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「森の人(オランウータン)」が食べるブドウの味
- 書店発売日
- 2017年2月27日
- 登録日
- 2017年2月9日
- 最終更新日
- 2017年2月9日
紹介
「これはこんなもの」「これはこうあるべき」のイメージがひっくり返される楽しい瞬間を味わっていただけたら幸せです。(あとがきより)
ボルネオの熱帯雨林、イタリアのアグリツーリズモ、地中海の驚きの世界、チベット、先住民のインド、そしてヒトの進化のゆくえまで……小説家が「知の旅」をたどる!
著者初のエッセイ&対談集!
著者・篠田さんは小説に取りかかる前に綿密な取材をおこないます。
チベットを舞台にしたダイナミックな展開が魅力の『転生』、インドの奥地に眠る希少水晶をめぐる『インドクリスタル』など、実際に現地に足を踏み入れたからこそ誕生した傑作です。
取材旅行を中心に世界各地を訪ねたエッセイでは、作品の構想や組み立て、実体験をどのように反映させたかはもちろんのこと、「小説家・篠田節子」の鋭い観察眼をお楽しみいただけます。好奇心にかられての冒険エピソードも。
巻末には、言及された篠田作品のリストも付いていますので、「篠田ワールド」の案内書としてもお読みいただけます。
取材旅行カラー写真も16ページ掲載!
それだけではありません。本書には、篠田さんが生まれ、一度も移り住んだことのない文字どおりの地元・八王子にまつわるエッセイを集めました。
幼いころの思い出から、デビュー当時の作品に地元周辺を取り上げた事情など、これまでまとめられていなかったお話が盛りだくさんです。
また、銀座など都会を舞台にした小粋なエッセイも収録しました。
もうひとつの魅力は、思わずニヤリ、聞いてうなずく、読み応え充分の対談です。
創作の秘密、辺境グルメ、クラシック、生物進化学……テーマは多岐にわたり、読者を知の旅に誘い出してくれます。
対談者は以下のとおり(登場順、敬称略)。
夢枕獏/林 望/垣根涼介/瀬名秀明/森本哲郎/桐野夏生/長谷川眞理子
目次
第1章 君や知るや南の国 ~地中海世界への憧憬と現実と
「アグリツーリズモ」ってなに? ―トスカナのブドウ畑から―
青い海に囲まれた驚きの世界 ―ギリシャとキプロス―
やっぱり冒険家に憧れる!《対談》夢枕獏さん
ベルカントと謡―小説と音楽が響き合う―《対談》林 望さん
第2章 辺境、それとも世界の中心? ~チベット、ラヤガダ、ボルネオ
金色の仏と公安 ―チベットの現実―
タージマハルもガンジス川も見なかった ―インド―
異なる世界に飛び込んで見えてくるもの《対談》垣根涼介さん
熱帯雨林はワンダーランド ―ボルネオ―
無限の物語に出会ういとしき空間への誘い《対談》瀬名秀明さん
世界辺境グルメ自慢《鼎談》森本哲郎さん、夢枕獏さん
第3章 「根っこ」から日本と人間を考察する
国内にも熱帯雨林? いえ、金作原(きんさくばる)原生林です
土の力 ―地元・八王子だって負けてはいない―
都会の地熱 ―銀座の点と線ほか―
女であるということ、作家であるということ《対談》桐野夏生さん
ヒト/人間 進化のゆくえ 《対談》長谷川眞理子さん
上記内容は本書刊行時のものです。