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大唐泥犁獄 陳漸(著) - 行舟文化
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大唐泥犁獄 (ダイトウナイリゴク)

文芸
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発行:行舟文化
B6判
縦182mm 横128mm 厚さ23mm
重さ 480g
500ページ
並製PUR
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-909735-11-9   COPY
ISBN 13
9784909735119   COPY
ISBN 10h
4-909735-11-9   COPY
ISBN 10
4909735119   COPY
出版者記号
909735   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年8月30日
書店発売日
登録日
2022年6月24日
最終更新日
2023年6月7日
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書評掲載情報

2022-10-17 小説すばる    2022年11月号
評者: 千街晶之
2022-10-16 北海道新聞  立原透耶の猫まっしぐら、本まっしぐら
評者: 立原透耶
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紹介

唐の時代を舞台にスケールアップした乱歩の娯楽長編を読むような面白さ!
この驚天動地の恐るべき動機は、まさに僕の好みでした!
―― 作家 三津田信三さん推薦!

一族の内紛に勝利して大唐の二代皇帝に即位した李世民の治世、貞観三年の春。
霍邑県を訪ねた旅の僧・玄奘と従者の波羅葉は、県令郭宰の屋敷の女中から「県令夫人を祟る悪鬼を祓ってほしい」と申し出られる。しかし、対面した夫人が玄奘を一目見て発したのは、今すぐ霍邑から立ち去れという謎めいた警告だった。
その夜、郭宰の歓待を受けた玄奘は、師を殺め出奔した兄・長捷の足取りを追うために霍邑を来訪したことを明かす。前県令の崔珏が自殺した事件に兄が関わっているかもしれないと告げる玄奘に、郭宰はこの地の人々が、崔珏がその死後に地獄の判官となったと噂し、彼を祀った「判官廟」は霊験あらたかであると崇拝されていると教える。
逗留中、玄奘は二度にわたって殺されかける。襲われた理由も分からぬまま、醜聞を避けるため郭家を出、名刹・興唐寺に移った玄奘たちは判官廟に足を向けるが、そこで怪現象に襲われ三たび命を狙われる――

目次

楔子一
楔子二
第一章 唐朝の僧、天竺人の逃亡奴隷
第二章 ノコギリの歯、閨房のこと
第三章 大麻、曼陀羅
第四章 興唐寺、判官廟
第五章 三度目の暗殺
第六章 逢引する女、誘惑する僧侶
第七章 死んで、生き返る
第八章 魏道士、杜刺史
第九章 座籠、地下道
第十章 天竺人の正体、老僧の秘密
第十一章 三十丈の地下で
第十二章 訴えごとは冥界までつきまとう
第十三章 君とは何者ぞ? 臣とは何者ぞ?
第十四章 画策する者、参与する者、主催する者
第十五章 魂は冥界に入り、魄は忘川を渡る
第十六章 鬼門関、閻王殿、泥犁獄
第十七章 紅塵は終わりを迎え、生死を絶つ
第十八章 謀僧の手腕、帝王のもくろみ
第十九章 自ら嗟く 此の地 吾が土に非ず
尾声
付録 人物、地理史料
訳者あとがき

前書きなど

泥犁獄(ないりごく):俗世で大罪を犯した者が落ちるとされる、最も苦難に満ちた地獄世界

版元から一言

中国古典名著『西遊記』でおなじみの三蔵法師・玄奘が主人公・探偵役になっており、天竺への旅に赴く前に起こった事件を解決する。物語は壮大で、歴史・宗教・政治謀略など、多くの要素が入り組む、現代中国屈指の時代ミステリの傑作である。本書は「西遊八十一事件」シリーズ(全四作)の第一作であり、このシリーズ名からもお察しのとおり、『西遊記』と深く関係している。実は『西遊記』に“どうつながっているのか”こそ『大唐泥犁獄』の最大のネタであり、見所につながるのだ。

魅力的な登場人物、張り巡らされた伏線に意表を突くどんでん返しの連続、そしてクライマックスには江戸川乱歩も真っ青の大パノラマが展開する。歴史小説やライトノベルが好きな方にも、是非、ご覧いただきたい作品である。――訳者レビューより

著者プロフィール

陳漸  (チンゼン)  (

陳漸:
中国河南省出身。作家・脚本家。雑誌社「武侠故事」元編集長。
大学一年生の時に、青春学園小説『大学橋』でデビュー。サスペンスや歴史伝奇など作風は幅広いが、近年は特にミステリ色の強い作品を多く手掛ける。
二〇一二年に長編シリーズ「西遊八十一事件」の第一弾『大唐泥犁獄』が刊行され、史学の蘊蓄と非凡な想像力でミステリファンの支持を集めた。
同シリーズでは、中国古典『西遊記』でおなじみの三蔵法師・玄奘が主人公・探偵役になっており、天竺への旅に赴く前に起こった事件と、旅路で出くわした事件を解決する。著者の長年の『西遊記』研究を結実させた大作であり、氏は同シリーズにより「『西遊記叙事』の革命者」と呼ばれる。

緒方茗苞  (オガタメイホウ)  (

緒方茗苞:
大学院の同窓生で、中国の思想・文化と、通俗文芸・芸能を研究する二人のユニット。前者はミステリ、後者は歴史小説と、互いに守備範囲はことなる。平日はそれぞれ出身地にある大学で中国文化や中国語を教え、週末は合流して愛猫たちをお供に酒食を楽しむ。二人とも筋金入りの「猫奴」で、筆名も猫たちの名前から。
中国江南や台湾へ研究名目で出かけつつ、実態は小籠包をはじめB級グルメ巡りだという話も。

上記内容は本書刊行時のものです。