書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
彼女の体とその他の断片
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2020年3月10日
- 登録日
- 2020年2月26日
- 最終更新日
- 2020年7月13日
書評掲載情報
2020-05-23 |
毎日新聞
朝刊 評者: 菊地信義 |
2020-05-10 |
読売新聞
朝刊 評者: 村田沙耶香(作家) |
2020-05-02 |
朝日新聞
朝刊 評者: 温又柔(小説家) |
2020-04-25 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 柚木麻子(作家) |
MORE | |
LESS |
重版情報
3刷 | 出来予定日: 2023-04-20 |
2刷 | 出来予定日: 2020-06-15 |
MORE | |
LESS |
紹介
首にリボンを巻いている妻の秘密、
セックスをリストにしながら迎える終末、
食べられない手術を受けた私の体、
消えゆく女たちが憑く先は……。
ニューヨーク・タイムズ「21世紀の小説と読み方を変える、女性作家の15作」、全米批評家協会賞、シャーリイ・ジャクスン賞、ラムダ賞(レズビアン文学部門)他受賞、いまもっとも注目を浴びる作家を、最高の翻訳家たちが初紹介! 大胆奔放な想像力と緻密なストーリーテーリングで「身体」を書き換える新しい文学、クィアでストレンジな全8篇収録のデビュー短篇集。
「マチャドの言葉は、女たちの記憶と飢え、そして欲望に、ありのままのかたちを与えた」
カレン・ラッセル
「消えゆく女たちと世界の終わり、すべてを手に入れてもなお多くを求める男たちの物語が、飽くなき想像力とたぐいまれな声によって美しく束ねられている」
ロクサーヌ・ゲイ
「巧妙に散りばめられた言葉や断片的な物語が、最終的にパズルのようにはまって大きな物語を作り上げているとわかった時の快感たるやない。訳していると胸が高鳴り、何度も手を止めた。ホラー、SF、リアリズム…ジャンルを越えて描かれる主体性を求める女性の物語は、私たちみんなの物語」
小澤身和子
「マチャドの言葉は、一語一語に肉体がある。だからおとぎ話めいているのに、とても生々しい。見知らぬ女たちの物語が、気づくと自分の物語に連なっている。そこがすばらしく、そして怖い」
岸本佐知子
「人間はいくつもの時間軸とルールを同時に生きている。たとえば、社会の一員としての、愛する人との、自分自身との。時にそれらは相いれず、衝突を起こし、正しさなどどこかに消えてしまう。でも、そうやって交差することでしか生まれない喜びや瞬間もある。マチャドの物語を読むと、その途方もない感覚を思い出す」
松田青子
「『女性や非白人やクィアな人々にとって、書くことはそれじたい政治的なアクティヴィズムだ』とマチャドは言う。そして、政治的であることと芸術的であることは両立する、とも。マチャドの作品は、それをなにより見事に体現しながら『男だけの世界』の景色を書き換えていく」
小澤英実
版元から一言
いま英語圏でもっとも注目を集める女性作家、カルメン・マリア・マチャド。そのクィアな作風から30社の出版社から断られたデビュー作である本書が、2017年に刊行されるやいなや、全米図書賞、ローカス賞をはじめ10の賞の最終候補となり、全米批評家協会賞、シャーリイ・ジャクスン賞、ラムダ賞(レズビアン文学部門)など9つの賞を受賞、ニューヨーク・タイムズ紙の「21世紀の小説と読み方を変える、女性作家の15作」に選ばれた作家です。同年、日本でも人気のピュリッツァー賞作家ジュノ・ディアスのセクシュアル・ハラスメントを告発したことを覚えてらっしゃる方もいるかもしれません。
これは「身体」を書き換える新しい文学、クィアでストレンジな女たちの物語。この驚異的なデビュー短編集を、最高の翻訳家たちがそれぞれにふさわしい作品を選んで訳出しました!
上記内容は本書刊行時のものです。