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地球にステイ!
多国籍アンソロジー詩集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年9月30日
- 書店発売日
- 2020年9月30日
- 登録日
- 2020年9月6日
- 最終更新日
- 2020年9月15日
紹介
パンデミックの中で詩人たちが見たものとは?
世界各地の詩人56名による
コロナ禍をめぐるアンソロジー詩集
「自粛期間中ずっと胸に溜まっていた、言い表せないでいた何かを、
たぶん、どこかの誰かが詩に書いている。
もしそれを見つけられたなら、この詩集は、
不要不急のものではなかったと言えるだろう」(「あとがき」より)
作者一覧
アナ・リストヴィッチ、李源、李三礼、李章旭、いとうせいこう、
エドガー・ヴァッサー、呉銀、大崎清夏、厳源泰、
オーレリア・ラサック、覚 和歌子、カニエ・ナハ、カン・ハンナ、
金旭鎮、金尚玧、金素延、金恵順、姜信子、宋子江
ゴクチェナー・セレビオウグル、
最果タヒ、佐藤弓生、瀟瀟、阮文略、ジョセップ・M・ロドリゲス、
スタニスラフ・ルフォフスキー、孫水如、ダニエラ・ヴァルヴァラ、
何麗明、初安民、邱華棟、陳義芝、陳育虹、張沃錧、二コラ・マジロフ、
黄有源、フィオナ・サンプソン、フィリップ・メアズマン、細田傳造、
許栄善、マイケル・ブレナン、鄭政恆、マズ―ラ、三宅勇介、
森山恵、八上桐子、山崎佳代子、ヤン・ローレンス、余幼幼、
尹日鉉、吉川凪、四元康祐、廖偉棠、リーケ・マルスマン、
ルイーズ・デュプレ、洛楓
前書きなど
はじめに
今から千年以上前に紀貫之は「世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて言ひいだせるなり」と書いているが、新型コロナ感染という事と業(わざ)を前にしたとき、私たちの口から溢れ出す言の葉はよろずにして様々だ。
独裁者はここを先途と強権を発動し、いたずらに人々の恐怖や不安を煽る。「絆」や「思いやり」という語を氾濫させて、内攻的な同調圧力を強める国もある。
歌の言葉は暗い多義性に満ちている。生と死を混ぜ合わせ、悲しみの海に歓びの滴を垂らす。「力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ」るかどうかはさておき、狂気と蒙昧(もうまい)への抗体にはなりそうだ。本書をワクチンとして魂に接種してみよう。
四元康祐
上記内容は本書刊行時のものです。