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里の力で学校は残った 宮﨑 裕子(著) - リトルズ
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鍬谷     ト・日・他     書店
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里の力で学校は残った (サトノチカラデガッコウハノコッタ) 小中一貫教育校 京都大原学院の挑戦 (ショウチュウイッカンキョウイクコウ キョウトオオハラガクインノチョウセン)

教育
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発行:リトルズ
発売:小さ子社
A5判
縦210mm 横148mm
336ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-909782-50-2   COPY
ISBN 13
9784909782502   COPY
ISBN 10h
4-909782-50-8   COPY
ISBN 10
4909782508   COPY
出版者記号
909782   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2019年1月25日
書店発売日
登録日
2018年12月18日
最終更新日
2023年5月8日
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紹介

 京都郊外、三千院などの歴史と風光明媚な山里として知られる大原の里、この地の市立中学校に4年ぶりに校長として赴任した著者が見たものは、少子化による学校の統廃合問題に揺れる地域の姿だった――
 地域の思いをくみ取り、地域の力で小中一貫校・コミュニティスクールを作ることを決意した著者は、ときに壁にぶつかりながらも地域に寄り添い、平成21(2009)年に京都大原学院の開設にこぎ着ける。
 開設までの苦闘、開設後の具体的な教育や日常に起こる問題、そしてそれをどう乗り越えたのか、さらには現場教員や地域・保護者・子どもたちの声などによる、開設10年を経た現在の姿までを、臨場感あふれる筆致と資料で詳細に描く。

目次

地域・保護者とともに歩む小中一貫・コミュニティスクール 大原学院(在田正秀)
里の心を持つ「学院」(小松郁夫)
就学前からの教育の中心地(センター)としての大原学院(小柳和喜雄)

はじめに

第1章 学校がなくなる!
 1 三度目の大原へ!
  (1)嵐の前触れ
  (2)少子化問題対策委員会
  (3)小学校130周年事業
 2 いざ校長として、学校をどうする!?
  (1)学校には地域の将来がかかっている
  (2)学校として何ができるか
 3 誰のための学校? 誰が学校を作る?
  (1)命がけの会話
  (2)PTAアンケートの結果
  (3)学校運営協議会の発足
  (4)小松郁夫先生との出会い
  (5)小柳和喜雄先生との出会い
 4 どうしたら学校を残せる?
  (1)市教育委員会との関係
  (2)特色のある学校とは?

第2章 大原の里とは……
 1 大原の歴史
  (1)いざ! という時の里人は
  (2)「新・平家物語」 ♪京都大原三千院で大ブレイク
  (3)天台声明の里としての大原
  (4)別所としての大原
  (5)大原に隠棲した人々
  (6)観光から農業地域としての再生
 2 学校への思い
  (1)学校と地域とのつながりは?
  (2)学校は地域行事に、地域は学校行事にどのように参加していったか
  (3)子どもたちを大原好きにするお母さんの力
  (4)大原の里って……

第3章 新しい学校づくりへ
 1 学校存続が決定!
  (1)学校設立が認められるまでの牽引力
  (2)もしや、学校存続?
  (3)ついに要望書提出
 2 学校づくりが始まる
  (1)学校づくりの主な組織
  (2)学校づくりの主な内容
 3 小中一貫教育校を生かした教育課程
  (1)これぞ、めだまづくり
  (2)教育の柱1 学力向上面
  (3)教育の柱2 つよい心と身体づくり
 4 小規模であるということは
  (1)統合で大きく問題視された3つの点
  (2)小規模で心配なこと
  (3)小規模であることを生かすこと

第4章 学校がスタートすると
 1 さあ開校だ! みんなで学校を作る
  (1)実は開設!
  (2)全校合唱
  (3)京炎そでふれ
  (4)おやじの会の活躍
  (5)学校中の大掃除
  (6)オオムラサキ公園の記念植樹
  (7)思いのつまった開設式
 2 見られて育つ、見て育つ
  (1)ひとつ屋根の下に暮らしてみて
  (2)モデルがあるということ
  (3)他校での中学生による小学生への読み聞かせ
 3 廊下一本で小中が結ばれる?
  (1)簡単には消えない壁
  (2)職員室が一つになったこと
 4 いつしか0歳から15歳の学びの空間
  (1)かわいい仲間たちが増えた!
  (2)小規模保育施設 小野山わらんべ
  (3)つどいの広場ぴーちくぱーちく
  (4)学童クラブ
 5 学校が地域に残ったことで
  (1)大原学院卒業第1期生の保護者の声
  (2)コミュニティスクールであることは……大原学院教職員の声

第5章 小中一貫教育校とは
 1 全国の状況
  (1)小中一貫教育が進められてきた背景
  (2)全国的に広まりを見せる訳
 2 京都方式と京都大原学院
  (1)京都の独自性
 3 子どもたちと地域の輝く未来に向けて
  (1)小中一貫教育の難しさ
  (2)本当に大切なことは

第6章 京都大原学院の今
 1 10年の歳月が流れると――教職員アンケートより
  (1)小中一貫教育について
  (2)ブロック制は
  (3)小中の壁は?
  (4)教科担任制
  (5)小野山わらんべ・ぴーちくぱーちく
  (6)管理職・教職員が次々と異動で入れ替わること
 2 子どもたちの学力は? 生活力はどう変化
  (1)小1からの英語活動
  (2)小3からの理科専科指導
  (3)学力
  (4)部活動
  (5)個別学習の保障
  (6)全校マラソン
  (7)生活力は
 3 9年間の集大成としての子どもたちの「大原提言」
  (1)「大原提言」テーマ一覧
  (2)子ども・教職員の声
 4 地域の思い
  (1)地域の方々の声
 5 現在の大原学院の取り組み
  (1)小中一貫教育小規模校サミット
  (2)新たな10年に向けて
 6 大原の里、今
  (1)里の今
  (2)子どもたちの今
  (3)お母さんたちの今
  (4)学校の未来

おわりに
あとがき

●資料編
資料1…小中連携総合プラン
資料2…大原青年会呼びかけ文
資料3…大原成人学校「どんぐりコロコロ」の取り組み
資料4…大原地域における小中一貫教育推進に関する要望書
資料5…めざす子ども像アンケート用紙
資料6…目指す子ども像
資料7…平成30年度『大人になる科』年間計画
資料8…佐竹和男「小中一貫教育校 京都大原学院の開設と地域の取組み」
資料9…京都大原学院の誕生から未来へ
資料10…小中一貫教育への道

著者プロフィール

宮﨑 裕子  (ミヤザキ ユウコ)  (

1949年 群馬県勢多郡富士見村生まれ 京都市在住 3女の母 8人の孫。
前橋女子高から早稲田大学教育学部卒 群馬県で3年間の教職を経て、1977年(昭和52)より京都市の公立中学校の教諭となる。初任は雲ケ畑小中学校。
大原中学校、高野中学校、大原中学校教頭、西賀茂中学校教頭を経て2006年大原中学校校長となる。赴任早々から統配合問題があり、地域住民の意向を汲みながら、学校存続を考え、小中一貫教育校・コミュニティスクールとしての京都大原学院の設立に関わる。
2009年(平成21)より京都大原学院初代校長、2010年より京都市山科図書館館長、2013年 退職。
2009年 京都市教育功労者表彰。

上記内容は本書刊行時のものです。