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社会のストレスとこころ 手塚 千惠子(著) - 木立の文庫
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社会のストレスとこころ (シャカイノ ストレスト ココロ) パーソナリティ障害と集団ダイナミクス (パーソナリティショウガイ ト シュウダンダイナミクス)

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発行:木立の文庫
A5変形判
縦188mm 横148mm 厚さ14mm
重さ 260g
168ページ
並製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-909862-27-3   COPY
ISBN 13
9784909862273   COPY
ISBN 10h
4-909862-27-7   COPY
ISBN 10
4909862277   COPY
出版者記号
909862   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年3月20日
書店発売日
登録日
2023年1月26日
最終更新日
2023年3月28日
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紹介

○私たち個人が「社会」という他者と出会って生じる“ストレス”に、こころはどのように相対し、自らを修正して、健康を維持あるいは回復させているのでしょう? 本書が描くのは、そんな無意識のダイナミクスです

○社会という普遍的な視点+パーソナリティという個別の視点、その両眼視で、コロナ情況からウクライナ戦争まで、“集団という生きもの”の無意識が浮かびあがります。なかでも、「ストレス状況へのレスポンス」のキーポイントとして、〈自己愛性障害〉というこころのあり様を、四つの臨床例に基き描出します。

目次

●集団のダイナミクス

第一章 集団のこころの動き
   逃避し依存するグループ
   内的空想がエネルギーになるとき

第二章 もうひとつの集団力動
   こころの危機から護るために
   自他いずれかにむかう攻撃性
   気づけるよう 選択できるように
   援助者が関わることで


●精神分析的心理療法の実際

第三章 こころのあらわれ――言葉や考えが誕生する

第四章 自己愛世界に他者が登場する

第五章 夢想が明らかにしたもの

第六章 「中断すること」によって明示されたこころ

終 章 自己障害患者にどう関わるか
   自己の発達にかかわる苦しみ
   新しい自分を試みるために
   向いている? 向いていない?
   文化にまつわる視点
   自分中心から自他共生に
   おしまいに

前書きなど

★著者からのメッセージ その1

○私たち個人のどこかに存在している“こころ”が、外部の他者と出会って、集団によって形成された「社会」に対峙すると、いったい、どんなことが起るのでしょうか?

○実際には一人ひとりの“こころ”が臨機応変な対応をして、問題が生じないことが圧倒的に多いでしょう。その時その人のこころは健康な状態にあるのですね。ただ、私たちはいつも健康でいたいのですが、外的そして内的事情に応じて、健康とはいえない状態になるのを避けられません。

○私たち個人と「社会」という他者集団のあいだに生じる“ストレス”に、私たちのこころはどのように相対し、みずからを修正したりして、健康を維持(あるいは回復)させているのでしょうか?――本書で皆様と考えていきたいのは、そうした無意識のダイナミクスなのです。

版元から一言

★★著者からのメッセージ その2

○この本では、こころの健康が損なわれた状態を代表する例として、集団でのストレス状況へのレスポンスのひとつ、〈自己愛性障害〉という“こころのあり様”をとりあげます。

○この自己愛性のレスポンスは、治療において特に難しい障害だと言われています。なぜとなら、その時その人は、「自己」感に障害があると同時に、他者の世界(社会)という現実がその人が“こころ”に存在しにくい状態にあるからです。「現実が存在しにくい」ということは、その人にとって「空想」がこころの多くの活動部分を占めている、ということになるのです。

○それでは、皆様といっしょに本論へと進みましょう。

著者プロフィール

手塚 千惠子  (テヅカ チエコ)  (

○1944年、兵庫県に生まれる。父の転勤で転校を繰り返しながら学生生活を過ごして、転校生のこころの機微をよく感じた。大阪市立大学家政学部児童心理学科(現・大阪公立大学生活科学部)の存在を知り、「子どもの心理を学びたい」と強く思ったのはこの経験からだと思う。

○卒業後、大阪市立病院精神神経科に就職し、定年後も非常勤で、計47年間、精神疾患に対する臨床心理業務(心理療法・心理テスト)に従事した。

〇他に、小児科患者家族の心理的問題、終末期医療、重大告知による不安への対応など、勤務病院全体のメンタルヘルスに対応する「医療心理相談」の開設で、相談員として務める。

○大阪市保健所で三歳児健診の発達テスト・テスターを22年間、大阪市こころの健康センター「自死遺族相談」の開設で、相談員を7年間、大阪府保健所および府下の市で「虐待防止母親グループ・セラピー」セラピストを8年間、大阪市南部子ども相談センターで「虐待防止親カウンセリング」カウンセラーを5年間、国立病院機構大阪医療センター臨床心理室で「HIV患者への集団心理療法による心理的援助」に5年間、従事。

○また、大阪市立大学生活科学部大学院、同医学部、関西福祉科学大学大学院、甲子園大学大学院、大阪医療センター附属看護学校および市立病院付属看護学校にて、非常勤講師。


○現在は大阪市で“心理室森ノ宮”を開設して、精神疾患への心理療法や専門家の訓練を営む。

上記内容は本書刊行時のものです。