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哲学の犯罪計画
ヘーゲル『精神現象学』を読む
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年6月
- 書店発売日
- 2013年5月31日
- 登録日
- 2013年4月11日
- 最終更新日
- 2013年5月31日
書評掲載情報
2013-09-21 |
図書新聞
評者: 大河内泰樹 |
2013-07-26 |
週刊読書人
評者: 小島優子 |
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紹介
この世界の起源にある不穏さ、あるいは歴史の転機の契機のなかにある不穏さを、哲学はつねに見いだし、果てはその不穏さを自ら組織し、拡大し、遂行する。ドゥルーズ論で著名な哲学者が、ヘーゲル哲学を存在と生成のドラマとして、犯罪、殺人という言葉を主題とする「犯罪計画」として変奏し、『精神現象学』の運動をダイナミックにドラマティックに描き出す。前代未聞のヘーゲル論の誕生。
目次
前口上
第一場 意識の円環
抽象の裏をかく
現象と現象学
循環性、円環
概念
否定性
疎外
感覚的確信、自己確信
知覚
塩の欠片、あるいは「事物とはなにか?」
意識、自己意識
第二場 欲望の諸経路
バッカス
彼岸と「いまここ」
生
動物
欲求と欲望
再認
死を賭した闘争
不安
主人と従僕
ストア派
懐疑論不幸な意識
第三場 「精神は骨ではない」
理性
観念論
理性的なものと現実的なもの
観察
自然法則
有機体
内部と外部
精神は頭蓋骨ではない……
……性格でもない
社会
実践的行動
幸福
心情と自負の狂気
美徳と世の流れ
理性の狡知
作品
第四場 社会的創造
精神
契機と形象
ギリシャの都市国家
アンチ・オイディプス的家族
反ティゴネーAnti/gone
罪と罪責感
《帝国》
彷徨
自己形成過程
善悪の彼岸
下賤な意識、高貴な意識
象徴的死
言語活動
へつらい
分裂
ニヒリズムの曙光
信仰と純粋洞察
啓蒙
啓蒙主義の真理
フランス革命と恐怖政治
恐怖政治を乗り越える
道徳的世界観
良心
美しき魂
悪と赦し
キリストについて
第五場 芸術宗教と永遠性
大綱と《歴史》
宗教的プロセス
自然宗教──光
動物的宗教から職人的宗教へ
抽象的な芸術作品
悲喜劇あるいは生ける芸術作品
神は死んだ
人間‐《神》、あるいは弁証法とは何か?
人間の死
犯罪と概念
絶対知
イメージの不滅性
エピローグ
宇宙の驚異よりも犯罪を──訳者あとがきにかえて
索引
上記内容は本書刊行時のものです。