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薬理学からみた漢方薬
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2019年5月5日
- 登録日
- 2021年2月1日
- 最終更新日
- 2021年3月16日
紹介
未だわからない部分が多い漢方薬。
何故効くのか?何故そのような服用の仕方をするのか?
杏林大学医学部薬理学教室教授である著者が薬理学からみた漢方薬について考察する意欲作。
目次
はじめに
第1章 現代医療の中での漢方医学
1 主役から脇役になった漢方医学
2 喉のつまりは半夏厚朴湯でいいか?
3 西洋薬と同じ土俵で戦うか?
4 たとえば五苓散の有効な頭痛
5 漢方医学も変化している
6 最も大きな変化は漢方薬の剤形ではないか?
coffee break「自国の伝統的治療を嫌がる人たち」
7 エキス剤VS湯液
8 剤形を超えた漢方薬の薬理学的特徴
第2章 薬理学とは
1 薬理学で解明すべきもの
2 薬物療法の歴史と薬理学の成立
3 現代薬理学による薬物作用の基本
3-1 結合なくして作用なし
3-2 情報伝達に関わる分子を標的にする
3-3 薬物と標的分子の特異的結合がおこるメカニズム
3-4 標的分子のオルソステリック部位とアロステリック部位
4 解熱、発熱を例として
第3章 漢方薬の薬力学的特徴
1 麻黄=エフェドリンか?
2 要素還元方向の西洋薬と足し算の漢方薬
コラム「漢方的な?西洋薬」
3 漢方薬から純化抽出された西洋薬
4 未知のオルソステリック部位に作用する成分の存在
コラム「五苓散」
5 アロステリック部位に作用する成分
6 標的を絞って有効性を高め副作用を減らす西洋医薬と
多くの標的に弱く作用して全体の反応を引き出す漢方薬
coffee break「アメリカで出会った東洋医学」
7 漢方薬の標的分子
8 複数成分、複数標的作用の特性から臨床でのヒント
8-1 できるだけオリジナルに忠実に
8-2 エキスの複数投与には要注意
8-3 湯液治療でも加減方は慎重に
8-4 増量しても有効性があるか分からない
8-5 漢方薬から新薬が生まれるか
8-6 生体の情報伝達システムを整える必要性
8-7 西洋薬の副作用に漢方で対応
8-8 ヒト対象の臨床試験よりは病態の解明を
コラム「漢方薬のプラセボ」
第4章 薬物動態からみた漢方薬
1 1日3回食前投与がベストか?
2 漢方薬と腸内細菌
第5章 漢方薬の薬理学的な解明をめざして
附録 これから ~ 東西医学のすれ違い ~
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。