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僕が元気にヤセた理由 加藤昌史(著/文) - ロゼッタストーン
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僕が元気にヤセた理由 (ボクガゲンキニヤセタワケ)

スポーツ・健康
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A5判
160ページ
並製
定価 1,429円+税
ISBN
978-4-947767-10-3   COPY
ISBN 13
9784947767103   COPY
ISBN 10h
4-947767-10-3   COPY
ISBN 10
4947767103   COPY
出版者記号
947767   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年10月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

人気劇団「キャラメルボックス」プロデューサー、加藤昌史氏のメタボ脱出エッセイ。生活が不規則で運動嫌い、食いしん坊でお酒も大好きという著者は、2008年1月に「糖尿病」&「高脂血症」&「メタボリック症候群」だと宣告されました。その日から、持ち前の前向きさで、いかに楽しくメタボを克服するかにチャレンジしていきます。
「食べ物の置き換え」「高速歩行」「全力カラオケ」「テキトー腹筋」など、著者ならではのユニークな発想で生活習慣を変えていった結果、お酒も飲み、外食もしているのに、血糖値は5カ月で正常に。結果的に体重も減少し、高校時代のスリムな体型を取り戻しました。
本の中には、食事と血糖値の詳細な記録(3カ月間)、病院での検査結果、糖尿病医のコメントなども掲載しています。

目次

◎序章  メタボという言葉にはもう笑えない  

◎経過編
「糖尿病」を克服! 「メタボ」からも脱出!  
2008年1月「糖尿病宣告」から現在までの闘病(?)日記

毎日の食事内容や血糖値を測って記録
■2008年3月16日・自分で血糖値を測る  
■2008年3月22日・結果的に減量  
■2008年3月24日・中間報告 TG1039→360  
■2008年3月25日・腹八分目なんて不可能   
■2008年3月29日・「ハイテク(?!)」を活用する  

●コラム  糖尿病およびメタボリックシンドロームの診断基準  

血糖値、中性脂肪が劇的に回復!
■2008年4月21日・メタボ状態を脱しました 
■2008年5月2日・体重は62kgで安定。朝の血糖値は「優」範囲    
■2008年5月2日・ウエスト29インチ  
■2008年5月9日・……未知の領域59kg台!!
■2008年5月28日・低血糖でダウン  

● コラム  低血糖について  

ついに血糖値が正常範囲内に戻った!
■2008年6月17日・久しぶりの健診   
■2008年7月9日・難敵登場の季節   
■2008年7月10日・皮が余る    
■2008年8月9日・体脂肪率低すぎ?!  
■2008年8月17日・頭が小さくなった!   
■2008年9月27日・28インチのスリムジーンズ    
■2008年10月6日・嬉しい悲鳴    
■2008年10月25日・白髪が減りました   

リバウンドなしの順調な日々
■2008年12月10日・ヘモグロビン A1C5.1!!  
■2009年1月14日・「やっちまったのよ……」  
■2009年2月7日・ほぼ1周年  
■2009年2月9日・ヨメの古いジャージ  
■2009年2月24日・体重増加。が…  

予想以上の嬉しい結果が待っていた
■2009年3月24日・ラーメンを食べても大丈夫です  
■2009年5月12日・順調です   
■2009年8月12日・「睡眠時無呼吸症候群」の手術が必要なくなりました!  
■2009年9月24日・マウスピース快調です  

●食事と血糖値の記録(2008年2月7日~6月17日)   

◎食事編
「炭水化物」を他の食べ物に置き換え                                       
お酒も飲んで外食もして、それでもこんなにヤセられる!

「ダイエットの常識」なんて気にしない
■「メタボ」は自覚がないから恐ろしい    
■「糖質減少食」に挑戦っ!!    
■「11時、17時、23時」で、3食  
■『糖尿病が良くなるごちそうレシピ』  

●コラム  「糖質制限食」について    

食いしん坊が考えた「脱炭水化物」食
■「糖尿病食」なんて食うもんかっ!!  
■好きなものを置き換える    
■食べ物置き換え術~おうち編~     
■食べ物置き換え術~会社や出先編~   

●資料  食べてよい食品と避けるべき食品  

居酒屋、ラーメン屋、牛丼屋にも行くぞ!
■食べ物置き換え術~外食編~    
■外食で、糖質減少食  
(1)ラーメン屋さん (2)ハンバーガー店 (3)牛丼屋さん (4)ファミレス (5)焼肉屋さん
(6)そば屋さん

