飢餓・貧困・環境破壊まんがで学ぶ開発教育 世界と地球の困った現実
日本国際飢餓対策機構:編, みなみ ななみ:まんが
発行:明石書店 この版元の本一覧
A5判 120ページ 並製
定価:1,200円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-1798-4 (4-7503-1798-5)
在庫あり
奥付の初版発行年月:2003年10月 書店発売日:2003年10月20日
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紹介

貧困,飢餓,環境破壊など,世界と地球が抱える問題を子どもたちにどう教えるか? 主人公みなみくんが体験する世界中の困った現実。自分たちに何ができるかを子どもたちに考えてもらうという視点で編まれた,総合学習の教材としても最適な開発教育啓発まんが。

目次

 この本をお使いくださる皆様へ
 この本を読む君たちへ
 自己紹介

1 世界には食べ物が足りないの?
 やせていなくても飢餓?
 世界には食べ物が足りないの?
 たくさんの穀物はどこへ
 【資料】「飢餓」って? (1)
 【資料】「飢餓」って? (2)
 【資料】穀物って人間だけが食べるの?

2 ぼく食べる人、でも作る人はたいへん!
 バナナはどこから?
 エビを食べるために……
 【資料】世界一のエビ輸入国
 マグロがいなくなる
 ネコのえさとそのえさのお魚
 【資料】マグロが消えちゃう?
 【資料】日本のネコとアジアの人々
 お砂糖の島
 ヤシの木がいっぱい
 やってみようクイズ‐1

3 なぜ貧しくなったの?
 緑の革命と飢えのしくみ
 アグリビジネス

4 食べ放題のぼくたち
 輸入が止まったらどうなるの?
 捨てられてしまう食べ物
 【資料】あやうい日本の食生活
 【資料】外国から買っているのに捨てる国
 やってみようクイズ‐2

5 ぼくたちの生活と地球の環境
 みんなの熱帯林を守って
 熱帯林と私たち
 紙の節約が地球を守る
 お買い物でCO2が増える
 CO2が増えると食べ物が少なくなる?
 思いあたるのはいくつ?

6 水が少ないとどうなるの?
 水の少ない生活
 きれいな飲み水がない
 【資料】きれいな水の大切さ
 雨が降らないのは空のせい?
 井戸を掘ろう
 地球の水
 外国の水を使う日本
 【資料】世界には今どんな水問題があるのかな
 【資料】私たちが使う水の量
 やってみようクイズ‐3

7 子だくさんの理由
 なぜたくさん子どもを産むの
 子どもの数とお母さんの教室
 【資料】子だくさんの理由
 【資料】世界の人口と私たちの生活
 やってみようクイズ‐4

8 学校に行けてよかった
 学校に行けてよかった
 女の人は文字が読めなくてもいいの?
 字が読めて仕事がたのしい
 文字のない村
 【資料】教育を受ける権利

美しい村

 クイズ解答
 あとがき
 参考文献・資料

前書きなど

 この本の目的は、まんがを通して開発教育とは何であるかを伝えることです。  学校教育の中で「総合的な学習の時間」がとり入れられ、国際理解、平和、人権、環境などの学習がさまざまな角度から進められています。その教科の中で用いていただくのに適した教材といえるでしょう。  また、私たちの毎日の食糧の自給率が四〇%にも満たないといったごく身近な問題を通して、家庭においても、世界と共に生きることの大切さを考えなくてはならない時代にきているといえます。  「自分だけが良ければいい」とするのでなく、世界で「共生」することのできる人を育てるために、この本を通して子どもたちと共に話し合い、共生のための行動を始めるきっかけとして使っていただければ幸いです。  教材としてのこの本の特徴は……  第一に「まんが形式をとっている」ことです。これらの問題はとかく難しい内容として敬遠されがちです。まんがというかたちにすることで、より親しみをもち、楽しみながら考えられる課題として、子どもたちに提示することができると考えました。  第二に「提示されている内容は現地での経験を基礎にしている」ことです。日本国際飢餓対策機構としてこれまで二〇年間にわたって途上国と呼ばれる国々で活動しながら得た経験、そしてそこから生まれた洞察が土台になっています。  第三に「総括的な内容である」ことです。問題との取り組みは飢餓という切り口から始まりますが、その本質は社会の仕組み、環境、教育といった、人間の生活全般に関わる問題です。一つひとつ継続的に取り上げながら、生きることの深さを理解していけるでしょう。  本題はまず世界の飢餓の現実に触れることから始まります。食べ物の不足が原因で毎日四万人の生命が失われ、一分間には二八人が死亡していることになり、そのうち二一人までが子どもだといわれています。私たちがこうした現実を知らないのは、メディアが報道しなかったというだけでなく、私たちの無関心も大きな原因なのではないでしょうか。  また、食糧だけでなく水も私たちに大切なものですが、日本の私たちは豊富な水の恵みの中にいるために、水の大切さについての認識にも欠けています。日本人の生活用水使用量は世界平均の二倍以上、アフリカ平均の六倍です。そのうえ、輸入農産物というかたちでこの二・七倍もの水を使っていることになります。  子どもたちに、まずこうした現実を知り、その裏にある途上国の人々の現実に目を向けてほしいと思います。そして、私たちの世界がどんなに相互依存的関係にあるかについての理解を広げてほしいと思います。さらに、地球に生きるものとして、当面している共通の問題の解決をめざして、私たちに何ができるかを子どもたちと共に考え、行動にうつしたいと願っています。 ◎この本をお使いくださる皆様へ

著者プロフィール

日本国際飢餓対策機構(ニホンコクサイキガタイサクキコウ)

非営利の民間援助協力団体(NGO)<br>1981年インドシナ難民救済活動に参加した一日本人女性が帰国したのを契機に始まった。国連諸機関、民間開発諸団体などと協力し、アジア、アフリカ、中南米にある開発途上国と呼ばれる約40カ国で「世界の飢えた人々に食糧と愛を」を標語に物心両面の飢餓対策にあたっている。

上記内容は本書刊行時のものです。

みなみ ななみ(ミナミ ナナミ)

イラストレーター。<br>1986年ナイロビにある日本アフリカ文化交流協会(星野スクール)でアフリカについて学ぶ。ナイロビでJIFH(日本国際飢餓対策機構)のアフリカ駐在スタッフに会ったことをきっかけに同機構の「子どもニュース」に開発教育のまんが「南君の冒険」シリーズを描き始める。<br>1995年ナイロビにある東アフリカ聖書翻訳識字協会にて識字教科書づくりに参加。ケニアの少数言語グループの村々に滞在しつつ絵を描いて3年を過ごす。<br>著作:『ゴンダールのやさしい光』(自由国民社)で文章を、『シネマで知っ得ななみ的雑学』『なんでだろ? アメリカ』(いのちのことば社)等でイラストエッセイを書いている。

上記内容は本書刊行時のものです。
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