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変わりゆくのはこの世のことわり
マウン・ルーエイ物語
- 初版年月日
- 2001年3月
- 書店発売日
- 2001年3月30日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
アウン・サン・スーチー女史の国、ミャンマーの大衆文学の邦訳。
ミャンマーの国民的作家ティッパン・マウン・ワの自伝的短編小説集。
外国政府体制下の若い役人とその家族、友人たちが繰り広げる日常生活の悲喜劇。
光りと影の鮮やかな緑の国ミャンマーの若い役人の日常をユーモアたっぷりに綴る。
前書きなど
本翻訳集は、愛読されながらも否定される奇妙な国民的作家ティッパン・マウン・ワの代表的な作品、若い役人「マウン・、ルーエイ」を主人公にした短編シーリーズ、およそ160篇のなかからよく知られた作品を中心に32篇を選んで訳出したものである。
これら160篇余りの作品は、元来1930年から41年まで11年間にわたって「ガンダローカ」や「ダゴン」といった月刊雑誌にに掲載され、ティッパン・マウン・ワを新しいミャンマーの文学の思潮「キッサン・サーペイ(時代の好みを探る文学)」の代表的作家として知らしめたものである。
版元から一言
2008年5月17日朝日新聞「天声人語」に取り上げられたミャンマーの短編小説の翻訳集です。
ミャンマーの国民的作家ティッパン・マウン・ワの自伝的短編小説の邦訳。
外国政府体制下の若い役人とその家族、友人たちが繰り広げる日常生活の悲喜劇。
世情不安にも関わらずあっけらかんとユーモアたっぷりなミャンマー人の人柄が伝わってきます。
ティッパン・マウン・ワは、1942年、太平洋戦争の開始、英領ビルマが日本軍に占領された後、任を解かれ、1942年に家族とともにインドへの脱出を目指しますが、その途中、盗賊集団の襲撃を受け、盗賊の誤射により死亡。
しかし、60年以上もたった今もその作品は、ミャンマーの人々の高い関心を集めています。
本作品は、ミャンマーの高校生の必読作品にも指定されていました。
その他、ミャンマーの大衆文学の邦訳で、占星術師、超能力研究家のミンテインカ作「マヌサーリー」もお薦めです。
上記内容は本書刊行時のものです。