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ルート・ブリュック 蝶の軌跡
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2019年4月17日
- 登録日
- 2019年4月1日
- 最終更新日
- 2023年4月23日
紹介
フィンランドを代表するセラミック・アーティスト、ルート・ブリュック(Rut Bryk)。
2019年4月27日に東京ステーションギャラリーで開幕する日本初の大規模展「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」の
公式図録です。1940年代から80年代にかけての約200点の作品図版を通じ、愛らしい描写、重厚かつエレガントな
釉薬の輝き、独自の自然観が生み出す繊細な図や形を紹介。
2018年12月に刊行したビジュアルブック『はじめまして、ルート・ブリュック』(当社刊)に続く、
作家の生涯や論考を網羅した、決定版となる一冊。
目次
ポートレイト
蝶の軌跡 ルート・ブリュックの作品と人生 ヘンナ・パウヌ
「あわい」への眼差し ルート・ブリュック創造の軌跡 山口敦子
マーリア・ヴィルカラ《心のモザイク》 エスポー近代美術館
展覧会「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」
Ⅰ 夢と記憶
Ⅱ 色彩の魔術
Ⅲ 空間へ
Ⅳ 偉業をなすのも小さな一歩から
Ⅴ 光のハーモニー
資料
陶器が輝くわけ 後期ルート・ブリュックの作品について 成相 肇
作品リスト
Original Manuscript
年譜
前書きなど
フィンランドを代表するセラミック・アーティスト、ルート・ブリュック(1916–1999年)。
1940年代初頭から名窯アラビア製陶所・美術部門の専属アーティストとして活動を始め、版画の技法を応用した型の技術や釉薬による独自の表現を確立しました。1951年にはミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞するなど、国際的にも頭角を現します。1960年代に入ると、初期の具象的な陶板から無数のタイルピースを組み合わせた、抽象的で立体的な作風へと移行。さらに晩年にかけて、ヘルシンキ市庁舎やフィンランド銀行、大統領私邸など、見る者が思わず立ち尽くすような、迫力のある大型のモザイク壁画を制作しました。
2016年にヘルシンキ近郊のエスポー近代美術館で、生誕100年を記念する大規模な回顧展が開かれました。同展はブリュックが改めて評価されるきっかけとなり、フィンランドとスウェーデンの計4都市で開催され、各地で反響を呼びました。日本巡回展では、エスポー近代美術館での展覧会に新たな要素を加え、日本で初めて本格的にルート・ブリュックその人と代表作を紹介します。
本書は、最初期の絵付け(1940s)、「蝶」「鳥」「母子」「建物」のシリーズ(50s)、そしてタイルを組み合わせた抽象的なモザイク(60~80s)まで約180点のセラミック作品を中心に、日本巡回展の内容を完全収録。ルート・ブリュックの芸術のすべてを収めた決定版。全300ページを贅沢に使い、ブリュックの作品を制作年代順やモチーフごとにグルーピングし、一点一点大切に紹介。ゆるやかに変化していく作風の足跡をたどります。
上記内容は本書刊行時のものです。