尾西 康充:著
発行:笠間書院 この版元の本一覧
A5判 348ページ 上製
定価:2,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-305-70370-5 C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年08月 書店発売日:2008年08月10日
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泰次郎の戦争小説に貫かれた反戦テーマの真実とは?
「田村泰次郎文庫」9000点を調査、小説の舞台となった中国山西省、
河南省、河北省を実際に訪問、戦争体験者のインタビューを行った、
フィールドワークに裏打ちされた渾身の書。
「戦場は人間の住むところではなく、人間以外のものの生きる場所である。
私たちの住んでいる世界とは全く次元を異にする」田村泰次郎
風俗小説家として印象が強い田村泰次郎は、5年3ヶ月にわたって
中国大陸に従軍した実体験にもとづく戦争小説を残している。
著者は、「田村泰次郎文庫」9000点の調査、また、小説に登場する中国山西省、
河南省、河北省の現地を実際に訪問し資料収集・戦争体験者のインタビュー等から
泰次郎の戦争小説に光をあてる。(写真多数掲載)
目次
はじめにー田村泰次郎と鈴木泰治
1. 「肉体の悪魔」研究
2. 田村泰次郎の自筆原稿
1 「肉体の悪魔」
2 「肉体の門」
3 「渇く日日」
3. 田村泰次郎の戦争小説
1 「春婦伝」
2 「蝗」
3 劉震雲「温故一九四二」
4 「沖縄に死す」
5 ある文芸作品--山西省残留部隊の戦犯手記
6 田村泰次郎の文学
4. 資料紹介 田村泰次郎「和平劇団日記」
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コメントとトラックバック 1件 »
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戦争文学で田村さんといえば、「星の流れに、身を占って」を思わせる情緒を覚える。それから李香蘭だが、田村は火野葦平のような気の毒な末路を辿らず、大岡のような中産階級にもならず、そのイメージは清楚でよい。だが、彼の記述は昔の概念の域を出ない。現代戦争文学は、ヴォネガットや濱野成秋のような、すごいやつが出ているから、田村、大岡、吉村、火野、中山の延長線上にかれらを置いて読んでみる事だ。
コメント by 栗田信明 — 2009/8/16 日曜日 @ 19:37:56