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世界を変えた勇気 伊藤千尋(著) - あおぞら書房
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世界を変えた勇気 (セカイヲカエタユウキ) 自由と抵抗51の物語 (ジユウトテイコウコジュウイチノモノガタリ)

社会一般
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四六判
縦188mm 横130mm 厚さ16mm
重さ 200g
190ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-909040-02-2   COPY
ISBN 13
9784909040022   COPY
ISBN 10h
4-909040-02-1   COPY
ISBN 10
4909040021   COPY
出版者記号
909040   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年4月15日
書店発売日
登録日
2019年1月15日
最終更新日
2021年3月24日
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紹介

世界を取材し、日本各地で市民に行動を呼びかけるジャーナリストが、抑圧や人権侵害とたたかった人々の経験をまとめました。わが身におよぶ不利益をかえりみず行動した人々の物語が、全51話、世界7地域(南米、中米・カリブ、米国、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本)に分けて綴られています。本文には温かみのあるイラストを多数使用しました。
日々接する憂鬱なニュースにうんざりしている日本人に、あきらめなければ明日はよくなる、だれにでもできることがある、と語りかけます。著者は元朝日新聞記者。

目次
[1]沈黙しない、あきらめない(南米)
 歓喜の歌(チリ)
 明るい野党共闘(チリ)
「NO!」という声をあげた市民(チリ)
 獄中のタイプライター(チリ)
 法王と青年(チリ)
 五月広場の母たち(アルゼンチン)
 救世主の町(ペルー)
 カーニバルはデモだ(ブラジル)
「憲法」を買う若い母親(ベネズエラ)
 米軍を撤退させた折鶴(エクアドル)

[2]おおらかに前を向いて(中米・カリブ諸国)

 本当の「積極的平和」主義(コスタリカ)
 だれもが愛される権利がある(コスタリカ)
 民衆とともに生きた神父(ニカラグア)
 基地を撤退させたカリブの沖縄(プエルトリコ)
 逃亡奴隷の共和国(ジャマイカ)
 歌って踊って陽気な革命(キューバ)
 大国を翻弄するしたたかさ(キューバ)
 ピンチをチャンスに(キュ―バ)

[3]孤立することを恐れず(米国)
 たった一人の闘い(米国)
 兵士の忠誠心(米国)
 名優の勇気と情熱(米国)
 世界が驚いた当選(米国)

[4]つながることで力が生まれる(ヨーロッパ)
 連帯の力(ポーランド)
 30万のVサイン(チェコ)
 市街戦の中で(ルーマニア)
 歴史を動かした一声(ルーマニア)
 つながった人間の鎖(バルト三国)
 歌う革命(バルト三国)
 命のビザ(リトアニア)
 過去と決別するための記憶(ドイツ)
 原発を止めた憲法の力(オーストリア)

[5]受けつがれる抵抗の精神(アフリカ)
 アラブの女性力(チュニジア)
 君の瞳に乾杯(モロッコ)
 アフリカ沖の憲法9条(モロッコ)
 立ちあがった若者(エジプト)

[6]望むものは自分で勝ち取る(アジア)
 花束ではなく火柱を(韓国)
 闘う新聞の創刊(韓国)
 元気の秘密(韓国)
 歌とスマートフォンと民衆総決起(韓国)
 モグラになってでも抵抗する(ベトナム)
 毅然たる小国(ベトナム)
 人民の軍隊(ベトナム)
 闘うクジャク(ミャンマー)
 クリエイティブな発想で基地撤去(フィリピン)
 原発から自然エネルギーへ(フィリピン)
 飢餓の島の夜明け(フィリピン)
 和解は人と人のつながりから(中国)

[7]「ないものねだり」をやめて「あるもの探し」(日本)
 沖縄戦の歴史に学ぶ
 国はあとからついてくる
 自由は土佐の山間より出づ
 グチを自治に変えよう

目次

[1]沈黙しない、あきらめない(南米)
 歓喜の歌(チリ)
 明るい野党共闘(チリ)
「NO!」という声をあげた市民(チリ)
 獄中のタイプライター(チリ)
 法王と青年(チリ)
 五月広場の母たち(アルゼンチン)
 救世主の町(ペルー)
 カーニバルはデモだ(ブラジル)
「憲法」を買う若い母親(ベネズエラ)
 米軍を撤退させた折鶴(エクアドル)

[2]おおらかに前を向いて(中米・カリブ諸国)

 本当の「積極的平和」主義(コスタリカ)
 だれもが愛される権利がある(コスタリカ)
 民衆とともに生きた神父(ニカラグア)
 基地を撤退させたカリブの沖縄(プエルトリコ)
 逃亡奴隷の共和国(ジャマイカ)
 歌って踊って陽気な革命(キューバ)
 大国を翻弄するしたたかさ(キューバ)
 ピンチをチャンスに(キュ―バ)

[3]孤立することを恐れず(米国)
 たった一人の闘い(米国)
 兵士の忠誠心(米国)
 名優の勇気と情熱(米国)
 世界が驚いた当選(米国)

[4]つながることで力が生まれる(ヨーロッパ)
 連帯の力(ポーランド)
 30万のVサイン(チェコ)
 市街戦の中で(ルーマニア)
 歴史を動かした一声(ルーマニア)
 つながった人間の鎖(バルト三国)
 歌う革命(バルト三国)
 命のビザ(リトアニア)
 過去と決別するための記憶(ドイツ)
 原発を止めた憲法の力(オーストリア)

