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a:9:{s:12:"shoshi_title";s:16:"心を省みる ";s:11:"shoshi_isbn";s:17:"978-4-908875-08-3";s:16:"shoshi_publisher";N;s:11:"description";s:285:"心のあり方によってかわる、風景があります。讃岐(香川)発の仏教エッセイ集。四国新聞の好評連載を書籍化。清光寺住職・長谷慈弘が、私たちの人生に寄り添う「仏教の教え」をやさしい言葉で紹介します。";s:6:"author";s:22:"長谷 慈弘(著/文)";s:10:"publishers";s:12:"瀬戸内人";s:9:"publisher";N;s:9:"productor";s:12:"瀬戸内人";s:12:"release_date";i:1489503600;}

心を省みる 四季折々の仏教の教え

哲学・宗教 ラノベ

長谷 慈弘(著)
発行:瀬戸内人

四六判   196頁  上製
価格 1,800円+税

ISBN 978-4-908875-08-3   C0015
在庫僅少(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2017年3月
書店発売日 2017年3月15日
登録日 2016年12月16日

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紹介

今年の桜は、どう見えましたか――
心のあり方によって変わる、風景があります。

讃岐(香川)発のみずみずしい仏教エッセイ集。四国新聞の好評連載を書籍化。
京都学派の宗教哲学者・西谷啓治のもとで学んだ清光寺住職・長谷慈弘が、私たちの人生に寄り添う「仏教の教え」をやさしい言葉で紹介します。

読書のポイント

◉1編2〜3ページで、読みやすい「生き方」エッセイです。4月から翌3月までの各章につき5編ずつを収録。移りゆく季節の中で感じる「気づき」を通して、読者とともに心のあり方を見つめる内容です。

◉覚えておきたい、ブッダ(釈尊)や古今東西の著名な思想家・文学者のフレーズを多数紹介。執らわれない心、捨てること、災難の生き方、老い、私意を離れる、ゆるし、終活……など、人生の切実なテーマについて、著者が語ります。

目次

はじめに 異なる木を見る  8

四月 計らいなく他に接し、計らいなく他が接すれば、そのままで自然に適っている
 心の水脈  12
 釈尊誕生  14
 桜花  16
 一年有半  20
 巣立ち  24

五月 今が始点であるからこそ、過去から学ぶことが可能となり、未来に対処することが可能となる
 師僧のおもいで  28
 流水灌頂  30
 鳥の声  36
 賢善一夜偈  40
 挨拶  44

六月 人生のあらゆる寒暑が、そのままで、輝きに満たされていることの自覚が「あるがまま」
 わたしは混沌  48
 あるがまま  50
 六窓一猿  52
 出家問答  56
 梅雨の頃  60

七月 「執らわれない心」と言われれば、「執らわれない心」に執らわれるのが私たちである
 ジャンケン法意  64
 執らわれない心  66
 蟬の声に聴く  68
 捨てること  70
 沈黙と雷  74

八月 運命から逃げず、怯まず、たじろがない。災難に逢えば、抗うことなく災難を生きる
 災難の生き方  78
 私意を離れる  80
 火も自ずから涼し  82
 エール交換  86
 心の調律  90

九月 私たちが為すべきは、「老い」に翻弄されることではなく、無相の心を実現すること
 常識  94
 老い  96
 河を越えて  98
 透明な風景  100
 秋の響き  104

十月 完全無欠は美しい。その同じ美しさが、不完全で欠けたものにも看取される
 分別  108
 友人のおもいで  110
 守・破・離  112
 名残の月  114
 絶対秘仏  118

十一月 一度捨ててしまうこと。凝り固まった頭をほぐし、心を重圧から解き放つ
 出会い  122
 風・幡・落ち葉  124
 守・破・離(二)  126
 木鶏  128
 一休禅師忌  130

十二月 「無学」「離」の境涯は、「何もないことの中に、尽きることのないすべてがある」世界である
 成道会  134
 ゆるし・寛容・慈しみ  136
 守・破・離(三)  138
 臘八  140
 蜘蛛の糸  142

一月 百花の先陣をきる開花のたよりは、やがて来る春の暖かさを予感させる
 翁  146
 丑年に憶う  148
 雪の情景  152
 卯年の初めに  156
 龍  158

二月 「すべてのものは移りゆく。怠ることなく、つとめなさい」
 白髪生ずれば  162
 水中の水滴  166
 涅槃会  168
 「時空」感  172
 蝶の羽ばたき  174

三月 表面に現れた行為のみならず、未だ表面に現れぬ心中の行為を等閑にしないことの大切さ
 知るを知る?  178
 心を省みる  180
 年功序列  182
 恩師との出会い  184
 終活  186

あとがき  190

前書きなど

はじめに——異なる木を見る

 「こんなに悲しい桜の花を見たことがありません」

 満開の花を眺めながら、奥さんは涙を浮かべていました。最近、ご主人を亡くされたのです。
 奥さんにとって、今目前に咲き誇る花は、悲しみ一色に染まった憂いの象徴なのでしょう。生前のご主人とのおしどりぶりを知る私には、花の下で楽しそうに笑う、かつての二人の姿が容易に想像できました。
 心象風景ということばがあります。心のあり方によって色づけられた景色です。
 心たのしいときはバラ色の世界が、心かなしいときは灰色の世界が展開します。あるときは希望に満ちた桜木がそばだちます。あるときは絶望の切なき桜雲が広がります。
 どちらも同じ桜の木ですが、主体(心)のあり方の違いによって、かくも異なる木を見るのです。
 仏教に「 一処四見」という喩言があります。
 同じ場所・空間(一処)に、人間は水を、天人は瑠璃の池を、餓鬼は膿血を、魚は住処を見る(四見)というのです。
 それぞれの主体のあり方の違いによって、描き出す世界が異なることを言います。ひるがえって、どんな世界の住人となるかは、ひとえに、心のあり方によっているのだということを説くものです。
 自心のあり方次第で、地獄の猛火に焼かれる身ともなれば、仏国土でありのままに法を聞く身ともなるのです。心には、そんな可能性が秘められています。

 本書『心を省みる』では、四月から翌三月までの各章につき、五篇ずつのエッセイを収録しています。春夏秋冬、移りゆく季節の中で感じるふとした「気づき」を通して、心のあり方を、見つめてみました。

版元から一言

2017年3月22日 四国新聞で紹介

著者プロフィール

長谷 慈弘(ハセ ジコウ)

1959年、香川県高松市に生まれる。高野山大学院修士課程修了。大谷大学院博士後期課程満期退学。現在、清光寺住職。

上記内容は本書刊行時のものです。