痛み・葛藤そして自由へドメスティック・バイオレンス女性150人の証言
原田 恵理子:編著, 柴田 弘子:編著
発行:明石書店
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四六判 400ページ 並製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-7503-1665-9(4-7503-1665-2)
在庫あり
奥付の初版発行年月:2002年12月
書店発売日:2003年01月06日
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紹介

2001年マスコミ等でドメスティック・バイオレンスの体験記を一般公募し,約150の原稿を収録した当事者による初の体験集。当事者にしか知りえないDVの実態,影響,支援体制の不備を浮きぼりにし,DV法の解説もまとめた,DVを知る貴重な一冊。

目次

  DV撲滅に向けて——読者のみなさんへ[加藤洋子]
  沈黙の壁をつきやぶって——まえがきにかえて[森望]
  プロローグ

第1章 暴力をふるう男たち
  落差の大きさ/豹変する/どちらが本当か?/権威と服従
第2章 脅しと抑圧——暴力の実態
  力を奪う言葉/理由のない暴力/生きぬいて/
  父親や家族などからの暴力・虐待
第3章 暴力の構造
  所有としてのセックス/妊娠と暴力/経済的な締めつけ/
  「家」という制度・「家族」という規範/飲酒と暴力/くりかえされる暴力
第4章 暴力の影響
  身体や心への影響/恐怖/自信を奪われる
第5章 子どもへの影響
  緊張を強いられる暮らし/暴力を目撃することによって/
  子どもたちの心の傷/性的虐待/別れを決断する/子どもたちの声
第6章 家を出たいけれど……
  戸惑い・揺れる心/経済的な不安/出られない理由/決断
第7章 何を頼ればいいのか
  暴力を助長する周囲の対応/「嫁」の立場を強いられて/一番頼りにしたいのに/
  警察は頼りになるのか/司法(裁判所・弁護士など)はわかってくれるか/
  さまざまな相談機関をたずねて/学校の対応/加害者対策は?
第8章 国際結婚・離婚の場合
  身勝手な「やさしさ」(外国人の夫+日本人の妻 日本で暮らすケース)
  日本は女性の地位が低い(日本人の夫+外国人の妻 日本で暮らすケース)
  行き届いた豪州の制度に守られて(夫婦ともに日本人 オーストラリアで暮らすケース)
  夫は私の頭にピストルを当てた(外国人の夫+日本人の妻 アメリカで暮らすケース)
  「マミー」と泣いた二歳の息子(外国人の夫+日本人の妻 アメリカで暮らすケース)
  さようなら、かつて愛した人(外国人の夫+日本人の妻 欧州で暮らすケース)
  美しい思い出は もう戻らない(夫婦ともにアメリカ人)
第9章 いま、渦中にいるあなたへ
  「その日」はくる/支援機関への要望/再婚という選択/体験をいかしたい

  解説 DV防止法の、その先へ[原田恵理子]
  閉ざされた扉の向こうに——あとがきにかえて[柴田弘子]
  情報ファイル

前書きなど

……この本は、孤立のなかで生き抜いてきた一五〇人近い女性や子どもたちの心の叫びです。「沈黙」を強いる加害者。被害者の話を信じてくれなかったり、被害者が語れない状況を作っている社会全体が強いる「沈黙」。被害者の苦しみ、辛さ、悔しさは「沈黙」の壁を突き破って今大きな流れになろうとしています。  この本を読み通すことは辛く、しんどいことです。でもこれがDVの現実です。目を背けないでください。女性たちは過酷な暴力のもとで自分自身と子どもを守り、生き抜いている「強さ」と「知恵」と「勇気」と辛さを突き抜けた「明るさ」も同時にもっています。  DVの被害を受けたことは辛く、苦しく、悲しく、淋しく、心の癒しには長い時間が必要かもしれません。そしてその被害を経験したがゆえに、明日を信じ自分を信じ、自分を大切にして、希望をもち続けていけるあなた自身の力強さも発見するでしょう。  この本が、今も沈黙の壁に阻まれている多くのDV被害を受けている女性や子どもたちの心に届くことを願っています。そして、いつかあなたとめぐり会える日が来ることを信じて。 “まえがきにかえて”森 望

著者プロフィール

原田 恵理子(ハラダ エリコ)

婦人相談員。全国婦人相談員連絡協議会会長。DVサポートセンター(TEL 070-5201-0977)共同代表。和光大学非常勤講師。<br>1992年、「夫(恋人)からの暴力調査研究会」メンバーとして、日本で初めての「夫・恋人からの暴力全国調査」に取り組む。<br>[著書]<br>『ドメスティック・バイオレンス——サバイバーのためのハンドブック』(編著、明石書店、2000年)ほか

柴田 弘子(シバタ ヒロコ)

フリーライター、翻訳家。<br>DV被害者の自助グループ「虹の会」発起人。<br>医療生協の情報誌com comに「子育てエッセイ」連載中。

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