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モアイよそなたは何者だ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年1月20日
- 書店発売日
- 2022年1月21日
- 登録日
- 2022年1月11日
- 最終更新日
- 2022年10月10日
紹介
大手広告代理店に勤める浜中圭輔に、ある日、ひとつの仕事が降ってきた。長い付き合いのある会社の商品広告の制作だ。今回の仕事はこれまでと違い、“天から降ってきた”という形容がぴったりだった。なぜかといえば、浜中はそのご下命のあと、実に奇妙な夢を見る。「かぐや姫」と名乗る絶世の美女から謎めいたミッションを与えられたのだ。彼女と一緒に1000年前のイースター島にタイムワープすること。それは妙なことに仕事に密接にリンクする内容でもあった。ところが訪れたその島に立つモアイ像から、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という人類永遠の謎を解き明かす啓示を得る。その解を持ち帰った浜中は……。井上卓也渾身の奇想天外なファンタジーノベル。
前書きなど
イースター島とモアイ像について、私は何年か前まで何も知りませんでした。その存在すら。ところが何かの雑誌で偶然にその存在を知り、その神秘的な謎に魅かれるようになりました。気をつけて見ていると、特に最近、NHKをはじめ、テレビのドキュメンタリー番組で盛んに取り上げられるようになりました。私はそれらの番組を見て少し知識が増えると、ますますその神秘的な謎の虜にされたのです。ただし、作中でも主人公に言わせているように、私は最近の“科学的発見”にはあまり興味がもてませんでした。イースター島とモアイ像は、神秘と謎に包まれたまま放っておいてほしいと思いました。
そこで、この小説では“私のイースター島とモアイ像”をテーマに、自分勝手な神秘と謎をつくり上げてオリジナルなエンターテイメントとして書き上げました。世界中、誰ひとりとして読めない、現存する不思議なロンゴロンゴ文字の解読についても、もちろん私の妄想ですが、果たして私の目指すおもしろい小説となっていますでしょうか。読者の皆様に私の想いが届きましたでしょうか。
上記内容は本書刊行時のものです。