文化麺類学・ラーメン篇
奥山 忠政:著
発行:明石書店 この版元の本一覧
四六判 400ページ 並製
定価:2,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-1792-2 (4-7503-1792-6) C0036
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奥付の初版発行年月:2003年09月 書店発売日:2003年10月05日
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紹介

全国20万店,年間20億食とも言われ,日本の食文化の代名詞となったラーメン。そのルーツから日本での変遷と発展,麺とスープを軸とした様々な分類,各地のご当地ラーメン,地域経済活性化の役割まで,ラーメンの全てが網羅された初のラーメン学大全。

目次

第1章 ラーメンの源流
 (1)メソポタミア文明
 (2)麺ロード
 (3)中国で「麺」誕生
 (4)日本の麺文化史
 (5)屋台と中国人
第2章 ラーメンの誕生と広がり
 (1)ラーメンの誕生[1]
 (2)ラーメンの誕生[2]
 (3)即席ラーメン
 (4)国民食
 (5)現代の屋台
第3章 ラーメンの分類
 (1)総説
 (2)スープによる分類
 (3)麺による分類
 (4)トッピングの多彩さ
 (5)郷土ラーメン(ご当地ラーメン)
 (6)地域ラーメン
 (7)ニューウェーブから前衛派まで
 (8)ラーメンのきょうだいたち
第4章 アジアの麺文化
 (1)麺文化と箸とアジアのアイデンティティー
 (2)アジア各地の麺料理
第5章 ラーメンのいとこ《餃子》
 (1)アフガニスタン生まれの餃子
 (2)中国の餃子食文化史
 (3)ロシアとイタリアの餃子
 (4)水餃子・焼き餃子
第6章 ホモ・ラーメンズ
 (1)社会学的概念
 (2)人はなぜラーメンにひかれるのか
 (3)ラーメン賞味法
 (4)雑誌やグルメ本にみる評語
 (5)ラーメンの嗜好傾向
第7章 ラーメンと文芸作品
 A 小説
 (1)井上光晴『ラーメン・パパの話』
 (2)井上光晴『ラーメンおじさん』
 (3)村松友ミ(示+見)『雪と風鈴』
 (4)向田邦子『阿修羅のごとく』(「虞美人草」)
 (5)その他の小説類
 B 随筆
 (1)安度眩『ラーメン礼賛』
 (2)その他
 C 短歌・俳句・川柳
 (1)短歌
 (2)俳句
 (3)川柳
 D 映画
 (1)小津安二郎『一人息子』
 (2)小津安二郎『お茶漬の味』
 (3)その他の映画
 E 歌謡曲
 (1)『チャルメラそば屋』
 (2)『ラーメンどんぶり流れ唄』
 (3)『ラーメン天国』
 (4)その他
第8章 ラーメンの健康学
 (1)栄養価値
 (2)マイナス要素への対応
 (3)疾病とラーメン
第9章 ラーメン店の経営
 (1)ベンチャービジネス
 (2)起業のプロセス
 (3)起業と経営
 (4)コンサルタントへの相談
 (5)フランチャイズ制
 (6)自己資金のない場合
 (7)市場規模
 (8)海外のラーメン店
第10章 外食産業
 (1)「外食」の概念
 (2)市場規模
 (3)ビッグビジネス
 (4)成長
第11章 ラーメンの文化経済学
 A ラーメンによる町(村)おこし
 (1)町(村)おこしとは何か
 (2)町(村)おこしの基礎概念
 (3)町(村)おこしの実践
 (4)文化としてのラーメン
 (5)ラーメンによる町(村)おこしの実例
 (6)ラーメンのテーマ施設と催事
 B 文化経済学
 (1)経済学の歴史
 (2)文化経済学の誕生
第12章 ラーメンが拓く未来
 (1)進化するラーメン
 (2)飛べ! ラーメン
 (3)スローフードとラーメン
 (4)結びに代えて

前書きなど

 「ラーメン」を論じたい。  アジアに特有の麺文化の中でラーメンは最も元気があり、代表とするにふさわしいからである。  ラーメンに関する歴史・概念・内容・分類・賞味・表現・参画・経済・展望を、正面から、あるいはからめ手から取り上げていく。これらの知見が一つの考え(信念)に貫かれた体系をなしていると認められるなら、文化麺類学の一部門としての「ラーメン学」が成立することになる。もとよりそれを期してのことである。  「一つの考え」とは、「ラーメンがすぐれて文化を体現した食べ物であり、社会や経済に影響を及ぼしつつある」という認識と、今後「麺文化全体をリードして交流の輪を広げるとともに、世界の食料事情の帰趨にもかかわってくるであろう」という展望である。  また、ラーメンを通して読み取ることのできるさまざまな人生相・社会相がある。その中から本質的なものを抽出して考察したい。素材が普遍的なものだけに共感を得やすいという利点がある。  ラーメンはしばらく麺類全体のリード役であり続けるであろう。したがってラーメンを論ずることは文化麺類学の大宗を論じることでもある。学祖石毛直道先生を差し置いて気後れしないでもないが、勇を鼓して進めてみたい。  なお、文中「支那」や「朝鮮」の語をそのまま記すことがある。当時使われていたという歴史的事実として諒解されることを願う。 まえがき 著者

著者プロフィール

奥山 忠政(オクヤマ タダマサ)

1938年東京生まれ<br>神戸大学法学部卒業<br>久留米大学大学院比較文化研究科前期博士課程修了(経済学修士)<br>紀全女子大学講師 東アジア学会会員 文化経済学会<九州>会員<br>久留米ラーメン・ルネッサンス委員会発起人<br>アジア麺文化研究会世話人・事務局長<br>アジア・グリーンツーリズム・ネットワーク理事・事務局長。<br>[主要業績]<br>『<講義録>日本事情』(紀全女子大学、1996年)<br>「山間の国際化──南郷村の場合」<br> 『JAPA九州』第6号(日本計画行政学会九州支部、1996年)所載<br>『白村江から日向まで』(サングロウ企画、1996年)<br>「グリーン・ツーリズムの意義と北部九州における事例」(共同執筆)<br> 『産業経済研究』第39巻第一号(久留米大学、1998年)所載<br>「会社と向き合う個人に」(共同執筆)<br> 『文明と文化の視角──進化社会の文化経済学』(東海大学出版会、1999年)所載<br>「白村江比定地論攷」<br> 『比較文化研究論集』(久留米大学大学院、1999年)所載<br>「儒教の功罪とアジア的価値観」<br> 『東アジア』(東アジア学会、1999年)所載<br>『グリーン・ツーリズムと統計──概念の整理と統計手法の確立にむけての基礎研究』<br> (修士論文 1999年)<br>『九州独立も夢でない』(共同執筆 同文館、1999年)<br>『ラーメンの文化経済学』(芙蓉書房出版、2000年)

上記内容は本書刊行時のものです。


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