現代ドイツの社会・文化を知るための48章
田村 光彰:編著, 村上 和光:編著, 岩淵 正明:編著
シリーズ・叢書「エリア・スタディーズ28」の本一覧
発行:明石書店 この版元の本一覧
四六判 220ページ 並製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-1712-0 (4-7503-1712-8)
在庫あり
奥付の初版発行年月:2003年04月
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紹介

アメリカの一極支配に対する結集軸としてのEUのなかで,積極的なイニシアティブを発揮してきた現代のドイツ。現在の視点から,冷戦前後の政治経済,思想文化などの見取り図を平易に解説し,「新しい戦争」の下での平和に向けたドイツの役割を展望する。

目次

1 環境

第1章 脱原発政策——西欧における原発の黄昏
第2章 再生可能エネルギー——急増する風力発電
第3章 交通環境・文化——「環境連合」の進展
第4章 交通文化——言語表現、音声環境、照明環境からみる
第5章 エコ農業——食品の安全性と環境保全のために
第6章 自然保護——持続可能性の確保
第7章 手つかずの自然——ブランデンブルク周遊

2 労働・司法

第8章 労働事情——高い水準の労働条件保障
第9章 就業構造——サービス産業化と大量失業
第10章 労働裁判——訴えやすい制度
第11章 ドイツの裁判所と裁判官——際立つ裁判官の独立性

3 マルクス主義

第12章 マルクス主義——その過去・現在・未来
第13章 ドイツ型マルクス主義——その特質と可能性
第14章 現代ドイツの中のマルクス主義——ドイツ型社会運動の原点

4 現代の政治経済

第15章 ヴァイマル体制——現代ドイツの歴史的源流
第16章 財政・金融——「東西統合」「EU統合」2つの嵐の中で
第17章 企業・市場・景気変動——「米・日型パターン」からの独自性
第18章 ドイツ国家——その歴史と現在
第19章 強制労働とドイツ企業——神話「ゼロ時」
第20章 強制労働の補償——『記憶・責任・未来基金』
第21章 戦後賠償とギリシャでの残虐行為——夢物語の実現
第22章 統一ドイツと通貨ユーロ——なぜマルクを捨てたのか
第23章 「心の壁」は消えたか——「内なる統一」の達成度

5 共生

第24章 ドイツの平和教育——戦争の歴史から学ぶ
第25章 社会文化運動——文化の民主化を求めて
第26章 公的介護保険制度——五番目の社会保険
第27章 多様化する家族の姿——制度ではなく人生観に立脚した生活スタイル
第28章 ドイツ国際平和村——地道な活動を続けるNGOの底力
第29章 生命倫理——ヒトの誕生と死はどこまで操作すべきか
第30章 少数民族——新旧のマイノリティ
第31章 外国人政策——移民を外国人として扱う
第32章 移民の文学・文化、そして共生——いまや色とりどりのドイツ
第33章 移民国の統合——ドイツの主導文化?
第34章 新国籍法と移民法——立法的にも移民国型へ
第35章 難民を庇護する教会——多(他)宗教との共生

6 思想・文化

第36章 グリム兄弟——ドイツ精神を求めて
第37章 「ファウスト」——ゲーテとドイツの演劇
第38章 ブレヒト——『三文オペラ』と『ガリレオの生涯』
第39章 亡命文学の周辺——ドイツ文化の受難史
第40章 孤独な反ヒトラー抵抗者——独房での客人生活
第41章 ハインリヒ・ベル——廃墟の人々の鋭い眼
第42章 ミヒャエル・エンデ——ファンタジーと現実のはざまで
第43章 クリスタ・ヴォルフ——社会と個人を見つめ続ける誠実なまなざし
第44章 ハイナー・ミュラー——『ハムレットマシーン』とドイツ統一
第45章 ピナ・バウシュ——「タンツテアーター」と表現の処女地
第46章 スポーツクラブ——みんなのスポーツ
第47章 青少年と「クラブスポーツ」——「教育学的な」スポーツ提供への期待
第48章 サッカー連盟とクラブチームの社会史——サッカー界の戦後反省

《執筆者一覧(編者以外)》
菊池悦朗,井上勉,名古道功,松本瑞穂,中祢勝美,林麻衣子,犬丸のり子,堀内美江,谷川道子,林敬,川口眞理,藤井雅人

著者プロフィール

田村 光彰(タムラ ミツアキ)

1946年生まれ、旧西ドイツレーゲンスブルク大学留学。金沢大学大学院修士課程(ドイツ文学)修了、北陸大学法学部教員。
著書『統一ドイツの苦悩──外国人襲撃と共生のはざまで』(技術と人間社、1993年)、『ドイツ 二つの過去──ナチから緑へ──』(技術と人間社、1998年)
主要訳書 『希望のために闘う』(共訳、春秋社、1985年)、『意識はフェミニズム、行動は地域』(現代書館、1991年)、『ラディカル・エコロジー』(共訳、社会評論社、1994年)、『ドイツにおけるナチスへの抵抗1933-1945』(共訳、現代書館、1998年)、『ヨーロッパの差別論』(共訳、明石書店、1999年)、『ユダヤ人を救った外交官──ラウル・ワレンバーク』(共訳、明石書店、2001年)

上記内容は本書刊行時のものです。

村上 和光(ムラカミ カズミツ)

1947年札幌に生まれる。1970年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、1975年東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在金沢大学経済学部教授。経済学博士。
主著書 『国家論の系譜』(世界書院、1987年)、『価値法則論体系の研究』(多賀出版、1991年)、『日本における現代資本主義の成立』(世界書院、1999年)、『景気循環論の構成』(御茶の水書房、2002年)

上記内容は本書刊行時のものです。

岩淵 正明(イワブチ マサアキ)

1950年生まれ。1973年司法試験合格、1974年東京大学法学部卒業、1974年司法研修所入所(28期)、1976年弁護士登録金沢弁護士会入会。現在、金沢弁護士会公害対策委員会委員。日弁連公害対策・環境保全委員会エネルギー・原子力部会部会長。
著書 『孤立する日本の原子力政策』(共著、実業出版、1994年)、『孤立する日本のエネルギー政策』(共著、七つ森書館、1999年)

上記内容は本書刊行時のものです。
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