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我こそは借金王 飯田滉一(著/文) - 柏艪舎
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我こそは借金王 (ワレコソハシャッキンオウ) シャッキンハコワイモノダトオモッテルアナタヘ
原書: 借金は怖いものだと思っているあなたへ

趣味・実用
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発行:柏艪舎
四六判
212ページ
並製
定価 1,300円+税
ISBN
978-4-434-16689-1   COPY
ISBN 13
9784434166891   COPY
ISBN 10h
4-434-16689-1   COPY
ISBN 10
4434166891   COPY
出版者記号
434   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年8月
書店発売日
登録日
2012年7月26日
最終更新日
2012年8月17日
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紹介

弁護士も一本取られた
債務者必読の書!
「本書は弁護士や裁判官など、法曹人の盲点をついた裏実務書ともいえる快作だ。世の中に債権者のための債権回収ノウハウ本は数多くあるものの、どん底にあえぐ債務者のホンネに迫る救済本は皆無に近い。
筆者の血の滲むような体験から出た本書は間違いなくどん底債務者のお助け本である。」弁護士 池田 謙一

目次

第一章 借金なんて怖くない
 追い詰められても慌てるな   9
 こうして連帯保証人に   12
 連帯保証人制度とは   15
 督促なんて気にするな   17
 私の人生―七転び八起き   18
 銀行と闇金は同じ穴のムジナ   26
 銀行返済に行き詰ったら開き直れ   32
 ブラックリスト入り   38
 訴訟だって怖くない   42
 サラ金の取立て方   50
 買掛金や借金の整理について   53
 国税・社会保険料・消費税   56
第二章 私の借金ストーリー
 借金生活に突入   63
 差し押さえとはどういったものか   65
 闇金との初接触   67
 絵に描いたような闇金の手口   70
 監禁程度はよくある話だった   76
 紹介屋・買取り屋とは   78
 拉致生活の始まり   82
 日掛けローンとは   89
 本職のシノギ   91
 クレジットカードを現金化   100
 本間の涙   103
 母は強し   105
 融資に挑戦   107
 不渡り   109
 新たな展開   111

闇金とは   117

第三章 私が救った人たち
 多重債務 状況に応じた自己破産   125
 多重債務 外国人の自己破産   130
 特別調停からの超長期返済   133
 多重債務 未来を守る自己破産   135
 自己破産とは   139
 公正証書と権利書   143
 改正貸金業法   147
 本物の脅迫状   149

第四章 借金は悪いことではない 未来のためのQ&A
 借金は大いにするべし   161
  Q1 取引先に買掛金や未払金の支払いができないときにどうすればいいのか?   162
  Q2 銀行への借金返済ができないときにどうすればいいのか?   164
  Q3 従業員への給与支払いが。できなくなってしまいました   165
  Q4 手形や小切手の当座決済ができなくなってしまいました   166
  Q5 税金や社会保険料の未納がたくさんあるのですが   167
  Q6 ブラックリストでも借入ができる正規の貸金業者はあるのか?   167
  Q7 貸金業者と暴力団って必ず繋がってるの?   168
  Q8 売掛金や買掛金に時効はありますか?   170
  Q9 クレジットやローンの返済が滞り、督促の電話がひどいんです   172
  Q10 自己破産するとどんな不利益があるの?   173
  Q11 自己破産しても逃れられない負債があるって本当?   177
  Q12 銀行員はなぜあんなに高い給料をもらっているのか?   178
  Q13 友人のクレジットやサラ金の保証人になった場合の対策はあるのか   179
  Q14 連帯保証人として代わりに返済をした場合、後で本人から取り戻す方法はあるのか   179
  Q15 他人に健康保険証を悪用(なりすまし)された場合、返済義務はありますか?   180
  Q16 多額の借金を残して配偶者が死亡した場合、相続人は借金を引き継ぐことになるのか   180
  Q17 闇金業者から脅迫的な取立てを受けて困っているのだがどうすればよいだろうか?   181
  Q18 一般的に金融業者を悪質業者かどうか見極める方法はあるのか   182
  Q19 消費者金融の審査が通過しない理由とはどんなものがある?   185
  Q20 ブラックリストって本当に存在するのですか?   189
  Q21 消費者金融からの返済に滞ると、怖いお兄さんが来ますか?   192
  Q22 一体、消費者金融会社は借入れを希望する人のどこを審査しているのでしょうか?   194
  Q23 借金に「時効」ってあるんですか?   198
  Q24 借金返済に苦しんでいるさなかに夫が失業してしまいました   201
  Q25 借金の任意整理に関して詳しく知りたいのだけど   202
  Q26 銀行のほかにどんな金融業者があるのか知りたいんだけど   203

