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ぼくは話があるんだ、きみたち、子どもたちだけが信じる話が アッバス・キアロスタミ(絵) - カノア
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鍬谷     ト・日・他     書店
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ぼくは話があるんだ、きみたち、子どもたちだけが信じる話が (ボクハハナシガアルンダ キミタチ コドモタチダケガシンジルハナシガ)

児童図書
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発行:カノア
正方形
32ページ
上製
定価 2,100円+税
ISBN
978-4-910029-01-6   COPY
ISBN 13
9784910029016   COPY
ISBN 10h
4-910029-01-X   COPY
ISBN 10
491002901X   COPY
出版者記号
910029   COPY
Cコード
C8798  
8:児童 7:絵本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年11月1日
書店発売日
登録日
2022年7月26日
最終更新日
2023年3月27日
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書評掲載情報

2022-12-19 BOOKウォッチ  
2022-11-22 日本海新聞
2022-11-21 秋田魁新報
2022-11-18 上毛新聞
2022-10-03 映画ナタリー  
評者: 映画ナタリー編集部
2022-09-28 文化通信  
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紹介

イランを代表する映画監督アッバス・キアロスタミと現代詩人アフマド=レザー・アフマディーが、ともに30歳のときに共作した幻の絵本、本邦初訳です!

「ぼく」は、兄へ宛てた手紙を書く。季節は夏から秋へと変わり、テラスに置いたままの手紙も色が変わってしまった。「ぼく」は季節のうつろいに驚き、その季節のひとつひとつを部屋へ取り込もう窓を作るが、灰色に塗った窓を春は素通りしていった。夢と現実、永遠と瞬間、色とりどりの風景と喪失の暗い影、さまざまに交錯する「ぼく」の記憶は、やがて迎えた朝に―。

詩的な言葉で少年の心理を幻想的に描写したアフマディーの物語に、作画を担当したキアロスタミは写真のコラージュに彩色を施して、そのイメージを見事に定着させました。ドキュメンタリーのような手法を駆使して、「ここにしかない今」を追求したキアロスタミの「一瞬」への執着を垣間見ることができる貴重な絵本でもあります。

版元から一言

1970年、ともに30歳の映画監督アッバス・キアロスタミと現代詩人アフマド=レザー・アフマディーが共作した幻の絵本の本邦初訳です。詩集『スケッチ』で鮮烈なデビューを飾り、詩壇の新たな潮流をけん引していたアフマディーが物語を書きおろし、同年に初監督作品「パンと裏通り」を発表したキアロスタミが作画を担当しました。イランを代表するふたりの芸術家が、はじめて子どもたちのために製作した絵本デビュー作、それが本書です。

本書刊行後、キアロスタミは、どうしてもサッカーの試合を観たい少年があらゆる手段でお金を集めてスタジアムへ向かう顛末を描いた「トラベラー」(1974年)や、虫歯とその治療の実情をアニメーションも交えてユーモアたっぷりに伝える「歯科衛生学」(1980年)など、子どもを主人公に据えた映画を次々と撮りました。さらに、「友だちのうちはどこ?」(1987年)、「ホームワーク」(1989年)、「そして人生はつづく」(1992年)など、子どもたちをとりまく世界をあたたかくも冷静に描いた名作を生み出していきました。

アフマディーは、第2作『1週間の7日間』(絵:Mohammad Reza Dadgar、1985年)を皮切りに、冬至の夜に見た夢の中で自分に名前がないことに気づいた主人公がそれを探す旅に出る『シャベ・ヤルダー』(絵:Farah Ossouli、1997年)、互いに会うことができないお嫁さんとお婿さんの姿を詩的な情景の中で追っていく『花壇の中にお嫁さんとお婿さんが生えていた』(絵:Marjan Vafaeian、2003年)、旅に出た父さんが置いていった色鉛筆で絵を描き、それが現実を動かしていく様子を描いた『雨と書いたら、雨が降った』(絵:Ali Mafakheri、2005年)など、これまでに60冊の児童書を上梓しました。イランの児童文学界において独自の地位を築き、82歳の現在も物語を書き続けています。

著者プロフィール

アッバス・キアロスタミ  (アッバス キアロスタミ)  (

アッバス・キアロスタミ
映画監督。1940年テヘラン生まれ。テヘラン大学美術学部で絵画やグラフィックデザインを専攻したのち広告の世界に入る。70年、児童青少年知育協会(カーヌーン)の映画制作部門よりデビュー作となる短編映画『パンと裏通り』を発表。その後『友だちのうちはどこ?』(87)、『クローズ・アップ』(90)、『そして人生はつづく』(92)などでその名が世界に知られる。『桜桃の味』(97)でカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞。2012年には日本が舞台の『ライク・サムワン・イン・ラブ』を発表するも、16年に療養先のパリにて死去。

アフマド=レザー・アフマディー  (アフマド レザー アフマディー)  (

アフマド=レザー・アフマディー
詩人・児童文学作家。1940年、イラン南東部ケルマーン生まれ。7歳の時、一家でテヘランに移住する。ダーロルフォヌーンの高校課程修了後、62/3年に詩人としてのデビュー作『スケッチ』を上梓。詩壇の新潮流「新しき波」を生むきっかけとなったこの詩集は、当時の詩人や批評家から大きな注目を浴びた。創作活動の傍ら児童青少年知育協会(カーヌーン)にてオーディオシリーズの制作や書籍の編集に携わる。2010年、国際アンデルセン賞作家賞のファイナリストに選出された。これまでに、7つの小説、10の脚本、50の詩集、60の児童書を著している。

愛甲恵子  (アイコウ ケイコ)  (

愛甲恵子
ペルシャ語翻訳家。東京外国語大学大学院修士課程修了後、10ヶ月のイラン留学を経て、2004年より美術家フジタユメカとともにサラーム・サラームというユニット名で、イランの絵本やイラストレーターを紹介する展覧会などを開催している。訳書に『ごきぶりねえさんどこいくの?』(ブルース・インターアクションズ)、『ボクサー』(トップスタジオHR)など、再話に『ノホディとかいぶつ』(福音館書店)、『アリババと40人のとうぞく』(ほるぷ出版)、『2ひきのジャッカル』(玉川大学出版部)。

上記内容は本書刊行時のものです。