
発行:笠間書院 この版元の本一覧
A5判 340ページ 上製
定価:8,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-305-70456-6 C3095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年12月 書店発売日:2009年01月10日
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ある物語の達成が、また新たなる物語の誕生をもたらす。
その連鎖の果てに広がる風景とは何か。
新たな王朝物語史の見方を提示する。
『源氏』から『寝覚』『狭衣』へ、そして『今とりかへばや』へ。
目次
序 本書の概要と研究方法
凡例
■■■第1部■■■
『源氏物語』の達成--人物造型と物語引用--
●第一編 光源氏像の形成
--超越的主人公たらしめるもの--
第一章 「桐壺」巻論--〈主人公/敵役〉生成のダイナミズム--
第二章 「常夏」「篝火」巻論--物語構造がもたらす光源氏の優位性--
第三章 「藤裏葉」巻「太上天皇になずらふ御位」考
--「めづらしかりける昔の例」の解釈を中心に--
●第二編 主人公を取り巻く者達の政治性
--内大臣と宇治中君--
第一章 「藤裏葉」巻論--「人にはことなる」内大臣の対光源氏意識の変化に着目して--
第二章 「若菜上」巻以降における太政大臣
--皇女降嫁への執着と柏木の死、そして政治の物語の終焉--
第三章 宇治十帖における政治性
--中君腹御子立太子の可能性と、薫・匂宮に対する中君の役割--
●第三編 脇役的人物の造型
--局面性と一貫性、あるいは歴史引用と物語引用--
第一章 「真木柱」巻における式部卿宮像と為平親王--子息達の官位に着目して--
第二章 明石入道像形成の方法--良清による噂話が果たす役割--
●第四編 『源氏物語』における『源氏物語』引用
第一章 「竹河」巻論
--「信用できない語り手」「悪御達」による「紫のゆかり」引用と作者の意図--
第二章 橋姫物語における末摘花物語引用
--光源氏が幻視した女君としての宇治中君--
■■■第2部■■■
物語の行方--『源氏物語』引用の諸相--
●第一編 『源氏物語』超克の試み
--後期物語論--
第一章 『夜の寝覚』第一部の再評価--物語展開と作中人物の心理的必然性--
第二章 『狭衣物語』における飛鳥井女君の造型方法--反転された夕顔物語--
●第二編 『源氏物語』的恋愛観からの離反
--『今とりかへばや』論--
第一章 『今とりかへばや』冒頭部考--〈恋物語〉からの脱却--
第二章 『今とりかへばや』宰相中将の恋
--〈絶対性の喪失〉と〈作中人物の二者一対的扱われ方〉--
第三章 〈流離する貴種〉の系譜
--『今とりかへばや』における光源氏須磨・明石流離物語引用--
第四章 王朝物語史上における『今とりかへばや』
--「心強き」女君の系譜、そして〈女の物語〉の終焉--
■■■附■■■
批評する物語、『無名草子』
第一章 〈場の物語〉の系譜における『無名草子』
--聞き手老尼の経歴および年齢に着目して--
第二章 『無名草子』の時代認識と批評態度
--「遥かなる世界にかき離れて」--
初出一覧
あとがき
索引(人名・語句・書名)
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