あとがき   207

前書きなど

あとがき

馬齢を重ねて、私もそろそろ還暦を迎えようとしている。人に自慢できるような学歴も経験もない身だが、その分、普通の方にはなかなかできないような経験をかなり味わうことができた。もう一度繰り返したいとは思わないが、後悔はしていない。いや、けっこう楽しかったのだ。これまでさんざん人に、というか、恩のある方にかえって迷惑をかけてきたことを考えれば、軽々しく楽しかったなどと言っては不謹慎の謗りを免れないだろう。しかしそれでも、やはり、私としては精一杯頑張ってきたという思いは強いのだ。少しでも楽しいと思わなければ、とてもできることではなかった。
そして、そこで得た様々な経験、知識、考え方などをここで文章にし、お金の問題で苦労されている皆様の心の重石を少しでも取り除くことができるなら、私の喜びこれに勝るものはない。
お金、お金、まったくこれほど厄介なものはないだろう。太宰治さんだったかが、人間がケチでなくなれば、経済学なんか不要になる、というようなことを書いているが、言い得て妙だ。大学を卒業したいわゆるビジネスエリートたちが、命の次に大切なお金、などとしたり顔で口にするのを聞くと、私は本当にびっくりする。命の次に金が大切、と思っている連中が、どうして夢を追いかけ、〝起業〟などするものか。そういう連中がやるのはせいぜい、自己満足のための金儲けだろう。
また、お金を儲けるのは悪いことですか、と記者会見の席上でしれっとした顔で言うバカもいた。悪いに決まっているではないか。あの席上、どうして記者の中に一人としてそう喝破する者がいなかったのか。社会に還元しない金儲けなど、闇金のやることと大差ない。そういう意味では、銀行も闇金も同じ穴のムジナなのである。背広を着ているか黒メガネをかけているかの差でしかない。
本を忘れ、末に走るとはこのことだ。日本人はみなマーチャント(商売人)になってしまった、という三島由紀夫さんの最期の言葉をよくよく考えてみてほしい。
東日本大震災以降、「歴史に学べ」の声がかまびすしい。問題は、そう言う人達がそれぞれ勝手に自分に都合の良い〝歴史〟を取り出してくることだろう。私に言わせれば、学ぶべき最初のものは、先の三島さんの言葉である。
今日ほど、損得で物事を考える人間がのさばっていることはないだろう。他人のことなどお構いなし、少しでも得をしようとみんなが血眼になっている。長い人生、損して得することもあれば、損ばかりすることだってあるだろうに。
そんな中で、自らの人の良さ(あるいは無知のせい)で貧乏くじを引いてしまった人達。窮地にある人間を放っておけない人達。私はそのような人達の助けに少しでもなれればと思っている。おこがましいことかもしれない。だけど私にとって、そういう人達こそが本物の人間なのだ。
本書は、借金と債務にあえぐ人達への応援歌である。借金は決して悪いことではない。自らの夢を実現するために、大きなお金が必要になることもあるだろう。であれば、借金の返済をどうしてもこの世で済まさなければ、などと思い詰めない方がよい。あの世で、いや次の世で、お返しすればいいことだ。 
貸す側も、借りる側も、それぐらいの心の余裕がなければ人間として恥ずかしい、と私は考えている。お金を貸すのも借りるのも自己責任、相手が返さないからといって凄んでみせるなど愚の骨頂。それこそ恥の上塗りというものだ。
「金にだらしない人間は世間様から信用されない」と軽々と言う人がいるが、そういう人は金で信用が買えると思っているのだろうか。世間とは自分自身のことであり、自分自身が信用しないと言いたいだけなのだろう。金で買える信用など高が知れている。当節流行のオレオレ詐欺だって、被害者には申し訳ないが、半分は騙された当人の責任だと考えた方がいい。それがこの世に生まれて六十年、世の中の裏側をたっぷり見てきた私の結論である。
どんなに悲惨、かつ泥沼にはまり込んでいるように見えても、必ずそこから抜け出す道はある。そのことに気づいていただければ、慣れないもの書きの真似事をした甲斐があったというものだろう。

 二〇一二年 初夏
 飯田滉一

著者プロフィール

飯田滉一  (イイダコウイチ)  (著/文

横浜生まれ。1980年代にソフトウェア開発会社を起業。順調に業績を伸ばすも、多くの連帯保証債務を被り、倒産一歩手前まで追い込まれる。
その経験を元に、現在は数社の株式会社取締役、NPO法人・社団法人の理事、多重債務者救済ボランティアとして活動中。

上記内容は本書刊行時のものです。