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《農都共生ライフ》がひとを変え、地域を変える
移住・CSA・ローカルベンチャー――〈ウェルビーイングな暮らし〉の実践
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年2月6日
- 書店発売日
- 2023年2月5日
- 登録日
- 2023年1月26日
- 最終更新日
- 2023年2月3日
紹介
コロナ禍で地方での活動が見直される今、農村への移住事例やCSA(地域で支える農業)の実際、田舎で稼ぐローカルベンチャーの成功事例などを紹介し、都市生活者がどのように農業・農村と関われば〈農村と都市の共生〉ができるのかを指し示す――。〈心身共に快適な新しい暮らし方〉と〈持続可能な農村と都市のあり方〉をさまざまな角度から探った本。
目次
はじめに――今こそ《農都共生ライフ》
第1章 「農都共生」とは何か
ウェルビーイングな暮らしのヒント
農都共生のメリット
「グリーンツーリズム」の始まり
「農泊」というコミュニティビジネス
「農村と都市の共生による地域再生の基盤条件の研究」(ダイジェスト)
第2章 CSAによる農村と都市の共生
CSAとは何か
「産直」や「生協」とどう違うのか
CSAの誕生と歴史
日本のCSAのフロンティア――北海道「メノビレッジ長沼」の取り組み
CSAの先進事例――ファーム伊達家(札幌市)、ビオクリエイターズ(神戸市)、井原山田縁プロジェクト(糸島市)
CSA実施のハードルを下げる中間支援組織
CSAはエシカル消費をはじめとする社会貢献や環境保全を意識した消費をもたらす
日本におけるCSAの展望――買い叩かれない社会を作り、会員たちの居心地のよさを創出
第3章 農都共生の国内外の実践事
「農業・農村の有する多面的機能」と「田園回帰」
[農泊事例]北海道鶴居村のオーベルジュ
[新規就農事例]北海道鷹栖町の元・やり手営業マンの米づくり
[学生活動事例]学生が運営する奈良県御杖村の食材を用いた産直レストラン
[ICT活用事例]課題を解決するスマート農業
[温泉宿事例]温泉宿における「食の魅力」の新たな方向性
[移住・定住事例]移住・定住による地域活性化のための全国の取り組み
[農村女性の活躍事例]北海道千歳市のファームレストラン「花茶」
[海外編・フランス事例]農都共生の先進国
[海外編・イタリア事例]人生を謳歌するアグリツーリズモ発祥の地
[海外編・スペイン事例]美食と郷土愛の国
[最後に]生産者と消費者を繋ぐ――帯広市の地元小麦を使う「満寿屋パン」
第4章 農都共生ライフへ向けて――ウェルビーイングに暮らすための〈提言〉
1 まずはCSAに参加してみよう
2 ローカルベンチャーを起こせ
3 すごい地域を見つける、すごい地域に自分でする
4 どこのまちにもある〝長老モンダイ〟を乗り越える
おわりに――都会の人も農村の人もウェルビーイングに
前書きなど
移住ともなると、まずは「そこに仕事はあるのか?」という大問題に向き合うことになる。農村という地域性を考えると、だれもが仕事の選択肢は農業関連だけではないかと考えるだろう。しかし、そんな心配を気持ちよく覆してくれる動きが今、起きている。都会だけでなく、農村や中小のまちに拠点を置くベンチャー企業――「ローカルベンチャー」の出現である。/その先駆けは、岡山県の山間部にある西粟倉村。2004年の「平成の大合併」の時に、住民アンケートによる自主・自立の道を選んだ人口1500人の林業のまちが生き残りをかけ、チャレンジしてきた結果でもある。/村には30社ものローカルベンチャーができ、合計10億円という売り上げを創出。過疎地域にもビジネスの可能性があることを証明した。(「第3章 農都共生ライフへ向けて」より)
版元から一言
フランス・イタリア・スペインの農村ビジネスの事例から、日本のCSA(地域支援型農業)のフロンティア北海道の「メノビレッジ長沼」とそれに続く札幌の「ファーム伊達家」、神戸の「ビオクリエイターズ」、福岡・糸島市の「井原山田園プロジェクト」まで、国内外の〈農村と都市の共生〉の先進事例を紹介しています。ほかにも奈良・御杖村の学生が運営する産直フレンチレストランの成功事例や福井・あわら温泉郷のブランド地鶏と泊食分離の試み、徳島・上勝町の「葉っぱビジネス」の展開の仕方など、全国各地の面白い取り組みも。SDGsな移住・まちおこしのヒントが満載の本です。
上記内容は本書刊行時のものです。