
発行:笠間書院 この版元の本一覧
A5判 336ページ 上製
定価:4,200円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-305-70504-4 C3093
在庫あり
奥付の初版発行年月:2010年02月 書店発売日:2010年02月28日
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一九二七年に記された芥川のマジックワード〈ぼんやりした不安〉は、今も浮遊し続けている。行く先も分からぬまま...。
危機を表象するメタファーとして何度も亡霊的に回帰し続ける、芥川の〈不安〉。その〈不安〉の意味を同時代の中から、著者が設定するキーワード〈美学イデオロギー〉と共に追跡する。〈ぼんやりした不安〉は現代とどう切り結ぶのか--。
芥川の〈不安〉を、同時代的〈危機〉にどこまで接続できるか。
目次
【目次】
序章 一九二七 --〈ぼんやりした不安〉再考
Ⅰ 美学イデオロギー
第一章 芥川龍之介とL・A・ブランキ『天体による永遠』
--〈政治の美学化〉あるいは〈監獄と詩〉をめぐって--
第二章 芥川龍之介とW・モリス『News from Nowhere』
--ポエット・エステティック・ユートピア--
Ⅱ 芥川龍之介と江口渙
第三章 江口渙/芥川龍之介論
--G・ジンメル受容を媒介とした〈理智〉〈傍観者〉分析--
第四章 江口渙『続わが文学半生記』の余白に
--G・ソレル『暴力論』とロープシン『蒼ざめたる馬』--
第五章 〈倦怠〉と〈永遠回帰〉をめぐる寓喩
--「永久に不愉快な二重生活」論--
Ⅲ 芥川龍之介と社会主義
第六章 汽車・〈不快〉・大衆 --「蜜柑」の射程--
第七章 〈中流下層階級〉というメタファー
--「大導寺信輔の半生」とG・ルカーチ『歴史と階級意識』--
第八章 「玄鶴山房」あるいは〈種-蒔く-人〉
--青野季吉と中野重治--
Ⅳ 〈芥川龍之介の死〉再考
第九章 昭和十年前後〈不安の文学〉をめぐる諸問題
第十章 〈シェストフ的不安〉と〈ぼんやりした不安〉
--遺稿「十本の針」が貫くもの--
終 章 ハイデガーと「羅生門」 --〈不安〉の行方--
初出一覧
索引
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