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跨境(こきょう) 日本語文学研究 第2号
特集:大衆化社会と日本語文学
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2015年8月
- 書店発売日
- 2015年8月26日
- 登録日
- 2015年8月10日
- 最終更新日
- 2023年3月10日
紹介
雑誌のタイトルとなった『跨境(こきょう)』は境界をまたぐという意味です。たんに越すということではなく、跨いでつなぐ。それぞれの局地性や立場を無視することなく、そこに一方の足場を置きながら、さまざまな〈境〉の向こうに他方の足を伸ばすことを目指しています。
【跨ぐことは、時に越えることよりも難しいかもしれない。だがいまこそ、その試みが必要だ。分断を一気に解消する方策など、ありはしない。すべての多様な人々を包括するような場も、できようはずがない。しかしそれでもなお粘り強く、境を跨ぎ、つなぎ続けることが重要だと私たちは信じる。『跨境/日本語文学研究』が、異なる立場、異なる考えをもつ者たちの、邂逅と対話の場となることを願っている。】...創刊の辞より
第2号は「大衆化社会と日本語文学」を特集します。
目次
□エッセイ―跨境の言葉
「日本語文学」と歴史性●金石範
六堂、碧初、春園の日本留学●金允植
ふと、他郷●邊素英
□特集:大衆化社会と日本語文学
1920年代朝鮮半島における在朝日本人の階級言説の形成と文芸欄の中の階級闘争●鄭炳浩
日本植民地期のマスメディアにみる北白川宮像―1910年代を中心に●呉佩珍
植民地台湾的探偵小説からの逸脱―金関丈夫「龍山寺の曹老人」シリーズを中心に●横路啓子
日本戦後の「文壇」諸相とジャーナリズム―批評言説を中心として●王志松
日本伝統文芸とモダン京城の出会い―朝鮮半島における「都々逸」ジャンルの展開を中心として●嚴仁卿
二つの『阿片戦争』試論─戦時下の歴史小説を見る一視座として●単援朝
詩がスポーツをうたうとき―1932年のロサンゼルス・オリンピックの場合●日比嘉高
牛島春子と「満洲文学」とのかかわりについて●林雪星
名探偵の「死」とその後̶―日本の社会派推理小説と中国の法制文学●尹芷汐
□一般論文
「津軽人」太宰治の疎開―「十五年間」、「やんぬる哉」を中心に●李承俊
□研究資料
雑誌「国際女性」の資料的価値●石川巧
内地・外地の出版関連主要法令対照年表・稿―戦前外地の書物流通(2)●日比嘉高
発掘:玄鎭健の『無影塔』の原典―浜口良光の「戯曲無影塔譚(一場)」―●金孝順
□フォーラム参加記
困難に満ちた対話の果ての歓びを―「東アジアと同時代日本語文学フォーラム」第2回シンポジウムに参加して●久保田淳一
跨境/日本語文学研究 編集委員会規定
跨境/日本語文学研究 査読規定
跨境/日本語文学研究 研究倫理規定
跨境/日本語文学研究 論文投稿規定
跨境/日本語文学研究 原稿作成要領
跨境/日本語文学研究 原稿作成例示
跨境/日本語文学研究 編集委員及び査読委員の名簿
上記内容は本書刊行時のものです。