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大学をいかに経営するか 村上雅人(著) - 飛翔舎
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大学をいかに経営するか (ダイガクヲイカニケイエイスルカ)

教育
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発行:飛翔舎
四六判
縦188mm 横127mm 厚さ15mm
214ページ
並製
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-910879-03-1   COPY
ISBN 13
9784910879031   COPY
ISBN 10h
4-910879-03-X   COPY
ISBN 10
491087903X   COPY
出版者記号
910879   COPY
Cコード
C1037  
1:教養 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年2月1日
書店発売日
登録日
2022年11月29日
最終更新日
2024年3月13日
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紹介

18歳人口の減少により大学に厳しい時代と言われ、経営難に直面している 私立 大学
もあ ります 。しかし、高等教育機関である大学には「日本の将来を支える人材を育
成する」という重要な使命があります。この本質を理解し、大学の本来のミッショ
ンである教育 ・ 研究を大学運営の中心に据えれば、大学は評価され経営も安定する
はずです。本書は大学経営指針の基本を豊富な事例とともに提示します

目次

もくじ

ウニベルシタス研究所叢書発刊にあたって 3

まえがき 4

第1章 大学経営 14
1. 1. 大学進学者の減少 15
1. 2. 大学経営の収支 17
1. 3. 基本金組入れ 19
1. 4. 教育を充実させる―それが鍵 22
1. 5. 自分たちで調べる 23

第2章 教育のどこを変えるか 25
2. 1. 卒業に必要な単位 26
2. 2. 単位と学修時間 27
2. 3. 学修時間の確保 28
2. 4. キャップ制 29
2. 5. 大学認証評価制度 30
2. 6. 授業外学修時間調査 31

第3章 教育課程 33
3. 1. 科目の配置 33
3. 2. 肥大しつづける科目数 34
3. 3. 学問の不自由 36
3. 4. 大学に求められる3ポリシー 36
3. 5. カリキュラムポリシー 38
3. 5. 1. カリキュラムマップ 39
3. 5. 2. カリキュラムツリー 39
3. 6. シラバス 40
補遺 ルーブリック (rubric) とは 43

第4章 教育手法 47
4. 1. 日本の大学教育 48
4. 2. 大学教育を評価しなかった企業 48
4. 3. アクティブラーニング 50
4. 4. 卒業研究 52
4. 4. 1. フンボルト理念 52
4. 4. 2. 日本で定着した理由 53
4. 4. 3. 卒業研究の問題点 54
4. 4. 4. 卒業研究の組織的改善 56
4. 5. 課題解決型学修 57
4. 6. 鉄は熱いうちに打て 58
Strike iron while it is hot

第5章 教育内容 61
5. 1. 読み書きそろばん 61
5. 1. 1. 文章を読んで理解する 62
5. 1. 2. 相手に伝わる文章が書ける 63
5. 1. 3. 四則計算ができる 63
5. 1. 4. 数値データが基本 64
5. 1. 5. IT技術 65
5. 2. 外国語能力 66
5. 3. クリティカルシンキング 68
5. 3. 1. 論理的思考法 68
 5. 3. 2. 卒業研究の効用 69

第6章 デジタル技術を活用しよう 72
6. 1. レガシーシステム 73
6. 2. DXとはなにか 74
6. 3. 学修成果の可視化 75
  6. 3. 1. ポートフォリオとは 76
6. 3. 2. 学修ポートフォリオ 76
6. 4. 学修マネジメントシステム 78
  6. 4. 1. 大学教育とLMS 78
  6. 4. 2. 宝の持ち腐れ 79
  6. 4. 3. コロナ禍 80
6. 5. VRの利用 80
  6. 5. 1. 学生実験の課題 81
  6. 5. 2. 自分たちで問題解決しよう 81
6. 6. AIの利用 82
  6. 6. 1. 学生と一緒にAIを使う 83
  6. 6. 2. 機械学習の体験 84
  6. 6. 3. 研究にAIを使う 85
6. 7. デジタル化の課題 86
  6. 7. 1. デジタルデバイド 86
  6. 7. 2. 予算をケチるな 87
  6. 7. 3. カスタマイズの失敗 88

第7章 研究 89
7. 1. 理工系学部はお荷物か 90
7. 2. 教育と研究は不可分 91
7. 3. 研究で自らを研く 91
7. 4. 研究予算 92
  7. 4. 1. 外部の競争的資金 92
  7. 4. 2. 自主財源 93
  7. 4. 3. 研究環境整備 94
  7. 4. 4. 装置の共同利用 95
7. 5. 研究は大学の本分 96

第8章 大学院 97
8. 1. 大学院設置の意義 98
8. 2. クリティカルシンキング力 99
8. 3. 大学院は経営にプラス 101
8. 4. キャリア形成 102
  8. 4. 1. 修士課程 102
  8. 4. 2. 博士課程 103
8. 5. 交流の場を拡げる 104

第9章 グローバル 106
9. 1. 多様性 107
9. 2. 経験は最良の教師なり 109
9. 3. 教職員の海外派遣 110
9. 4. 学生を海外に送り出す 111
9. 5. 留学生 113
9. 6. 教職員の国際性 115

第10章 広報 116
10. 1. 大学の使命を思い出そう 117
10. 2. 戦略的広報 118
10. 3. 自大学の事を知る 119

第11章 入学者選抜 120
11. 1. 私立大学入試事情I 121
11. 2. 高大接続改革 122
11. 3. 私立大学の事情II 124
11. 4. 私立大学のとるべき道 125
  11. 4. 1. 高校との連携 125
  11. 4. 2. 学校推薦型選抜 126
11. 5. 多様性の尊重 127
11. 6. 入試のプロの述懐 128

