河原町の歴史と都市民俗学
森栗 茂一:著
発行:明石書店 この版元の本一覧
A5判 792ページ 上製
定価:9,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-7503-1670-3 (4-7503-1670-9)
在庫僅少
奥付の初版発行年月:2003年02月 書店発売日:2003年02月01日
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紹介

かつての民俗社会においては神の世界であった山。そこから流れ,村を貫く河川が作り出す河原,そして都市としての河原町は本来,定住者・支配者のいない自由な空間であった。各地に残る河原町をとおして,ムラとは異なる都市的なる場,暮らしに焦点をあてる。

目次

第一章 都市民俗学の目的と方法
 一 都市とは何か
 二 都市論の系譜と課題
 三 差別民俗論の動向と課題
 四 方法としての民俗学

第二章 山・川・町
 一 川と「山の神」
 二 地方権力と河原の市—備後国府・荘園との関連で
 三 流通と河岸町
 四 河川史と河原

第三章 大都市の河原町
 一 仙台の二つの境界
 二 江戸・東京の川と浜
 三 ものづくり名古屋と河原——大洲・大須・堀川・則武の変遷
 四 京都——遊興は河原から宮地へ、差別は河原に
 五 大坂・大阪——墓場と盛り場
 六 広島県広島市河原町
 七 金沢・堺・福岡——境界の都市
 八 近代都市と河原——神戸・川崎・横浜
 九 熊本県熊本市の河原町
 一〇 大都市の河原町の特色

第四章 河原町の諸相
 一 河原町の諸相の研究方向
 二 北海道の河原町
 三 東北の河原町
 四 関東の河原町
 五 中部の河原町
 六 近幾の河原町
 七 中国・四国の河原町
 八 九州の河原町

第五章 河原町の特色
 一 都市形成モデルと河原町の本質
 二 交通・流通・河川改修と河原町
 三 職人・芸能・信仰と河原町
 四 河原宿と遊女・茶屋
 五 墓地・火災・盛り場
 六 河原をめぐる現代の攻防

第六章 ケガレと河原町
 一 部落史と民俗学との間の欠落
 二 差別の諸相と境界
 三 河原町と瓦町
 四 ハレ・ケ・ケガレ
 五 民俗原理の変遷
 六 神戸アジアタウンのケガレとハレ
 七 ハレとケガレの消費民俗学
 八 「ケガレと河原町」に関する総括

結論にかえて
補論
あとがき
事項索引
地名索引

著者プロフィール

森栗 茂一(モリクリ シゲカズ)

1954年、神戸市に生まれる。大阪外国語大学教授。
著書に、『河原町の民俗地理論』(弘文堂)、『不思議谷の子供たち—水子供養のフォークロア』(新人物往来社)、『夜這いと近代売春』(明石書店)、『幸福の都市はありますか—震災神戸と都市民俗学』(鹿砦社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。
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