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「上代のことばと文字」入門 瀬間 正之(編) - 花鳥社
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「上代のことばと文字」入門 (ジョウダイノコトバトモジニュウモン)

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発行:花鳥社
A5判
112ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-909832-31-3   COPY
ISBN 13
9784909832313   COPY
ISBN 10h
4-909832-31-9   COPY
ISBN 10
4909832319   COPY
出版者記号
909832   COPY
Cコード
C1095  
1:教養 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年1月31日
書店発売日
登録日
2019年12月12日
最終更新日
2020年1月9日
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紹介

漢字を構成する三要素、〝字形・漢字音・字義〟を理解するために。

『古事記』『日本書紀』『万葉集』『風土記』をはじめ、上代文学作品は漢字のみで記されています。
〈読む〉ためには漢字を理解できていなければなりません。
基礎知識とその運用法、工具書とその使用法を解説します。

目次

「上代のことばと文字」への招待―上代文学研究における国語学とは何か[瀬間正之]

I●上代文字資料をどのように扱えばよいか
上代文学と国語学―地名「高羅」をどう訓むか[瀬間正之]
 1 導入
 2 『肥前国風土記』「高羅」をどう訓むか?

上代の字体入門[笹原宏之]
 1 上代の文字資料
 2 漢字の分類と用語
 3 中国製漢字
 4 日本製異体字・日本製用法・日本製漢字
 5 おわりに

原本系『玉篇』の意義と検索方法[瀬間正之]
 1 原本系『玉篇』と上代文学
 2 原本系『玉篇』書誌・現行本
 3 原本系『玉篇』検索方法
 4 その後の佚文検索
 「萬葉集用字考証実例」索引

六朝口語(唐代口語)をどのように調べるか[瀬間正之]
 1 六朝口語と上代文学
 2 具体例1「所有」
 3 具体例2「不問」
 4 具体例3「~得」
 5 調べ方

* * * *

国語学の知識と方法をどのように生かすか―上代文学研究における課題を探る[上野美穂子]
 1 はじめに
 2 文字選択の可能性と訓詁注釈
 3 音声・音韻・文法からみた『万葉集』研究
 4 さいごに

II●研究状況とこれからの課題
『続日本紀』宣命の語彙をめぐる諸問題[根来麻子]
 中国の詔勅類と宣命との関係/語彙の位相と述作者の用語選択/日常的な文書類の語彙との共通点/今後の展望

被覆形・露出形の様相[蜂矢真弓]
 被覆形・露出形の先行研究/名詞の被覆形・露出形/名詞・動詞・形容詞の被覆形/形容詞の被覆形・露出形/被覆形の様相/付録 品詞別被覆形・露出形の例

表現から見る『日本書紀』の成立[葛西太一]
 『日本書紀』の性格/その表現は漢語漢文か/その表現は文言文か/規範の所在/今後に向けて

木簡がことばと文字の研究にもたらした新知見[方国花]
 日本における木簡研究のはじまり/木簡研究がもたらした新知見/木簡関連データベースの紹介/東アジア的視点での木簡研究

III●知っておくべき基本研究文献
   [岩澤克・田中草大・黄明月・方国花・宮川優・瀬間正之]

前書きなど

上代文学を研究するに際して、必須の「ことばと文字」に関する基礎知識とその運用法、工具書(原典資料を読解したり先行研究を調べたりするための辞書・辞典・索引・目録など)とその使用法を中心に、現在の研究水準も踏まえて解説することを目的としてセミナーを開催しました。……このセミナーは、講師が最先端の成果を示すばかりではなく、若手研究者や研究の道を志す皆さんとともに、新しいテーマを発見してゆく場をめざしています。……宣命(せんみょう)・日本書紀・木簡に関する若手研究者の問題意識と、被覆形(ひふくけい)・露出形(ろしゅつけい)に関する新進の研究者の試みが、今後、多くの若手研究者・研究を志す方々の一つの指針となれば幸いです。
(「「上代のことばと文字」への招待―上代文学研究における国語学とは何か」より)

著者プロフィール

瀬間 正之  (セマ マサユキ)  (

1958年生まれ。上智大学文学部教授。博士(文学)。

著書に『記紀の表記と文字表現』(おうふう)、『風土記の文字世界』(笠間書院)、『記紀の文字表現と漢訳仏典』(おうふう)、『古事記音訓索引』(編・おうふう)、『電脳国文学』(共著:著者代表・好文出版)、『「記紀」の可能性(古代文学と隣接諸学10)』(編・竹林舎)など。

笹原 宏之  (ササハラ ヒロユキ)  (執筆

早稲田大学教授。

上野 美穂子  (ウエノ ミホコ)  (執筆

秀明大学教授。

根来 麻子  (ネゴロ アサコ)  (執筆

甲南女子大学専任講師。

蜂矢 真弓  (ハチヤ マユミ)  (執筆

大阪大学助教。

葛西 太一  (カサイ タイチ)  (執筆

日本学術振興会特別研究員PD。

方 国花  (ホウ コッカ)  (執筆

奈良文化財研究所客員研究員。

岩澤 克  (イワサワ カツミ)  (執筆

上智大学キリスト教文化研究所特別研究員。

田中 草大  (タナカ ソウタ)  (執筆

京都大学講師。

黄 明月  (コウ メイゲツ)  (執筆

京都大学非常勤講師。

宮川 優  (ミヤカワ ユウ)  (執筆

上智大学大学院博士後期課程。

上記内容は本書刊行時のものです。