身体が勝手にバランスの良い食事を選んでいる
■2009年9月現在の食生活   
■食べない勇気  

◎運動編
「高速歩行」は止められない               
毎日ウォーキング、毎日腹筋…etc.を楽しく続ける秘訣

「運動」と意識しなくてすむ運動方法
■運動編、はじまりはじまりぃぃぃっ!!     
■自分をその気にさせる       
■おもしろいもの・おいしいものを探す   

いつの間にか、歩く力がついてきた
■範囲を広げる          
■負荷がかかることはしない      
■距離を伸ばす       
「高速歩行」を日常生活に取り入れる
■スピードを上げる   
■カメラを持って歩く   
■夏、熱中症にならずに歩くコツ

「1人カラオケ」でカロリー消費
■楽しく減量っ!! 全力カラオケ   

テキトー腹筋で腰にくびれが!
■「腹筋を意識することが大切なのよ」  
■加藤昌史的テキトー腹筋  
■加藤昌史的テキトー腹筋・Part2 
■「キャラメル・ブートキャンプ」    
■すっきり眠りましょう    

いまや手放せなくなった「歩きの友」
■「CW-X 肩用 パフォーマンスアップモデル」  
■バランス強化型インソール「ウォークフリー」  

歩くだけでは、もの足りない   
■変速機付きのママチャリを購入   

●コラム加藤式減量法で体重マイナス21kg、腹囲マイナス21cm!(林正裕さんの体験談) 

あとがき  

前書きなど

「メタボという言葉にはもう笑えない」

 実は、僕、睡眠時無呼吸症候群(SAS)なのです。
 前から、ヨメに「いびきがひどくなってて、時々呼吸が止まってるよ」と教えてもらい、耳鼻咽喉科に通ってマウスピースを作ってもらったりしていたのですがらちがあかず、2008年1月、睡眠障害専門の病院に1泊で検査入院をしてきました。
  その結果、中度のSASで、鼻と喉の簡単な手術をすれば治るだろう、ということでした。

 が。
 その検査入院の1週間後、検査結果を聞きに行った時に衝撃の事実が。
 「そういうわけで、中度のSASなのですが、手術をしようにもできません。なぜならば、血糖値と中性脂肪の数値が高すぎるのです」と言われてしまったのです。
  食後2時間の血糖値が、200mg/dl超え(標準は140mg/dl以下)。トリグリセリド(TG:中性脂肪の一種)の値が1000mg/dl超え(同じく150mg/dl以下)。
  そもそも父も祖父も糖尿病だったので、いつかは来ると思っていたのですが、ついに来てしまったのでした。
  と同時に、僕はラーメン大好き。ご飯も大好き。お肉の脂身も大好き。お酒も抜群に大好き。……まぁ、自分から糖尿病&高脂血症に突入していった、と言っても過言ではないわけです。

 恐いのは、まず睡眠時無呼吸症候群で言えば、「睡眠時間」と思われている時間の半分くらいは眠っていないのと同じ状態なわけで、実質の睡眠時間は「寝ている」時間の半分と計算しなければならないのです。
 油断すると、昼間に突然集中力が切れ、そして気がつくと寝ている、ということ。なので、「3時間睡眠」なんてもっての他で、6時間以上、できたら8時間以上の「睡眠時間」を用意しないと昼間の活動に支障を来たすようになってしまうのです。
 あと、高血糖が続くと、普段なら治る傷が治らない、ということ。実は去年から、ちょっとした怪我や湿疹が、痣みたいになったまま消えないなぁ、とは思っていたのです。

 「メタボリックシンドローム」というものは、周囲からしたら「ラーメンばっか食ってるからだよ」とか「酒ばっか飲んでるからだよ」と、気軽につっこめる病気なわけですが、かかってしまった本人にとってはとてつもなく深刻です。
 もう「メタボ」って言葉では笑えなくなってしまいました。

 「メタボ」=太りすぎ、ではない、ということ。
 どちらかと言えば「デスクワークのしすぎ」ということ。
 そのあたり、世間が理解を深めてくれるといいなぁ、なんて思いました。

 そんなわけで、1月に検査結果を伝えられて1カ月後に糖尿病の専門医の予約を取ったわけですが、最初の検査結果を聞いたその日から、僕の戦いは始まりました。まぁ、戦い、って言ったって、外からのものにはもちろん、自分の中からのものでも、ネガティブな圧力に打ち克つために「いいこと」を思いつき続ける、という楽しい戦いです。その日からとにかく血糖値と内臓脂肪値をいかに楽しく下げるか、を研究し始めたのでした。

 そして3月。糖尿病専門医の診察の日。
 「劇的に良くなっているけど、どんな努力をしたの?」と、先生に言われてしまったのです!!
  いぇーーーいっ!!
  そこで、ずっと記録してきた表(経過編参照)をプリントしたものをお渡ししたら、「ここまでやる人は見たことがないです」と仰天されました。
  うっしっしっ。
  それから2週間後、「栄養指導」のために病院に行ったら、なんと1000mg/dlを越えていたTGの値が360mg/dlまで下がっていることが判明。栄養指導の先生からも「どうすればこんなに下がるの?!」と聞かれてしまったくらいでした。また表を見せて、喜ばれてしまいました。
  その頃にはすでに血糖値は食後でも180mg/dl未満をほぼキープ。そのうえ、体重も冬から比べて8キロも減っていたのですからっ!!