[5]受けつがれる抵抗の精神(アフリカ)
 アラブの女性力(チュニジア)
 君の瞳に乾杯(モロッコ)
 アフリカ沖の憲法9条(モロッコ)
 立ちあがった若者(エジプト)

[6]望むものは自分で勝ち取る(アジア)
 花束ではなく火柱を(韓国)
 闘う新聞の創刊(韓国)
 元気の秘密(韓国)
 歌とスマートフォンと民衆総決起(韓国)
 モグラになってでも抵抗する(ベトナム)
 毅然たる小国(ベトナム)
 人民の軍隊(ベトナム)
 闘うクジャク(ミャンマー)
 クリエイティブな発想で基地撤去(フィリピン)
 原発から自然エネルギーへ(フィリピン)
 飢餓の島の夜明け(フィリピン)
 和解は人と人のつながりから(中国)

[7]「ないものねだり」をやめて「あるもの探し」(日本)
 沖縄戦の歴史に学ぶ
 国はあとからついてくる
 自由は土佐の山間より出づ
 グチを自治に変えよう

前書きなど

はじめにこれまで新聞記者を40年、そしてフリーのジャーナリストを5年、計45年ジャーナリストとして仕事をし、世界82か国を取材しました。そこで見たのは、独裁や抑圧、差別や貧困といった劣悪な状況に置かれている人びとが、人間としての誇りをもち、自由を求め、だれもが輝ける社会をつくろうと努力する姿でした。
ひるがえって、いまの日本で若者に話しかけると、「なんだかんだ言っても日本が一番」「特に世界のことを知りたいとは思わない」といった言葉が多く返ってきます。
自分の社会が一番というのは傲慢です。知ろうとすることをやめるのは、知性をもった人間であることを放棄することです。
アメリカには特派員として3年近く住みましたが、アメリカに長く住んでいる日本人がこう言いました。「日本人は文句を言うだけ。アメリカ人は文句を言う前に行動する」
残念ながらその通りです。文句を言うだけで何もしなければ、社会は変わりません。
日本で長く取材してきたドイツ人の記者が最近、帰国しました。そのさい彼は、「昔の日本は前向きだった。いまはあらゆる面で後退している。会議など、最初から結論が決まっているようなものばかりだ。悲しい気持ちで日本を去らなくてはなりません」と言いました。
また、「戦後のドイツは民主主義を贈り物ととらえて活かそうとした。日本は押しつけととらえて形だけのものにした」とも苦言を呈しました。
いま、世界も日本も大きく変わりつつあります。市民がより良い社会をめざすことをあきらめ、政治に無関心になってしまったら、状況はいっそうひどくなります。
でも、変えようと思えば変えられます。変えようとする意志をもち、それを行動に移せば、世の中は変わります。
この本に書いたのは、行動した人びと、世界を変えた勇気の物語です。世の中何かおかしいと思うけれど、何がおかしいのかわからない。何かしたいけれど、どうしたらいいか見当がつかない。そんな思いをもっている人にこそ読んでいただきたいと思います。一人ひとりが自分にできることを見つけて行動すれば、社会を変えることができます。

版元から一言

世界を取材し、日本各地で市民に行動を呼びかけるジャーナリストが、抑圧や人権侵害とたたかった人々の経験をまとめました。わが身におよぶ不利益をかえりみず行動した人々の物語が、全51話、世界7地域(南米、中米・カリブ、米国、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本)に分けて綴られています。本文には温かみのあるイラストを多数使用しました。
日々接する憂鬱なニュースにうんざりしている日本人に、あきらめなければ明日はよくなる、だれにでもできることがある、と語りかけます。著者は元朝日新聞記者。

著者プロフィール

伊藤千尋  (イトウチヒロ)  (

ジャーナリスト。1949年、山口県生まれ。東京大学法学部卒業。1974年、朝日新聞に入社。サンパウロ支局長、バルセロナ支局長、ロサンゼルス支局長などを歴任、40年にわたり主に国際報道の分野で取材を続けた。2014年に朝日新聞退職後も、フリーのジャーナリストとして各国の取材を続け、精力的に執筆と講演を行っている。「コスタリカ平和の会」共同代表。「九条の会」世話人。

大学時代、キューバで半年間、サトウキビ刈り国際ボランティアとして汗を流した。4年生の夏休みに朝日新聞社から内定を得るが、産経新聞社が進めていた冒険企画に応募。スペイン語とルーマニア語の知識があったことから「東大ジプシー調査探検隊」を結成して東欧へと旅立った。東欧では「日本のジプシー」を名乗り、現地のジプシーと交わって暮らした。日本初のジプシー語辞書を作り、帰国後は新聞にルポを連載、ジプシーを扱った映画『ガッジョ・ディーロ』ではジプシー語の翻訳を担当した。ジプシー調査でジャーナリズムの醍醐味を知り、1974年、再度入社試験を受けて朝日新聞社に入社した。

朝日新聞時代も、学生時代の突貫精神そのままに、市街戦の銃弾をかいくぐりながら、そしてときには会社とも闘いながら取材を続けた。フリーになった現在も変わらない記者魂を、本書の随所で感じることができる。

上記内容は本書刊行時のものです。