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装いせんとや 生まれけん
着物の戯れ じぶん流
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年8月23日
- 書店発売日
- 2022年8月10日
- 登録日
- 2022年6月29日
- 最終更新日
- 2022年9月29日
紹介
着物好きが高じて、いろいろな場所で探したアンティークを帯や羽織に仕立て直し、世界にひとつのコーディネートを楽しむ著者。たとえば、能楽鑑賞には、その演目にちなんだ小物をあしらって出かけるなど、通好みのお洒落も。
古着のいいとこ取りをして和雑貨に生まれ変わらせたり、古道具の陶小物や刀の鍔(つば)、おもちゃのようなピンバッジを帯留めに使ったり。アイデアは和装に限らず普段の暮らしに応用できます。
着物を着ることが非日常になってしまった現代ですが、ならばその特別な機会をもっと楽しむために、そして願わくば普段にも着物をらく~に楽しむために、参考にしたい着物との遊びかたが満載です。
《着物は過去の遺物では、ありません。もっと楽しくなるはずです。》(「はじめに」より)
ちょっと知的で、洒落っ気とユーモアもたっぷり。時にはもったいない精神と工夫で着こなす、和装のエスプリ満載。そのまま真似てみたくなる着物との戯れ術。
「着物の戯れ」の達人が見せる「遊びかた」。和装コーディネートのヒントが満載!
目次
はじめに
第一章 能を着こなす
第二章 季節を着こなす
第三章 私のお気に入り あれこれ
おわりに
前書きなど
はじめに
この本を手に取ってくださった皆様へ
私が着物の面白さに気がついたのは、だいぶ大人になってからのことです。
平面かつ直線的なラインの「布」が立体的な身体を覆うことで独自の表情が生み出されること、その基本的なパターン(型紙)がごくシンプルで、体形の違い、男女差さえもカバーできることに驚きました。
さらに 着物+ 帯+ 小物 という単純な組合せにも拘わらず、デザインや素材によって無限のバリエーションが楽しめること。仕立て直し、染め替えなど高度な技術も、通常のお手入れの延長上にありました。江戸時代の古こ ぎ れ 裂 を帯に仕立てて着用し、日本刀の小物を帯まわりのアクセントにすると、個性的な着物姿を楽しめます。着物の世界には、洋服には無いお洒落の可能性が広がっていました。知れば知るほど底知れぬ魅力があったのです。
しかし一方では、着物は敷居が高い、決まり事が多いと思われています。難しい着付けを習得して念願の着物姿で外出しても「着物警察」があちこちで目を光らせています。大切にしたい日本のお洒落が萎縮し、小さくなって消えてしまいそうで、可愛そうでなりませんでした。フォーマルな場ではその雰囲気に添う着物姿が求められるのでしょうが、普段の着物は、もっと自由に楽しんでも良いのです。
この本では、私自身が着物を着る際の工夫、仕立て直した古いもの同士の組み合わせ、古いものと新しいものの組み合わせ、変わった素材を取り入れる、洋服のコートを着物に応用する…等々の実際を紹介しております。また、能楽好きの性分から、能の曲に因んだコーディネートも紹介させていただきました。
京都には、着物で「インスタ映え」する場所は数多く存在します。そこで敢えて「特定の場所」で着物を着て、という形式を取らなかったのは(外出を憚られる時期であったこともありますが)この本の着物写真をご覧になった皆様に「このコーディネートは面白い」「いや、好みじゃない」「こんなふうに遊んだら楽しそう」「自分ならこんな風に着て、何処へ行く。何々をやってみる」等々、それぞれの着物のイメージを頭の中で自由自在に転がして頂きたかったからです。
着物は過去の遺物では、ありません。もっと楽しくなるはずです。
この本が、貴方なりの着物のお洒落を見つける手助けになればとても嬉しく思います。
版元から一言
蓮味青(はすみ・あおい)著『装いせんとや 生まれけん 着物の戯れ じぶん流』。著者は着物が好きで、着物好きが高じてあれこれアンティークを探しては仕立て直し、物語をたどるように着物と帯の組み合わせを楽しみます。仕舞や鼓の稽古も楽しみ、まさに「じぶん流」の着物ライフを謳歌しています。そんな著者が、自分のコレクションの中からお気に入りを披露したのが本書。お洒落なアンティーク着物の着こなし写真集、装いをもっと楽しむためのヒント集。お洒落に関心のあるすべての人に。
上記内容は本書刊行時のものです。