第12章 就職 129
12. 1. 日本の特殊事情 130
12. 2. 外部の協力をあおぐ 132
12. 3. インターンシップ 133
12. 4. 就職活動 135
12. 5. 大学がすべきこと 136

第13章 大学と情報 138
13. 1. 大学ポートレート 139
13. 2. IRとは 140
13. 3. 偏差値 141
  13. 3. 1. 大学序列 141
  13. 3. 2. Fラン大学―不適切な分類 142 
  13. 3. 3. 偏差値は日本だけの指標 143
  13. 3. 4. 大学の偏差値 144
13. 4. 大学ランキング 145
13. 5. SWOT分析 146

第14章 私立大学等改革総合支援事業 148
14. 1. ルーブリックの具体例 150
14. 2. 自大学のチェックに利用する 152
14. 3. 支援事業の課題 153

第15章 事務職員の役割 156
15. 1. 教育研究への関与 157
15. 2. 事務職員の位置づけ 158
  15. 2. 1. 大学設置基準 158
  15. 2. 2. 教職協働の明確化 159
15. 3. 事務組織のミッション 159
  15. 3. 1. 高度な専門性 160
  15. 3. 2. アドミニストレータ 161
15. 4. 大学運営 162
15. 5. 事務職員よ大志を抱け 163
 
第16章 施設マネジメント 167
16. 1. 教室をどうするか 169
16. 2. ラーニングコモンズ
     ―大学キャンパスはどこでも学びの場 170
16. 3. グローバルへの対応 170
16. 4. 研究スペースをどうするか 171
16. 5. 指針の策定 172

第17章 コロナと大学改革 174
17. 1. オンライン授業 175
  17. 1. 1. ハードウェアの整備 175
  17. 1. 2. ソフトウェアの整備 176
  17. 1. 3. 通信制大学 177
  17. 1. 4. 講義の質保証 178
17. 2. 主体的な学びを促す授業 179
17. 3. 国際交流 180
  17. 3. 1. 国際会議 181
  17. 3. 2. バーチャル国際交流 182
17. 4. コロナ後の世界 183

第18章 資産運用 186
18. 1. コモンファンド 187
18. 2. クラウドファンディング 188
18. 3. 大学債 189
18. 4. 教育研究に専念する 191

第19章 ガバナンス 193
19. 1. 学校教育法の改正 193
19. 2. 産業界からの提言 194
  19. 2. 1. 教授会は悪者か 194
  19. 2. 2. 理事会の位置づけ 195
19. 3. 私立大学の不祥事 196
19. 4. アメリカの理事会 198
19. 5. 日本はどうあるべきか 199

第20章 大学の未来 200
20. 1. 教育界の黒船 200
20. 2. MOOCsの誕生 201
20. 3. コロナ禍がもたらした変化 202
20. 4. 大学設置基準改正 203
20. 5. ミネルバ大学 204
20. 6. 学修証明 205
 20. 6. 1. マイクロクレデンシャル 206
20. 6. 2. いかに認定するか 207
 20. 6. 3. オープンバッジ 208

おわりに 210

参考文献 211

謝辞 212

前書きなど

ウニベルシタス研究所叢書発刊にあたって

 ウニベルシタス研究所叢書は、日本の大学教育をよりよきものにしようと奮闘する教職員への応援歌です。
 いまは、18歳人口の減少により大学に厳しい時代と言われ、経営難に直面している大学もあります。しかし、高等教育機関である大学には「日本の将来を支える人材を育成する」という重要な使命があります。この本質を理解し、大学の本来のミッションである教育、研究を大学運営の中心に据えれば、大学は評価され経営も安定するはずです。
 本叢書は、大学、そしてそれを支える皆さんに「がんばれ」のエールを送るとともに、大学運営や教職員の役割などについて経験豊富な執筆陣がTipsを語ります。本叢書が、大学が本来の使命を全うするための道標となれば幸いです。

ウニベルシタス研究所叢書編集委員会
大工原孝(ウニベルシタス研究所所長)
井上雅裕、高橋剛、寺尾謙、村上雅人
2023年 2月

版元から一言

大学の若手職員の勉強会にオブザーバーとして参加する機会がありました。あるテーマに沿った外部講師を呼んで講演を聴いたあと、参加者が議論を進めるという会です。仕事の終わった夕刻からのスタートでしたが、みな熱心に議論する姿に感心させられました。
 その際、気になるコメントを多くの参加者から聞きました。いわく、大学の仕事は複雑すぎて、自分が何をしているのかを見失ってしまうというのです。確かに、大学の業務は多岐にわたっており、複雑化しているのも事実です。
 一方で、大学の本来の使命は、「教育と研究を通して人材を育成する」ことです。大学の教員も職員も、この本質を理解し、原点にかえって大学運営にあたれば、迷うことはないはずです。
 「ひとを育てる」という仕事は、大変やりがいのある仕事です。大学の教職員の皆さんは誇りと自信をもって、職務に邁進していただきたいと思います。そうすれば、おのずと道は拓けるはずです。
2023年 2月
著者 村上雅人

著者プロフィール

村上雅人  (ムラカミ マサト)  (

前芝浦工業大学学長
ウニベルシタス研究所顧問
理工数学研究所所長
岩手県
DX アドバイザー
著書
村上ゼミシリーズⅠ「低炭素社会を問う」(飛翔舎)
村上ゼミシリーズⅡ「エネルギー問題を斬る」(飛翔舎)
村上ゼミシリーズⅢ「 SDGs を吟味する」(飛翔舎)

上記内容は本書刊行時のものです。