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POSSE vol.37 POSSE編集部(著/文) - 堀之内出版
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鍬谷   書店
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POSSE vol.37 (ポッセボリューム)

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発行:堀之内出版
A5判
246ページ
並製
定価 1,200円+税
ISBN
978-4-909237-15-6   COPY
ISBN 13
9784909237156   COPY
ISBN 10h
4-909237-15-1   COPY
ISBN 10
4909237151   COPY
出版者記号
909237   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年1月
書店発売日
登録日
2017年4月26日
最終更新日
2018年1月26日
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目次

◆特別インタビュー
どこでもぼちぼち生きていくヒント 津村記久子(作家)


◆新連載
スポーツとブラック企業
第1回 貴ノ岩になりたくない営業マン、出会う部下すべて狂わせる日馬富士営業部長
常見陽平(人材コンサルタント)


◆第一特集「これまでの10年、これからの10年」
労働運動と貧困運動の連携と発展
これまでの10年をふりかえりながら
藤田孝典(NPO法人ほっとプラス代表理事)

貧困の現場から社会を変えていくために
反貧困運動10年の成果と変節
稲葉剛(つくろい東京ファンド代表理事)

『POSSE』10年の功績と、次の時代に期待する役割
ブラック企業とAI時代の運動戦略
濱口桂一郎(労働政策研究・研修機構労働政策研究所長)

編集長が変わる雑誌が変わる
渡辺寛人(新編集長)×坂倉昇平(前編集長)


◆第二特集「憲法と労働」
伊藤真に聞く「憲法改悪にどう対抗していくか」
憲法が護ってきたもの、憲法で護っていくもの
伊藤真(法学館憲法研究所所長)

憲法28条の労働基本権は、死文化してしまうのか?
基本的人権としての労働基本権
宮里邦雄(弁護士)

若者の労働・貧困こそ争点化されるべき
「見えづらい」現代の貧困を社会運動が可視化することを通じて
原田仁希(首都圏青年ユニオン執行委員長)×栗原耕平(AEQUITASメンバー)×渡辺寛人(NPO法人POSSE事務局長)


◆特別企画「過労死対策はこれでいいのか?」
「ブラック産業医」はなぜ生まれてしまうのか?
広瀬俊雄(産業医学センター長)

ブラック研修の闇に挑む
ゼリア新薬新入社員過労自死事件の経緯と意義
玉木一成(弁護士)

父の過労死事件と闘う
遺児学生が過労死問題を社会化することの意味
本誌編集部

医療現場を超えて、最良のサポートのために
医療現場と労働・貧困の専門機関との連携
片岡修雪(臨床心理士)


◆単発
求人詐欺は「合意」しても無効
京都地裁の画期的判決
本誌編集部

イタワリ仮面
平八(アマチュア漫画家)

書評 エキタス・今野晴貴・雨宮処凛 著『エキタス』
渡辺寛人(POSSE事務局長)

書評 河野真太郎 著『戦う姫、働く少女』
本誌編集部

日本における貧困観の転回と再転回 新しい反貧困運動のための一考察
渡辺寛人(NPO法人POSSE事務局長・本誌編集長)

在日ビルマ市民労働組合の挑戦
ビルマ難民のための労働運動からミャンマー人技能実習生の権利擁護運動へ
ミンスイ(在日ビルマ市民労働組合議長)×小山正樹(ものづくり産業労働組合(JAM)参与)


◆連載
My POSSEノート page4 闘い、歌い、社会を動かす。
岩間寛佳(POSSE ボランティアスタッフ)

若者の貧困のリアル vol.9 ブラックな公務員から即貧困

立ち上がる 第2回 休学費をめぐる闘い

それぞれの町で 第2回 「地方」の絶望のなかに楽しみを見出す術
小松理虔(フリーライター)

知られざる労働事件ファイル No.11 通販会社・オペレーター職の解雇撤回と労使関係の構築
志水輝美(連合福岡ユニオン特別執行委員)

キーワードで読むゼロ年代の労働問題 No.4 「ブラック企業」

ブラック企業のリアル vol.21 酒造会社

労働問題NEWS vol.10

いまどきの大学生 第8回

ともに挑む、ユニオン 団交file.18 大手コンビニでの労基法違反、学業への無配慮
北出茂(地域労組おおさか青年部書記長)

文化と社会 第6回 アートが浮かびあがらせる多様な都市/社会
高山明

労働と思想 37 ハーバーマス
宮本真也(明治大学情報コミュニケーション学部准教授)

POSSE最新ブックレビュー

編集長の部屋

INFORMATION

※「やりがいが悲惨に変わるとき」「ブラックバイトでわかる業界の裏側」「意外な労働の世界」は休載させていただきます。

前書きなど

特集「これまでの10年、これからの10年」
2008年に雑誌『POSSE』を創刊してから10年がたった。
かつて自己責任論が中心を占めていた労働と貧困をめぐる言説状況は、大きく変化してきた。
とはいえ状況は好転しているどころか、日本社会が抱える困難は深刻化している。
本特集ではPOSSEの活動と絡みあいながら進んできた反貧困と労働の10年をふりかえり、これからの10年を見据えていく。

特集「憲法と労働」
憲法改正――この問題が議論される際に焦点が当てられるのは、いつも9条である。
直接に労働や生活にかかわる論点が議論されることはあまりない。
本特集では憲法と労働との関係に焦点を当て、これまでとは別の角度から憲法改正の議論に迫る。

版元から一言

2008年に創刊された雑誌『POSSE(ぽっせ)』は、2018年で刊行10周年となります。1月刊行の『POSSE』vol.37よりリニューアルし、創刊号から編集長を務めた坂倉昇平から渡辺寛人に編集長を交代。
キャッチコピーを「新世代の雇用問題総合誌」から「Life/Work/Culture... Solidarity」として新たな情報発信を行ってまいります。

【新編集長 渡辺寛人より】
 NPO法人POSSEの活動や理念、社会状況を発信するジャーナルとして、2008年、雑誌『POSSE』は創刊されました。当時はまだ若者の貧困や労働環境の悪化は、社会的に共有されていませんでした。そのなかでPOSSEは、若者の労働・生活環境を可視化させ、それを「ブラック企業」という言説で表現し、社会に影響を与えてきました。雑誌『POSSE』は、現場の実践から見えてくる最前線の問題を取り上げ、自己責任とされていた若者の問題を、社会的に取り組むべき問題として世間に周知することに貢献してきたと自負しています。
 そこから10年、状況の共有はできましたが、改善はまだこれからの課題として残されています。幸いなことに、社会の矛盾が可視化されるなかで「おかしい」と思ったことに声をあげる人たちは着実に増えつつあります。ブラック企業・ブラックバイトに抗議する労働運動はもちろんのこと、労働・貧困に限られない様々な領域で若い世代を中心に声が上がりはじめています。こうした声は、ただ現状に対して不満を述べているだけではなく、より生きやすく持続可能な社会へと転換していく萌芽でもあるのです。
 これからの雑誌『POSSE』は問題の発信とあわせて、現場の様々な「声」をとりあげ、未来のために何が必要なのか、「解決・改善」の取り組みを発信する媒体として発展していきたいと思います。

上記内容は本書刊行時のものです。