたいと思っている。  イギリスは奥の深い国である、長い歴史を持っているだけでなく、一時期は「日の沈むことのない」大帝国として繁栄したこともあった。そのような国の全体像をすべて紹介するには、一冊の書物ではあまりに短く、また私たち執筆者の知識だけでは不十分であることは承知している。そこで様々な形でイギリスと関わってきた私たち執筆者が、各自それぞれ関心を持っている側面からイギリスを紹介してみた。本書をお読みいただいた読者が、それぞれのイギリスに出会い、イギリスへの関心をさらに深めていただければ望外の喜びである。(後略) まえがき 近藤久雄

著者プロフィール

近藤 久雄(コンドウ ヒサオ)

1948年生まれ。同志社大学経済学部卒。龍谷大学大学院博士課程文学研究科英文学専攻修了。現在、龍谷大学教授。<br>[主な著作]<br>「劇作家 Filedingの影」(『英語英米文学研究』龍谷大学大学大学院英語英米文学会、1984年)、「Tom Jonesの一側面—&#34;Truth&#34;をめぐって(1)—」(『木野評論』、京都精華大学、1986年)、「Tom Jonesの一側面—&#34;Truth&#34;をめぐって(2)—」(『木野評論』、1987年)、『イギリスを旅する35章』(共著、明石書店、2000年)など。

細川 祐子(ホソカワ ユウコ)

セント・マイケルズ大学修士課程修了。同志社大学嘱託講師。<br>[主な著作]<br>『18世紀イギリス文学研究』(共著、雄松堂出版、1996年)、「風景のなかの女—ゲインズボロの反アカデミーとイングリッシュ・エレガンス」(『女性学年報』、日本女性学研究会、2001年)、「ホガースに見る英国風テイストの生成—偶像の破壊からシティの女たちへ」(『女性学年報』、2002年)など。

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