 そして、4月。
  再び、糖尿病専門医の診断。
 「よくここまでがんばりました。この短期間にあの数値をここまで下げられた人はそう見たことはありません。いわゆるメタボリックの状態は脱した、と言えます。ただ、糖尿病は治るものではないので一生付き合っていくものです。油断しないで今の食事と運動を続けてください」とのことでした。
 ……うれしくて泣きそうになりました。
 
 生活習慣が変わったので、その後も経過は順調。12月に別の病院に行った時には、食後2時間血糖値は104mg/dl、ヘモグロビンA1cが5.1。
 先生からは「もう、これ、いわゆる健康体なんですけど、本当に糖尿病って言われたんですか!?」と疑われる始末。
 わーいわーい!!

 血糖値を下げることが第一目標だったので、体重のことはあまり気にしていませんでしたが、結果的に体重も大幅に減りました。
 2008年2月7日に測った時の体重は74.3kg。それが5月14日に59.55kg。3カ月で約15kgも減った、という計算です。その後、59kg台にまでなったので、主治医からも「痩せすぎだから、筋肉をつけて62kgまで戻しなさい」と言われてしまいました。現在(2009年9月)の朝起きてすぐの空腹時の体重は62.5kg。今年に入ってからはだいたいこのぐらいで安定しています。リバウンドはありません。

 ジーンズは33インチから28インチと、5サイズもダウンしたままキープ。体脂肪率は10%前後。47歳になって高校時代の体型に戻り、なぜか白髪も減ってきました。お腹をこわしたり、風邪もひいたりすることもなくなりました。メタボ克服の先には、いろんな特典がついてきたのです。

 劇場で会う人会う人に「どうやって痩せたんですか?!」と聞かれますが、僕がやった方法はとってもシンプル。食事の炭水化物を徹底的に減らすこと。1日30分以上歩くこと。基本的にはこの2つを続けただけです。

 なんでもかんでも身体に良さそうなことを一気に始めようとしたって無理です。「あれもガマン、これもガマン」というような「求道者」のような生活が続くはずがありません。そもそもぐうたらな人間なので、ぐうたらにメタボと遊ぼうと決めたのです。

 飲みたい時は飲む。
 食べたい時は食べる。

 おいしいものを食べながら、酒も飲み、いかに楽しく血糖値を下げるかを考えて実践していたら、結果的に体重も減っていました。

 メタボ防止のホームページとか本を読んでも、「1駅手前で降りて歩くように」とは書いてあるけれど、そんな面倒でキツイことなんて絶対イヤだ、と思っていたわけですよ。僕。でも、ちょっとした工夫でそれが面倒でもキツくもなくなってしまうのです。(詳しくは本文で)

 みなさんも、この本を読んで、楽しくメタボを脱出してくださいっ!

版元から一言

この本は、糖尿病と宣告された著者のメタボ克服法を書いたものですが、このやり方は、糖尿病ではない人のダイエットにも有効です。
著者のブログを読んで同じ方法を試した男性(34歳)は、半年間で体重が21kg減少。腹囲は1年で21cm細くなり、脂肪肝が治ったそうです。
担当編集者の弘中も、著者の方法を試してみたところ、体重が56kgから48kgに、体脂肪率が26%から18%になりました。これまでも毎年春になるとダイエットを試み、数キロやせては、すぐにリバウンドしていたのですが、今回は、やせた状態で体型を維持しています。
食べるものが変わったせいか、血液中のヘモグロビンの量も増えてきました。これまでは、3回に1回は比重が足りなくて献血できなかったのですが、このダイエットを始めて以降は、毎回問題なく事前検査を通過しています。
身体に悪いダイエットでないことは、編集者が文字通り身を削って実験しておりますので、ご安心ください。

著者プロフィール

加藤昌史  (カトウマサフミ)  (著/文

1961年10月25日、東京生まれ。早稲田大学教育学部在学中に、成井豊が作・演出をしている作品を観て、その場でその劇団に入団。1985年に成井と演劇集団キャラメルボックスを結成、今に至る。演劇製作会社、株式会社ネビュラプロジェクト代表取締役社長。著書に『いいこと思いついたっ!』(日本短波放送)、『嫌われ者のすすめ』『拍手という花束のために』(ロゼッタストーン)

上記内容は本書刊行時のものです。